ジョン・レノン「Woman Is Tne Nigger Of The World」
← 『ウィトゲンシュタイン・セレクション』(黒田亘 訳/編 平凡社ライブラリー) 「「論理哲学論考」 から最晩年の 「確実性の問題」 まで、ウィトゲンシュタインの主要著作を編者独自の視点で抜粋・編集したアンソロジー」。
昨夕以来の雨続き。午前中の降り方からすると、終日の雨だろうと思っていた。
ところが、午後一時頃には止まないものの、霧雨に。これなら、自転車で外出もできる。
重い腰を上げて、確定申告へ。リッチそう? 僅かな収入なのだが。
窓口、例によって混んでいる、だけじゃなく、分かりにくい。普通と優先の番号札。分からずに、普通の番号札を取った。脇の待合所の窓際に腰かける。相当待たされそうと、用心のため持参した本『ウィトゲンシュタイン・セレクション』を開く。
しばらくしたら、発券コーナーに係員がやってきて、来る人に説明している。パソコンを使える人は優先の青色の発券機へ。使えない人は普通の白札を発券。
選ぶ札の色で、順番の進み方がまるで違う。吾輩は30番待ちだったが、順番が来るまでに、青色の優先を選んだ人は、45番、進んだ。
待たされること2時間。お蔭で(?)、持参した『ウィトゲンシュタイン・セレクション』のうち、ウィトゲンシュタイの論理哲学論考の章を読了した。
久しぶりだが、この論調に痺れる。クール!
吾輩の見解では、後期の哲学の基本は既に前期のこの論考に示されている。表現と方法が違うだけだ。ウィトゲンシュタイは何処までもウィトゲンシュタイなのだ。
← 『世界の名著〈第14〉アウグスティヌス』( 山田 晶 (編集) 中央公論社 (1968)) 買ったのは、1973年。箱入り。
昨夜も寝落ち。本書、ようやく半ば。アウグスティヌスがついに神に全てを委ねる決心を表明する。最後の最後まで、女(肉慾)への未練に後ろ髪。好きなんだねー、女が。
女は信仰の妨げ? その発想が女性を救いから遠ざける。アウグスティヌスが女性だったら、男断ちする? 神の性別は、男、しかも、女に持てない冴えない奴、持てる男に嫉妬する奴、あるいは、男同士でないとダメなタイプなのか。
ただし、最後まで女(肉慾)を絶ちきれず、悩むアウグスティヌスの正直な告白の姿勢には好感。同時に、男の独りよがりな姿勢が垣間見えて、うんざりするものを感じてしまう。
昔は、砂漠の地は、支配者、リーダーが男だったから、神は男性だったんだろうけど、女は救いの対象じゃない。女は、娼婦か家の守り手…賄い婦に止めるのが都合が良かったのか。だからこそ聖母などと奉り上げる。聖母なんていい募る奴ほど、外では女遊びに走る。その後ろめたさを誤魔化すため、聖母なんて祀り上げるのではないか。
ふと、ジョン・レノン(John Lennon)の「Woman Is The Nigger Of The World」を想ってしまう(「ジョン・レノン「Woman Is Tne Nigger Of The World」 やさしいThe Beatles入門」参照):
Woman is the nigger of the world
Yes she is… think about it
Woman is the nigger of the world
Think about it… do something about itWe make her paint her face and dance
If she won't be a slave, we say that she don't love us
If she's real, we say she's trying to be a man
While putting her down we pretend that she's above us
← F.キングドン-ウォード 著『ツアンポー峡谷の謎 植物採集家による東ヒマラヤ探検記』(金子民雄 訳 岩波文庫) 「ヒマラヤ山脈に長い流路を刻むツアンポー川.その流れに沿って,植物採集家たちは,1924年から1年にわたり,東ヒマラヤ,チベットを旅した.(中略) 探検の記録」。
(我輩にとって)未知の地でのこういう探検や、特に植物調査採集の旅となると、数々の植物名が出てくるだけに、逐一、ネット検索して、画像を確かめたい。
生憎、車に持ち込んだので、そうはいかない。
本書には、貴重な風景写真が載っているが、白黒(それはそれなりに味があるが)。植物写真は、なし。カラー写真掲載の豪華版は論外だろうし。やはり、自宅でパソコンか電子事典を脇に読むのが理想かな。
ヒマラヤ、チベットでの、植物採集の困難な旅。以前、肝心の植物の(たとえ白黒でもいいから)写真掲載が少ないと愚痴った。150頁まできて、まだ2枚。風景写真は、その数倍。
本文の中で、珍しい植物などは、それなりに説明されている。叙述から植物の姿を想像してみるこど、これという姿が浮かんでこない。
美人を文章で説明されても、ピンと来ないようなものか。知られている花にたとえても、有名な女優にたとえるようなもので、隔靴掻痒の感が増すばかり。
姿形を文章で表現するのも難しいが、匂い…香りを表現するのも、ある意味、なおさら難しいと思う。いい香りっていっても、感じ方は各人各様だからね。「犬であるとはどういうことか」でも、再確認したけど、匂いの好悪は千差万別。同一のモノであってさえ、嗅いだ人たちの印象はまるで違うことも。
それにしても、仕事があまりに暇で、車中での待機中の読書も進むが、読んでの感想や、日々のよしなしごとの呟きなどを読書メーターに日に何度もアップしてしまう。
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