今春もムスカリの花咲く
泥が庭から漏れ零れるとなると、その隙間に雑草が、ここぞとばかりに蔓延る。こうした雑草は、我が家の大切な土、泥の栄養分を奪い取る、にっくき輩。ではあるが、隙間に雑草が生い茂ることで、泥が無闇に流出するのを防いでくれている、とも言えなくもない。まして、タンポポなのだ。可憐な植物じゃないか。せめて、綿帽子が風に舞い散るまでは、見過ごしてやってもいいじゃないか……。ということで、ドブの内外の雑草は一掃するとして、生け垣の基礎部分のコンクリートの罅割れのタンポポには、もうしばらくは手付かずのままとする。端から見たら、何とも中途半端なドブ浚いに映るだろうが、家主としては、ささやかな思惑があるのである。
← ここは桜並木で有名な松川。昨夜は日曜日でもあり、夜桜見物の人の波。チンドンコンクールもあって、人の出が富山としてはかなりなもの。吾輩は仕事で、車中から眺めるだけ。
例によってと言っていいのか、9時過ぎ、小用を済ませた際、ふと庭を見に玄関の戸を開けた。今朝はウグイスの鳴き声が聞こえてこないのも気になっていた。足元の雑草や落ち葉が目に飛び込んできた。1本が2本に、2本が3本に、気が付けば二時間、庭仕事。主に隣家の畑との境を中心に。……この頃、外出していても、道端に雑草を見かけると、一瞬、引っこ抜かなきゃって思ってしまう……そんな自分が怖い。
← 蒲 松齢 作『聊斎志異 (上)』(立間 祥介 編訳 岩波文庫) 民間伝承に取材した中国怪異文学の傑作
金曜日、蒲松齢作の『聊斎志異 (上)』を読了。似たような趣向の掌編が多い印象を受けた。比べるのは、やや無理があるのを承知で言えば、ふと、福永武彦編訳の『今昔物語』を思い浮かべてしまった。福永訳の力か、平安時代の闇を浮かび上がらせてくれて興味深かったからか、どうしても面白さの点では、福永武彦編訳の『今昔物語』に軍配を上げてしまう。話の要になるのは、美女。そんな稀有な女の色香に男は迷ってしまう。ただ、男が発情すると、目の前の女はみんな絶世の美女に見えてしまうという言い方も可能かなとも思ったり。切羽詰まると、遠くの美女より、キャッシュ、つまり目の前の現物の女に手が出てしまい、人生を棒に振ってしまうことかな、なんて余計なことを考えてしまった。
今朝は実に嫌な夢で目覚めた:友人に呼び出され、彼の会社(の入っているビル)へ。何かがあって、付き合いを絶たれる。理由は不明。私は、悲しさいっぱいで、追い出されるように、逃げるように、立ち去る。兎に角、早く帰りたい。こうなったら、中途半端なままになっていることを、直ちに続け形に仕上げなければ、見返してやらないと。彼は私に期待していた、支援もしてくれていた。なのに、私の不甲斐なさで彼に呆れ果てられ、ついに見捨てられる憂き目に。一刻も早く帰って、始めないと。
夢の中の彼は、中学時代からの友。優等生。私は目立たない平凡な男。何故、彼のような優秀な人間に付き合ってもらっているのか分からないできた。何か彼は私を評価したか、あるいは、私が気付かないままに、彼に頼っていったのか。しかし、(どんな種類にせよ)私のメッキが剥がれるのは時間の問題だった……のか。
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