蛍じゃない 蛍川だよ
富山市にある、富山平野を二分する呉羽山。山といいながら、小高い丘の連なり。桜の名所であり、ドライブコースでもある。吾輩た訊ねた金曜日は、桜がちょうど満開。麓のほうは、桜が散り始めている。桜を撮らず、敢えて立山連峰を撮影。
車中で、県外からのある人に、十朱幸代主演で 「蛍」という、富山を舞台にしたいい映画がありましたねって言われた。我輩、???……。我輩、富山県人なのに知らない…。悔しいので、蛍が今も見られる場所の話をしたりして、その場を誤魔化した。帰宅して、調べた。なーんだ、宮本輝原作の「蛍川」じゃないか! 映画は見てないけど、小説はとっくに読んでいる。「蛍」じゃ分かんないよ……というか、我輩、勘が鈍すぎ。
← イザベラ・バード 著『中国奥地紀行 1』(金坂清則 訳 平凡社ライブラリー) 「19世紀末、小柄な老女が揚子江をさかのぼり、陸路、漢族の世界さえ超えた地域を踏破、「蛮子」の素晴らしい世界を描き出す」
イザベラ・バードの紀行文は、秀逸。これまで、日本(東北)や朝鮮篇を読んできた。内容は新しいとは言えないが、中身は古くて新しい。すっかり変わってしまっただろうけど、往時を知ることにも意味があるだろう。
← 『旧事諮問録 下』(旧事諮問会 編 , 進士 慶幹 校注 岩波文庫)江戸幕府役人の証言。「明治二十年代半ばに,旧幕時代の制度の実情が忘れ去られるのを惜しんだ歴史学者達が旧幕勤仕の故老達を招いて行なった質疑の記録」。吾輩が読みだしたのは、かなり古い本。上巻である。
書庫で発見。父の遺品か、我輩が入手したのか、分からない。読んだ記憶は全くない。江戸時代の制度や諸役職の実情を語る。往時を知る人へ諮問する形の聞書き。車中での待機中の徒然に読む。
庭仕事、疲れた。昨秋剪定したバラやツゲなどの枝を回収し袋詰め。固まる土を庭の一部に撒いた。固まれば、人が歩く分には固いし、雑草が生えにくい(はず)。今までの分だと、隙間には生えてくる。でも、数年経つと、苔が蔓延り、それはそれで風情がある(← 強がり)!
← ヴァーツヤーヤナ著『バートン版 カーマ・スートラ』 (大場 正史訳 角川文庫ソフィア) 「愛と性の深淵を丹念に、かつ実践的に探求した古代インドの愛の教典」!
ネットの古本屋で入手。手にした途端、懐かしさの感覚。とっくの昔に読んだ。我輩がこの手の本を見逃すはずがない。「わが秘密の生涯」とか「赤い帽子の女」、同列にしていいのか分からないが、サドの一連の作品、バタイユなどなど。不謹慎ながらも、川端康成の「眠れる美女」も、どさくさに紛れて読んだっけ。本書、車中の友にする(← いいのか?)!
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