天空のパイ 高空の樹木
← 本におカネを使いすぎた。今日は晴天だけど、謹慎。青空の下、邪魔な樹木の枝葉の剪定……というより伐採。意図して植えた樹木たちではない。勝手に育ってきた。葉っぱがやたらと散り、隣家の立派な庭にまで散って苦情も。足場が悪く、脚立が安定しない。半ば命懸けでの伐採作業。これで今年度は、落ち葉は大丈夫かな。
ネッ友の方がこの呟きを読んで、事故に気をつけてと。偶然だけど、NHKテレビで「再生医療」に関する特集が。脊髄損傷などでの完全まひ患者を救う幹細胞を使った医療。事故の中には、選定作業中、梯子から落ちて、という事例も。明日は我が身だと感じる。
樹木の伐採はほぼ終わったが、雨樋に詰まった落ち葉を掃除するという作業が残っている。雨樋の位置は結構、高い。
← 著者ジョン・D・バロー『天空のパイ 計算・思考・存在』(訳者林大 みすず書房)
ジョン・D・バロー著の『天空のパイ 計算・思考・存在』を読了した。この連休中に一気に。
この本を読んだことで今年の連休は銘記されるかもしれない。
読んだ充実感たっぷり。初読は十数年前、図書館本で。いつか所蔵して再読したいと願ってきた。でも、高いし、注文しても不可。過日、ネットの古書店でゲット。完全な数学論(数学とは)なんだけど、著者は宇宙物理学者だとか。数学は不思議。基本的には紙と鉛筆(ホワイトボードとペン)で獲られた成果は宇宙の何処にも通用する。その成果はプラトンのイデアなのか。数学は宇宙の言葉なのか。少なくともツールであることは間違いない。
では、数学を理解したり使いこなす能力を持たない私のような人間は、宇宙も心の真実もまるで理解する可能性も権能も資格も有しないのか。精神は数学者の考案したアルゴリズムで置換可能なのだろうか。しかし、ここから逆説めいた展開が始まる。人間は間違いを犯す動物、しかめ自分が過ちを犯しうるし、きっと数々の過ちを犯してきたに違いないし、しかも懲りずに犯していくに違いないと自覚している動物。
つまり、完璧なアルゴリズムを手にしても(完璧って、どういうことだ?)、きっと間違いなく、誤った使い方をして悔いてしまうことが見え透いている輩(やから)なのではかさないか。過つ存在、だから人間は面白いし、文学や芸術や犯罪が途絶えること無く産み出されていく。数学とは何か。問われ続けていくだろうが、同時にせっせと深まり真理の闇に嵌まっていく。人間……生命という闇も深まることはあっても、薄明の時(オーバード)を迎えることはない。
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