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2019/05/08

フェイクミートだって!

9784562056347  ← ロー ラ・J・スナイダー著『フェルメールと天才科学者 17世紀オランダの「光と視覚」の革命』(黒木章人訳 原書房 )「フェルメールの『地理学者』『天文学者』のモデルとされる顕微鏡科学者レーウェンフック。長年謎だった二人の運命的な関係を新たに解明し、光学の発展と科学革命が17世紀オランダにもたらした「見る」概念の大転換点を解説」。

 望遠鏡にしろ、特に顕微鏡は、レンズを磨くのが大変だった以上に、光の収差に悩まされたとか。フェルメールやレーウェンフックの生きた17世紀じゃなく、18世紀になってやっと、克服できたとか。レンズを通して見えてくる生物たちの姿は、新規なものばかり。姿が正確に見えているのか、凸面であるレンズによる歪みなのか、判別が困難。
 画家は、レンズや鏡を使って描くことで、直に肉眼で観るのとは違った光景を得ることができた(美術を学んだ方には常識かな)。紙を丸めて筒にして、あるいは指で輪っかを作って、その穴から眺める風景が清新だったり。

 こんな本を読んでいながら、大阪でのフェルメール展に行けないなんて。行かない自分が情けない。
 そういえば、朝のニュースで、フェルメールの絵についてのトピックスが。フェルメールのある絵(窓辺で手紙…恋文を読む若い女性を描いた作品)の女性の背景(壁面)が単調な色合いの絵の具で塗り潰されていた。フェルメール以外の人物によるものだとは分かっていた。エックス線で、天使が描かれていることも分かっていたようだ。専門の修復師の手により、少しずつ、上塗り絵の具が剥がされつつある。一日に1平方センチ。まだ、完全には剥がされていないが、相当程度作業が進み、天使が姿を見せてきた。その段階で、何処かで展示されているとか:

フェルメール「窓辺で手紙を読む女」後世の人が上塗りと判明

 ところで、壁面の塗り潰しの下から天使が現れてきたという点、非常に疑問。フェルメールやレンブラントらが活躍した時代は、本書にもあるけど、想像での風景じゃなく、観たものをそのままに、しかも(今で言う)拡大鏡を使ってまで、とことん細部を細密に描こうとする熱気に溢れていた。

 まして、フェルメールなのだ。彼が若い女性が恋文を読む場面だろうが、間違ってもキューピッドなど描くはずはない。キューピッドなんて、目ん玉をどれだけ凝らしたって観察する目には見えない。

 17世紀は、絵画も科学する姿勢での営為。壁面のキューピッドも、仮にフェルメールが描いたとしても、後で悔いて、自分でないとしても、彼の意志で弟子か誰かがぬぐい消したと考えるべき。フェルメールなら、恋する女性をキューピッドで演出するんじゃなく、女性の仕草や表情などを観察して画くと考えるのが筋が通っているのではないか。

 ただ、「一昨年春から本格的に始まった修復作業の過程で、X線や赤外線を使った最新の調査などから、キューピッドが塗り込められたのは、絵画作成の数十年後、フェルメールの死後であることがわかり、本人による上塗りではないことが判明した」とある以上、フェルメールの意志ではなかったと思うしかないのか。釈然としないが。

 我が家が停電中! 電力会社に問い合わせたら、近隣で工事はしてないとか。我が家だけ停電中? 朝、仕事で出るときは何ともなかった。所用があって帰宅したら、電気が点かん! ブレーカーでもない。そもそも、エアコンの類いは使ってない。日中は仕事。帰宅の時間に合わせ、工事の部門に電話。ああ、今夜は文字通り、ミッドナイト、真っ暗だよ。

 今朝も嫌な夢で目覚めた:(途中から)とうとう手術が決まった。それもかなり困難な。了解を私の表情や仕草に確認する医者たち。私も覚悟している。手術は初めてでもないし。手術台に横たわっている。全身麻酔だ。麻酔がかかれば、気が付いた時には全ては終わっている。麻酔がかかるまで……そして目覚めてからが私の闘いなのだ。麻酔が切れる瞬間の猛烈な吐き気。
昨夜の夢2:行く先は決まっている。ただ、ターミナル駅で、乗り場が分からない。ああ、まただ。路線はこの前と違うけど、そんなことは問題じゃない。駅員に訊くか。何か躊躇われる。分かりきったこと。交差する路線のホーム。階段を登り、違うホームを越え、いつしか私はますます迷路に嵌まる。私はどちらを目指せばいい?

