怪我してでも抵抗しないと認めない
← 砂漠アルキ 道などない暗い揺らぎだ
今日は、大野/丸谷『光る源氏の物語 下』を読了しようと、上天気にも関わらず、読書に専念。外出は自転車を駆っての買い物だけ。
それでは運動不足になると、上掲書を読了する目途が付いたこともあり、夕方、一時間あまり、草むしりに落ち葉拾い。結構、運動になったと思う……思いたい。
最近、連続する、女性への性的暴力の、無罪判決。あまりにひどい。男性側の強制が認められても、女性側の相手側に明確に分かる抵抗が認定されないと、犯人側は相手(女性)が抵抗していると分からなかった可能性があり、罪は問えない!
これでは、犯罪者側の好き放題だ。女性が怪我するほど抵抗しろよ、だって。死を賭してまで抵抗するなんて、可能だろうか。法の不備がある。
裁判官や検察官、弁護士、警察官などに女性が進出しないと変わらないのか。
親が娘に性的暴行しても、娘が抵抗しなかったら……できなかったら、罪に問えない!
「案外 男性の方が理性的 かつ 女性問題には心配りをする、という感性的な処で 本当に親身親切だったりすることも 多い」としても、肝心の捜査や裁判の場では、理性的に法律に従って、容疑者に優しくする。ここには、容疑者と裁判官ら、男性同士の馴れ合いがある。
ボーヴォワール(著書に「第二の性」)の言葉に、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」があります。女は生きるためには、女としての条件を受け入れるしかない。吾輩ごときはどうこう言う筋合いじゃないのですが、親に性的暴行を受けて肉体的に、あるいは精神的に死んでしまった数知れない子供たち。それが現実だ、受け入れて生きることが大人の嗜み。そういう生き方に何もわかっていない吾輩に意見する余地など無いのでしょうが、それでいいのか、とは思ってしまいます。
Kさんのことをとやかく言うつもりはありません。吾輩にそんな資格もないし、立派な人間でもない。自分にしても流されている情けない人間に過ぎない。ただ、姦淫されて受忍して生きるしかなかった、あるいは声を上げられず死んで行った、あるいは心を殺し生ける屍となってただ時間が己を灰にしてくれることをひたすら待つ、そんな人々のうめき声が聞こえるだけです。
今、読んでいる『光る源氏の物語』にも教えられたが、「源氏物語」は強姦話のオンパレード。男の中の序列もあるが、それ以上に男女の格差が歴然。男性は複数の女性を妻(もどき)を持つことができる。
それが当たり前の社会であっても、女性は男性との相思相愛を求めるその気持ちに変わりはない。さらに、高貴な人は、劣位の女性を好き放題にし、女性の態度が悪いと、躾が成っていないとバカにされる。
現代でも、違った形で場面で現実なのだろう。
中でも、家庭という密室での親による性的暴行は、逃げ場がない。それでも訴えることのできない現実。なんと悲惨なことか。
それでいて、では、男たる自分はどうか。ただの能無しではないか。非難はできても、現実には何もできないのだ。
テレビドラマ(特に刑事もの)で、不始末をしでかしたり、出世競争に負けた人物が左遷される先が、大概、交通部。その中でも運転免許センター。道路交通関連の部署で警察組織の中で日陰なの? できの悪い警察官などの人材の墓場なの? ドラマに過ぎないから……なのだとしても、こういう扱い方って、偏見なのでは? 交通部は花形部署ではないとしても、大切な部署の一つのはず。小説の書き手もだけど、ドラマのプロデューサーも一考の余地があると思う。
「諸説あり 邪馬台国スペシャル 古代ミステリー 幻の国は“ここにあった!」を録画で観た。
ポイントは、「魏志倭人伝」を中国の学者らが読み込むこと。地名や方位を中国人はどう理解しているか。日本の学者らが吸収へ、あるいは畿内へと我田引水の解釈をするが、中国の学者らは、結論からすると、邪馬台国は北九州にあり、やがて機内へ東遷したと考えるのが妥当だと。説得力を感じた。
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