アストゥリアスに跳ね返される
← M.A.アストゥリアス 著『グアテマラ伝説集』(牛島 信明 訳 岩波文庫)「《魔術的リアリズム》の代表作」。「古代マヤ,植民地時代の信仰と伝説が力強く痙攣する蠱惑的な夢の精髄」だとか。
連休だった。庭仕事の絶好の機会のはずだったが、昨日は終日の雨で、断念。お蔭で読書がはかどった。
では、今日はというと、久しぶりに庭仕事のための資材をホームセンターへ買い込みに行った。
大半が、固まる土や砂利。あとは防草シートや、樹木や草花の名札など。
雑草毟りに時間があまりに取られているので、ほんの一部でも雑草の生えない区画にしたい。
さて、終日の雨だった昨日、ちょっと驚くことがあった。夕方だったか、居眠りから目覚めてトイレに立った。ふと、小窓を開けると、庭先に車が止まっている。親戚の車。眺めてみると、誰も乗っていない。何処へ行った? 黙ってくるなんてこともないだろうし、電話くらいしてくるだろう。
あるいは、今日は何かの法事があって、吾輩が忘れていたのか……。
ふと、スマホのLINEを覗いてみた。あ、連絡が来ていた。所用で我が家の庭に車を止めるから、お願いしますと。
が、いつまで経っても既読にならないので、重ねて連絡がLINEに入っていた。
その人物はとっくに外出先へ。あるいは吾輩に車で送ってもらいたかったのか。
時すでに遅し。今夜はもう外出しないから、ずっと停めておいて、いつでも乗って行っていいよと返信するのが、せめてものこと。
吾輩の居眠り癖を気遣って、電話じゃなく、LINEを使ってくれたので、こんなちぐはぐになってしまったのだ。
← ジェイムズ・エルロイ著『わが母なる暗黒』(佐々田雅子訳 文藝春秋)「少年エルロイを狂わせた母の死。歪んだ前半生を越え、今、彼は事件の再捜査に挑む。母への愛と憎悪が荒れ狂う悲痛で凄絶な自伝」。ネットで注文。
昨夜、ネットで本を注文。何と、今夕、もう届いた。古い本で、書店では注文してもダメ。ネットのありがたさだ。
M.A.アストゥリアス 作の『グアテマラ伝説集』を昨日、読了。
「20世紀前半に狭い地域性を脱し世界文学の一角に進出した現代ラテンアメリカ文学の源泉となった作家といえば、アルゼンチンのボルヘスとグアテマラが生んだノーベル賞作家ミゲル・アンヘル・アストゥリアス(1899〜1974年)が挙げられよう」。また、「グアテマラの民族アイデンティティとしてばかりでなく、ラテンアメリカの民衆の伝統意識に形を与えた作品といわれ、ラテンアメリカ文学者に影響を与えた」という(「『グアテマラ伝説集』 M. A.アストゥリアス | 一般社団法人 ラテンアメリカ協会」より)
アストゥリアスの作品を読むのは初めて。ボルヘスやマルケス、ドノソなど、南米の文学は少しは読んできたが、高名だし、始祖というべきアストゥリアス作品は手付かずだった。とりあえず、入門編ということで本書を選んだ。
かなり期待したが、読んでみて、詩的センスの乏しい吾輩には苦手な世界だった。世界に入りきれない。詩文風なのだが、そのイメージの喚起力が自分の感性のツボを射ないのである。「マヤ族などの神話の特徴である、言葉の遊び=闘い」というが、訳の問題なのか、面白くない。駄洒落など、言葉遊びは好きな我輩なのだが。
いきなり本格的な作品に取り掛かればよかったのか。褒めている方も結構いるだけに、残念である。
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