 代替肉(フェイクミート)が人気だって。野菜由来の成分で肉(パテ)。ハンバーガーに。試食してみたい。NHKニュースから。一般の評判や、食品としての安全性はどうなんだろう:

ニッポンの食卓:第5部 未来へ/3 満足、フェイクミート - 毎日新聞

 アメリカってのが油断ならない。アメリカは、食品の安全性に厳しいけど、必ず、ダブルスタンダードの国柄ですからね。金持ちは高くても安全なもの。庶民には抗生物質で肥らせたものと、平気でやっちゃう。日本は少なくとも食品の安全性だけはアメリカに押しきられないよう頑張ってほしい。NHKのニュースでフェイクミートを宣伝するのも、現政権がアメリカつまりトランプをよいしょする一貫に思えてならない。

 昨日の我が家(だけ)の突然の停電(以下、帰宅しての翌朝のメモ書き)。我輩が夜半過ぎの1時前に帰宅してから業者に電話。半時ほどして来てくれた。電話する前に、我輩の勘違いではないか、あるいは何かの手違いで復旧してるのではと、再度、ブレーカーを確認。やはり点灯せず。センサーライトだけが、家の内外でしばし光るだけ。

 ブレーカーなど、あちこち点検してくれたが、結論から云うと、通常のブレーカーではなく、漏電ブレーカーが落ちた(切れた)ためだと判明。漏電ブレーカーなんて、(恥ずかしながら)初耳。

 言うまでもなく、専門家の目からすると、漏電ブレーカーが切れたことが突然の停電の原因だと、配電盤のところを観て、即座に分かったわけである。では、漏電ブレーカーを入りにすればそれで万事解決かというと、話はそんなに簡単ではない。(ちなみに、解決したから言うわけではないが、漏電ブレーカーとされる機器が怪しいとは我輩も睨んでいた。だが、悲しいかな、その機器が漏電ブレーカーであるとは認識できず、触ることを躊躇っていた。結果的に正しい判断だったと判明。)

 そもそも、何ゆえ漏電ブレーカーが切れたかが問題なのである。もっと云うと、何処かが漏電していることが問題なのである。
 ちなみに、漏電ブレーカーを入りにしてみると、見事に電気が通った。これで解決? いやいやとんでもない。

 根本原因を取り除かない限り、入りにしても直ぐにブレーカーは切れる。

 原因を探る作業が早速始まった。電気配線の配電盤のチェック。明かりの点灯具合から問題となっている配線を探り出す。絞り出された箇所は、外にあった。業者の方は、察するに最初から外に問題があると睨んでいたようだ。その上で、万が一にも遺漏のないよう、他の配線もチェックしたわけである。
 親戚の者が時々料理したものや、過日はおはぎを置いていってくれたり。さてその冷蔵庫の電源は家の外の(電気メーターの近くにある)差し込み口から取っている。

 玄関までは遠いので延長(ドラム式)コードを使っている。もう10年以上か。冷蔵庫の側にそのドラムの本体を置き、冷蔵庫のコードの差し込みプラグをドラムの差し込み口に差し込んでいるというわけ。実は、ほんの数日前まで、冷蔵庫にはカバーをしていた。朝、冷蔵庫が直射日光を受ける位置にあるから。

 が、ふと、一昨年、カーポートを設置したし、朝は車を停めているし、カバーなんて要らないことに気付いてしまった。カバーなんて、外しちゃえ。

 その二日後、雷雨である。カバーを取っ払った冷蔵庫とドラム式延長コードの本体。猛烈な風雨が差し込み口の辺りを直撃したのだ。我輩はそんな事態が発生するなどとは、まるで考えが及ばない。どうやら、風雨はともかく、長年外に置かれていて延長コードの何処かが劣化していて、そこに前日の雷雨が襲ったから、止めの一撃となったと考えられる。

 ということで、停電の原因は漏電であり、その真の原因は延長コード(乃至本体の中)の不具合にあったわけだ。
 この際、我輩の配慮や本来予想される事態を考えることのできなかった不明については不問に付す。まさに丑三つ時の2時頃、解決。灯りが明るくなりました。家の中の冷蔵庫の中身も不問に付す。

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