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2019/07/14

「空港ピアノ・駅ピアノ」が好き

Bird_20190714212601 ← ジェニファー・アッカーマン [著]『鳥! 驚異の知能―道具をつくり、心を読み、確率を理解する』(鍛原 多惠子 [訳]ブルーバックス)「鳥類が現在の地球上で大成功をおさめているのはなぜか?近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力とそれを生む脳構造をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具を操り、他者の心を読み、確率を理解し、数百の歌を学び、数千キロを地図なしで旅する。世界中にいる翼の生えた天才たちの能力を紹介し、「知能とはなにか」に迫る」

 昨夜(12日の夜)、上掲の鳥の科学本を読了した。温暖化の影響は、鳥も免れるわけに行かない。特に子育てに数年を要するような鳥に厳しい。
 子育て期間が長い イコール 進化に手間取る。あるいは、長距離の渡りの末にたどり着いたら、気候風土が変わっていた、など環境の急変。本書を読んで興味深かったのは、人間はどうしても、知能の高さに関心を抱いてしまうこと。科学者も例外じゃない。あの鳥は頭がいい。餌の隠し方が上手。ハトの帰巣の見事さ。星、地磁気、風土の匂い、風向き、波、視界に広がる光景……。では、人間から見て賢い鳥が生き抜く力があり、悪いとダメなのか。一概にそうも言えない。

 そもそも、(人間から見て)頭が悪かったとしたら、とっくに死滅しているはず。賢い鳥だけ生き残っているはずなのだ。もっと大きく云うと、高度に進化した生物が生存し、下等な生物は死に損なっているだけなのか。現に展開されている進化の実態が、人間の把握する知能とか賢さなどでは捉えきれない生存を可能にする秘密がまだまだあると思わせられる。進化は、まだまだ理解が足りない。知能の高さ如何が生存の可能性に直結しない。何かもっと広い視野、発想が求められているようである。

1563087867613534 ← 畑には、ナスとキュウリと、トマトを植えた……だったが、いつまで経ってもトマトがならない。今年は不作なのかなと思って、覗きに行ったら、なにやら白っぽいものが生っている。表面が白い。メロン? ウリ? なんだ?

 我が家の電子レンジ、風前の灯火。セッティングしてスイッチをオンするも、なかなか作動しない。まだ買ってから十年余りなのに。夏場は火を使う調理はしない。電子レンジが頼り。せめて秋まで生き延びてほしい。

 録画で駅ピアノや空港ピアノをぼんやり視聴するのが好き。いいなー。立ち寄った駅や空港に置いてあるピアノを、さっと寄って行って、気の向いた曲を弾いて、気分をよくして立ち去っていく。周りにいる人も楽しんでいたりする。楽器を演奏するのがささやかな夢だったが、今期が足りなくて実現できなかった:

空港ピアノ・駅ピアノ - NHK

61o3g2ovrcl-2 ← 新田 次郎 (著) 『桜島』 (中公文庫) 

 父の蔵書。蔵書印が押してある。昭和57年頃に買ったのか。ふと手に取って目次を観たら、「桜島」「北方領土」と共に「神通川」なる短編が。迂闊。ずっとスルーしてきた。我が富山の一級河川・神通川を扱っている。どうやら、「イタイイタイ病の原因をつきとめた萩野昇医師を描いた作品」のようだ。明日、仕事の合間に読む。

 過日、大きな病院へ。検査そして手術。当日は入院。翌日、異常のないことを主治医らが確認。即、退院。この病院の特徴なのか、近年の大手の病院は、みな同じ性格を帯びてきているのかは分からない。だって、20年ぶりの入院手術だし、そんなにあちこちの大病院にて同じ処置を受けた訳じゃない(受けたくない)。
 その肝心の性格、それとも傾向、方針というべきか、それは何事も緻密にマニュアル化されていること。我輩の印象に過ぎないのかもしれないが。築きあげられてきた、詳細緻密なマニュアルに添って、水も漏らさぬ(決して顧客たる患者から文句をつける余地のない)患者、顧客への対応が徹底されている。
 無論、ケチをつけているわけではない。いな、むしろ、どの患者(顧客)に対しても、平等、分け隔てのない対処に徹している。大企業が、積み上げてきたクレーム対応のノウハウが活きているというべきか。営業のノウハウが医学……病院にても適用されている……という印象。どの病院も、多数の良質な(文句を言わない)患者・顧客を一人でも多く獲得し、さっさと退院させ、回転率を高める努力に余念がない……という印象。

Tochukaso ← 盛口満著『冬虫夏草の謎』(どうぶつ社)「虫に取りつき、虫を殺し、虫から生える怪しいキノコ……。(中略)鹿児島県屋久島の調査を中心に、日本の冬虫夏草約50種をカラー図版で紹介。謎につつまれた不思議なキノコの正体を徹底究明」とか。

 昨夜半から読み出した。理系の本? 冬虫夏草の存在を初めて知ったのは、多分テレビで漢方の話題を見たとき。虫(多くは昆虫)の死骸の中から、キノコか何かの胞子のようなものが、ニョロ~と出てくる。虫の膓を滋養にして。

 正視はできなかった。ただ、おぞましい。だからこそ、イメージ的に漢方では薬として重宝されてきたのだろう。酒の瓶の中のマムシのように、効くような気がするではないか。
 恐いものみたさで、本書を手にした。画像がたっぷりだが、幸いにして、リアルな筆致ながらも、彩色画。本書からは、冬虫夏草愛が溢れまくっている。冬虫夏草のマニアの集りもあるとか。本書を読んで、我輩も冬虫夏草愛に目覚めるか、請う御期待!

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