椿に馬酔木に
森村 誠一 著『タクシー』(角川文庫) “死体”という客を乗せたタクシードライバーが体験する戦慄のサスペンス! 森村さんのある小説(の登場人物)には、ある因縁がある。この作品の題材にも、これまた因縁がある。車中での待機中に読む。
富山の売薬さんが登場する……のだが、なんと、売薬さん崩れの戦闘的暴力団になっていて、主人公らを追う悪役という設定。ショック。売薬さんの中に、そんな連中がいたんだろうか。あくまで、小説の中の設定なの? 何も実態がないと、そんな富山の(売薬)たちを敵に回すような設定は考えないよね。
たまに銭湯へ行くのは、3年前に設置したボイラーが不調だからだが(お湯がチョロチョロしか出てこない)、広々した風呂が楽しみだからでもある。
我輩が風呂に入るのは、洗髪のため、そして何より垢を流すため。若い頃程じゃないが、頭が痒くてならず、兎に角、髪(頭皮)を洗いたい。そうでなかったら、風呂には入らないかも知れない。あまりに頭が痒いと、台所の流し台の前に立ち、上半身裸になり、瞬間湯沸し器のお湯を遮二無二頭に流し、ゴシゴシする。
シャンプーなんて要らない。せいぜい石鹸を使うくらいである。
しかし、垢ばかりは、どうにもならない。チョロチョロしか流れないシャワーなど、論外である。
ここはやはり、銭湯の出番だ。専用の垢擦りで、我が柔肌を傷付けぬよう、新雪のスロープを滑るよう、ササッと優しく、だが時には激しく擦る。垢が小気味いいほどに、ポロポロと丸まって落ちる。
しばらくすると、タイル床は、垢だらけとなる。さすがに恥ずかしいので、人に見られぬうちに、お湯でザッ流して、また擦る。顔の額から耳朶の裏側、首筋、肩、手先、玉袋、足の裏に至るまで、隅々。ふと、耳なし芳一など浮かんできたりするが、他意はない。困るのは、背中だ。
いま読んでいるアントニオ・ダマシオの「進化の意外な順序」にても参照されている。アルゴリズム万能主義の世にあって、その危うさをダマシオは説く。人間(生き物)は、中枢神経系に象徴される知能のみで生きているわけではない。内臓や皮膚も含めた肉体全体という、総合的な存在。その存在感は、我々が感情という、アルゴリズムの範疇には(当面、あるいは相当研究が進むまでは)入りきれていない、曖昧だけど極めて生き物にとって大切なサバイバル機能が考慮されていない。ロボットには、アルゴリズムの能力を高めても、感情モドキが加わって ➡ 朝刊を取ろうと、玄関の戸を開けたら、いきなり真っ白な小鳥の群れが!庭の向こうの隣家の庭の木の枝に止まっている! が、じっとしていて、まるで動かない。あ、そうか、白木蓮の花々が昨日の春二番の暖かな風に、一気に芽吹いたのだ。昨日の朝までは、葉っぱの落ち尽くした、枯れ木のようだったのが、私は元気、私は白木蓮よと、歌い出したよう。
昨夕。昼頃までの風雨も収まって、夕刻には散策を誘うような、穏やかな風が心地いい。桜並木と遊覧船が名物の松川の土手にて。
馬酔木。白い小花が宝石を散りばめたみたい。曇天。買い物のあと、庭仕事。草むしりに落ち葉拾い。昨日の風雨で、落ち葉が舞い散った上に、樹木の足元に敢えて堆積させた落ち葉迄が散らばった。
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