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2019/04/30

金瓶梅は紅楼夢へ

247150 ← 『金瓶梅(一)』(小野 忍/千田 九一 訳  岩波文庫)「中国四大奇書のひとつ」「物語の舞台は山東.時代は徽宗治下の15年間.西門慶という好色一代男を中心にして,世態人情,市民生活の万端をいきいきと写し出」す。

昨日、「今日中には読了しそう。本作品は、「紅楼夢」に繋がる。中国で「源氏物語」が読まれないのは、「紅楼夢」あるがゆえとも言われるほどの小説。「紅楼夢」を読解するのに精力が尽きてしまうのか。では、我輩は、「紅楼夢」に手を出すのか。「源氏物語」に感心しつつも、悪戦苦闘しているのに」などとつづった。

 そう、書いたのは昨夕だったが、夜には読了。

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2019/04/28

苧環の小道で銀河を想う

1556430185506141  ← 車道沿いの花壇のミエカナメ。気が付くと育ちすぎていて、車道にせりだしていた。車や人の通行の妨げ。なので、思いきり伐採。コンポストに枝葉、山盛り。

 謎の樹が育ちすぎ。放っておくと、ドンドン、あちこちに子供の樹が育ってくる。やたらと葉っぱの大きな樹。晩秋には葉っぱを撒き散らす。邪魔なので、根元から一メートルのところで、チェーンソーで伐採。チェーンソーの歯が外れてしまった。三重カナメのほうは、剪定ばさみでコツコツとカット。育つねー。

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2019/04/26

理系も文系も

1556243721566421  ← 曇天の環水公園。24日撮影。寂しげな雰囲気だが、春には桜の名所になりつつある。遊覧船もこの四月に3隻目が就航。運河を利用したこの公園が完成して十年余りだが、数年前には富山県で一番人の集まる場所になった。立山黒部アルペンルートよりも! B級グルメ大会やマラソン大会、世界で一番美しいが謳い文句のスタバ、県立美術館、結婚式場、レストラン、カフェ、体育館など。公園自体が格好の散歩コース、デートコース、ジョギングコース。何と言っても、絶好の立山連峰観望スポット。

 

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2019/04/25

トランプ大統領が国賓とは

248370 ← ブッツァーティ 著『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』(脇 功 訳 岩波文庫)「人生という時の流れの残酷さ,死や破滅への憧憬など,人間を取り巻く状況の不可知性を,象徴的・寓意的な手法で描いた15の短篇.イタリア幻想文学の精華」
 

 今年度は町内会の班長。既に回覧板の事務は始まっている。今日は町内会費の集金や神社の初穂料(?)の収集など。不在の家もあって、今日の二度の集金でも集まらなかった。

 吾輩が帰郷した翌年、早速班長になったが、その時は父が健在だった。分からないことは聴くことができた。今は父母共にいない。一人で悶々とする日々。

 

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2019/04/23

富山駅の南北連絡通路(仮)開通

1555899491299681  ← 駅の一角の花壇。雑草。昨日、我輩が刈っていたのも、まさしく画像の草。10センチくらいなら可愛いものだが、50センチを越えたりすると、脅威。花壇が埋め尽くされ、側溝に垂れ、壁なトタンの裏側に入り込み、我が家が雑草に埋もれた小屋と化す。食い止めなきゃ! SNSサイトで教えてもらったのだが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)だとか。

 過日のこと。ある交差点。信号が赤になり、ブレーキペダルを踏んだ。が、何故か止まるようであり、その実エンジン音が高まるようである……いや、間違いないエンジンの回転数が上がっている。と、止まらない?! 焦った。足元を確かめてみた。どうやら、足、8割りがたはブレーキペダルだが、2割くらいはアクセルペダルに懸かっていたようだった。慌てて足の位置を修正。事なきを得た。やばかった。最近、ブレーキ動作を口実にする重大事故が頻発していることから思い出したので、メモしておく。

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2019/04/21

昔はコンピューター 今はAI

1555839387310664   ← 工事中の富山駅南北連絡通路(仮?) 21に通行可能とか。

 今日、富山駅の南北連絡通路、開通するらしい。明日、歩いてみたい。富山駅は、従来の一階部分をかさ上げし、一階には店舗や改札、さらに南北それぞれにあった路面電車を来年には接続させる(その際には、南北の会社も統合される)。駅の中も、発展している南口、さらに、やや開発の遅れていた北口も、大きく装いを変える。

富山路面電車南北接続」「富山駅周辺整備事業について

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2019/04/19

小説を読むのに恋愛体験が要る?

 古文、高校時代は苦手だった。いま思えば、もう少し身を入れてやっておいたらって、悔いている。漢文のほうが好きだった(別に得意だったわけじゃなかったけど)。漢文の本は、折々読む。但し、読み下し文を。字面のいい漢文は読み下し文も不思議にいい。

2 ← 『コレクターズ版世界文学全集 (1) スタンダール 赤と黒』 ( 鈴木力衛 (翻訳)  日本ブック・クラブ (1972/7/25)) 

コレクターズ版世界文学全集 (1) スタンダール 赤と黒』を今朝未明、読了した。 
 連休だったこともあり、残りの210頁ほどを二日で一気に。

 やはり素晴らしい。感想……書けないくらい。初めて読んだとき、今ほど素晴らしいって思ったろうか。あの頃は、ドストエフスキーに圧倒されていたから、感激も掻き消されていたかもしれない。

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2019/04/18

苗字・名前の順がいい

 河野太郎外相が、昨日、外国語表記では、TARO KONO ではなく、KONO TARO と署名するのが持論だし、そうすべきと、記者らの前で表明したとか。この点については、賛成。我輩の持論でもある。名前(の表記)で、妙に卑屈になる慣習は、いつから作られてきたのか。この不自然さに慣らされてしまっていることに驚くべきだと思う。

 「氏名の英語の語順 変更も検討へ|NHK 首都圏のニュース」:

日本人の氏名の英語表記について、河野外務大臣は、欧米にならって名前から先に表記している現状を改めて、日本語のとおり、名字、名前の順にできないか、政府内で検討したいという考えを示しました。

 

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2019/04/17

カースト制度とカーマスートラ

 イザベラ・バード 著の『中国奥地紀行 1』(金坂清則 訳 平凡社ライブラリー) を読み続けている。

 さすが、イザベラ・バードの紀行文は読ませる。清朝末期の皇帝や官僚らじゃない、庶民のヴァイタリティをイキイキ描いてくれている。特権のある奴等は、生きる目的を失い阿片に溺れたようだが、一方で逞しく生きる人々も多い。病気や貧困に喘ぐ人々も数知れず。日本人には馴染みのない時代だし人々。でも、こういった時代を経て今日の中国がある。

1555482326391385  ← 16日の夕方近く。滅多に見ることの叶わない、素晴らしい立山連峰。稜線も鮮やか。 

 子供の頃……学生になるまでは、立山連峰の向こうは、別世界でした。文学も哲学も、およそ文化は山の向こうの成果。自分が何をするにしても、山を越えることは叶わない……。心を豊かにしてくれる山々ですが、同時に越えられない山でもあったわけです。超えないで(じたばたしないで)山の内にこもっている限りは平温な生活が約束されている……ような。勿論、幻想に過ぎないのですが。

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2019/04/15

色のこと染織のこと

16281_1 ← 著/志村ふくみ・若松英輔『緋の舟 往復書簡』(求龍堂)「染織家・志村ふくみと、志村を敬愛する批評家・若松英輔の往復書簡集」。

 今日は天気にもてあそばれた日となった。朝方、晴れていたので、今のうちだと洗濯を始めた。さて、干そうとしたら、雨。がっかりしつつも、仕方がないので、部屋干し。すると、晴れてきたではないか。で、外に干す。

 お昼前、30日に一度の内科医院通い。先月の検診で思わしくない結果が出たこともあり、改めて検便を実施することに。先行きが思いやられる。

 買い物やら洗濯、町内の回覧板雑務など、あれこれあったので、庭仕事は一時間余りにとどめた。

 

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2019/04/13

蛍じゃない 蛍川だよ

1555049883451273  富山市にある、富山平野を二分する呉羽山。山といいながら、小高い丘の連なり。桜の名所であり、ドライブコースでもある。吾輩た訊ねた金曜日は、桜がちょうど満開。麓のほうは、桜が散り始めている。桜を撮らず、敢えて立山連峰を撮影。

 車中で、県外からのある人に、十朱幸代主演で 「蛍」という、富山を舞台にしたいい映画がありましたねって言われた。我輩、???……。我輩、富山県人なのに知らない…。悔しいので、蛍が今も見られる場所の話をしたりして、その場を誤魔化した。帰宅して、調べた。なーんだ、宮本輝原作の「蛍川」じゃないか! 映画は見てないけど、小説はとっくに読んでいる。「蛍」じゃ分かんないよ……というか、我輩、勘が鈍すぎ。

 

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2019/04/11

アストゥリアスに跳ね返される

248486 ← M.A.アストゥリアス 著『グアテマラ伝説集』(牛島 信明 訳  岩波文庫)「《魔術的リアリズム》の代表作」。「古代マヤ,植民地時代の信仰と伝説が力強く痙攣する蠱惑的な夢の精髄」だとか。

 連休だった。庭仕事の絶好の機会のはずだったが、昨日は終日の雨で、断念。お蔭で読書がはかどった。
 では、今日はというと、久しぶりに庭仕事のための資材をホームセンターへ買い込みに行った。
 大半が、固まる土や砂利。あとは防草シートや、樹木や草花の名札など。
 雑草毟りに時間があまりに取られているので、ほんの一部でも雑草の生えない区画にしたい。

 

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2019/04/10

桜の樹の下には命蠢く

Hidden_l_1 ← シャンカール・ヴェダンタム 著『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』(渡会圭子訳 インターシフト) 「無意識の小さな思い込みが、暮らしや社会に与える大きな影響について明かした」とか。

 シャンカール・ヴェダンタム 著の『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』を一昨日、読了した。
 昔なら無意識という言葉をやや無邪気に、あるいは好きな風に解釈して使っていたものだ。背景には、フロイトの影響もまだ強かったこともあろう(吾輩自身は、今は、振り子が逆に振れ過ぎていると感じている)。
 本書も無意識という言葉が頻出する。隠れた脳というのも、昔なら無意識という言葉乃至概念で表現しようとしていただろう、人間の行動への本人も伺い知れない、あるいは自覚しきれていない、特に集団での行動の傾向を左右する脳の仕組みというところか。
 言葉に敏感なものには、やや粗雑な無意識という概念の使い方に辟易するだろう。

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2019/04/08

今春もムスカリの花咲く

1554704778333741 ← 近所でムスカリの見事な群生を見かけた。なのに、先日の庭仕事では我が家には見ない。昨年まではあちこちに育っていたのに。と、今朝、庭仕事してたら、見つけた。10年ほど前、帰郷して間もない頃に苗を植えたら、毎年、育ってくれるようになった。


 ドブ浚いすると目につくタンポポ。雑草扱いして開花する前に引っこ抜くか、見逃すか、悩む。ドブが落ち葉もだが泥で汚れるのは、ほぼ我が家のせい。何たって、生け垣。生け垣の隙間から、あるいはくたびれ果てたコンクリートの罅割れから雨水に溶けて土が流出する。落ち葉はともかく、土が勿体ない。ドブ浚いを兼ねて、流出した泥を回収しているわけである(← ケチ)。


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2019/04/06

語りえること語りえないこと

Hidden_l  ← シャンカール・ヴェダンタム 著『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』(渡会圭子訳 インターシフト) 「無意識の小さな思い込みが、暮らしや社会に与える大きな影響について明かした」とか。

 ちょっと息抜きに、あまり馴染みじゃない分野の本を。えっ、脳科学の本は結構読んできたって? 本書は、どちらかというと社会学の分野かな。人が思わず知らずにいろんなことに影響されて(バイアスを受けて)行動してしまう、そのメカニズムに迫る。ま、人は(自分もだが)自分の意思で自由に動いているつもりでも、案外とそうじゃないよって話。

及したのである。

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2019/04/04

愛しのオクトパス 愛しの馬酔木

1554359336005426  今朝も鳴き声はすれども姿は見せないイライラ。代わりに(はならないが)、姿は見せるが鳴かない野鳥が。不鮮明な画像で、名前は分からないかな。

 昨日の庭仕事は、ドブ浚い。その前日、庭仕事で落ち葉拾いしていて、ふとドブ(用水路)を覗いたら、苔(藻)や雑草が蔓延っている。ちょっとだけ掬い上げたところで、時間切れ。今日は、長靴を履き、作業着を羽織り、グローブを嵌めて、本格的に作業。18リットルのバケツで何倍も掬った。ドブの両脇のコンクリート壁に跨って、ドブの中へスコップを突っ込んで…という作業。寒かったのだが、一時間もしないうちに汗びっしょりに。約十数メートルのドブを綺麗に。作業後、シャワーと洗濯。洗濯モノは、外が寒いし雨が降るので、嫌ーな部屋干し。

 

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2019/04/03

春の雪が桜に

9784480094575 ← 中西 進 著『万葉の秀歌』(ちくま学芸文庫)


 万葉集は、全部を通して詠むのは大変。つい、詠み飛ばすことも。横着して、こっちにするかな。あー、でも、富山(高岡)だと、小学生でもイベントに参加して朗唱する。恥ずかしくないのか、お前! はい、恥ずかしいです。


 そのイベントとは、「高岡万葉まつり



 万葉集の中で好きな歌は数々あるけと、例えば「天の海雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」(柿本人麻呂)や、「石走る垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも」(志貴皇子)など。


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2019/04/02

愛しのオクトパス

808_1 ← サイ・モンゴメリー著『愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界』(亜紀書房 ) 個性豊かなタコたちと、八本の腕と吸盤を通して交流を重ねるうち、著者は他者なるものが持つ「もうひとつの知性」の可能性を感じ始める。

 野生のタコは、ほとんどのメスは一度だけ卵を産み、餌を探すことすらせずに、つきっきりで卵を守る。母ダコは死ぬまで餌を食べない。卵が孵ると間もなく衰弱死する。好奇心満々の時期は短い。

 今日は風雨で、外仕事はパス。ただ、パイプ車庫のビニールシート(カバー)が一部、剥がれたので、その補修。あとはトイレ掃除。さて、元号が変わるという。国民統合といいつつ、専門家で決めるって、変。学識や古典じゃなく、国民の英知で決めればいいのに。

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2019/04/01

3月の読書メーター

先月来、アウグスティヌスの「告白」を読んできたので、冊数などは少ないが、中身は濃いと思いたい。

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3680
ナイス数:3737

 

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