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2019/03/31

タコもスタンダールも

 

808  ← サイ・モンゴメリー著『愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界』(亜紀書房 ) 個性豊かなタコたちと、八本の腕と吸盤を通して交流を重ねるうち、著者は他者なるものが持つ「もうひとつの知性」の可能性を感じ始める。

 タコ、凄いし面白い。心臓が3つだって。ニューロンの数もかなり。犬7億、タコ5億。中枢神経が頭にあるけど、脚にもある。脚が千切られても、しばらくは勝手に餌探しして、吸盤付きの脚で掴むと、(今はなき)口へ運ぼうとする。あれれ、である。滑稽? 不気味?

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2019/03/29

タコの好奇心に出会う

1553781578147320  お昼過ぎ、この富山市の有名な桜並木を横目に、そろそろ来週辺り、開花宣言が出ますかね、なんてお喋りしていたら、なんとその日のうちに宣言が出ていた。夜になって、改めてこの松川沿いの桜並木を見たが、どう見ても3分咲き。宣言は気が早いんじゃないか?

 今日も庭仕事。例によってというのか、昼前、ちょっと表の庭に出たら、ウグイスの鳴き声。ソーッと鳴き声の辺りを見上げてみたけど、軒が邪魔になって、確かめられない。と、足元に雑草が。トングを持ち出して引っこ抜く。すると、あそこにも。抜かなくっちゃ。気が付くと、トングとバケツを手にしていた。

 

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2019/03/27

大作に挑む気力

 

51r5mmto55l__sx364_bo1204203200_ ボレスワフ・プルス (著)『人形』 (関口時正 (翻訳)  ポーランド文学古典叢書 未知谷)

 ボレスワフ・プルス著の「人形」 が評判がいいので、読みたい本に。でも、実物を見て、躊躇った。1243頁。分厚い。読む気力が湧かない。ただ、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の一冊本だと、これより分厚い? 何度となく、読んだけど。初めて読んだのは、18歳の夏。徹夜したっけ。挑戦したのは、若かったからかな。読む手が止まらなかった。「人形」も、徹夜するほど面白いか。迷うってこと自体、自分が情けなく思う。

 

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2019/03/26

サイエンス本を読むわけは

514hmavucll__sx344_bo1204203200__1 ← ピーター・ゴドフリー=スミス (著)『タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源』(夏目 大 (翻訳)  みすず書房)


 こうしたサイエンス本を読むのは、好奇心もあるか、最先端のサイエンスが哲学的課題を惹起していると思うからでもある。本書にしても、題名からして心身問題とある!  古くて新しいテーマ。


 

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2019/03/25

雪柳の名を度忘れ

◎ ジャン ジュネ (著)『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(鵜飼 哲 (翻訳)  現代企画室)
 この本は、いま読んでいるアントニオ・ダマシオの「進化の意外な順序」謝辞にて参照されている。ピカソが、芸術的な創造について書かれた史上最高ね書物と見なしていた本だとか。「美の起源は、各人各様の特異な傷以外に存在しない。隠されたものあれ、あらわなものであれ」というジュネの言葉が引いてある。
1553409487338307 ↑ 表の車道沿いの花壇の雪柳。今朝、庭を見て回って咲いているのに、気づいた。もう、咲いてる? と驚いた。
◎ 実松 克義 (著)『アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか』(現代書館)
 今日、読み始めた、海部宣男さんの書評集「科学と不確実な社会」にて紹介されていた。アマゾンには、紀元前から高度な土の文明があったことが、近年の調査で分かってきたという。NHKさん、是非、総力特集、お願いします。

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2019/03/24

椿に馬酔木に

200501000066  森村 誠一 著『タクシー』(角川文庫) “死体”という客を乗せたタクシードライバーが体験する戦慄のサスペンス!
 森村さんのある小説(の登場人物)には、ある因縁がある。この作品の題材にも、これまた因縁がある。車中での待機中に読む。
 富山の売薬さんが登場する……のだが、なんと、売薬さん崩れの戦闘的暴力団になっていて、主人公らを追う悪役という設定。ショック。売薬さんの中に、そんな連中がいたんだろうか。あくまで、小説の中の設定なの? 何も実態がないと、そんな富山の(売薬)たちを敵に回すような設定は考えないよね。

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2019/03/21

下山芸術の森発電所美術館へ

1553066780614324 快晴微風。バイクを駆ってミニツーリング。富山県入善町にある、下山芸術の森発電所美術館へ。初めて。何たって平成四年まで現役だった水力発電所を当局が譲り受け、改装して成った美術館。展覧会もだが、建物・施設を見学するだけでも、出掛ける値打ちがある。

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2019/03/19

サックス最後の著「意識の川をゆく」を読む

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↑ オリヴァー・サックス著『意識の川をゆく──脳神経科医が探る「心」の起源』 (大田 直子 訳 早川書房) 「脳科学の最新成果も貪欲にとりいれた、脳神経科医サックス最後の医学エッセイ集。養老孟司氏解説」。
 いま読んでいるオリヴァー・サックスの「意識の川をゆく」にて参照されている。偶然にも(偶然じゃないかも)、いまダマシオの「進化の意外な順序」を読んでいるところで、内容的に一部重なるところがある。進化上後発の中枢神経系(動物を動物たらしめている神経網(叢))と、ずっと前から進化していた自律神経系との関係と異同について。中枢神経系は、比較的分かりやすい(自覚的だ)が、自律神経系は、なんとなく変とか気分がいいとか、曖昧だけど、自分がどういう状態かの基本的感覚、暗黙の意識の感覚。
 ホメオスタシスが不調になると、不快になったり外見も元気そうでなくなる。

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2019/03/18

富山駅北口にはトイレがない

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→ すっかり存在を忘れられていた甕。数年前まで、蓮のようなでっかい葉っぱが群生していた。それらが何故か消えたので、甕のことも眼中になくなったのです。今日、ひょんなことから、甕のことを思い出したので、せっかくなので、甕に脚光を浴びさせてやります。罅割れもせず、健在のようで、何よりです。読書メーターで関連の話題で盛り上がった(?)ので、急遽、画像をアップ。

 昨日は、雨で外仕事もないし、そこそこ読めると思っていた。が、午後、雨、止んじゃった。庭仕事。やり過ぎ、いつしか薄暗くなり、シャワー浴び、夕食後、ブログ書いたら、もう、あっさり寝落ち。10頁余りで終わり。明日の休みは、断固、庭仕事サボる……サボりたいんだが、そろそろ畑だよなー。

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2019/03/17

世界最大のツアンポー峡谷

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← アントニオ・ダマシオ 著『進化の意外な順序  感情、意識、創造性と文化の起源』(高橋洋 訳 白揚社) 「太古の単細胞生物から、神経系の構築、感情や意識の出現、そして創造性へ――(中略) 彼の独自理論をさらに深化させ、文化の誕生に至る進化を読み解く独創的な論考」とか。

 朝九時頃、トイレに。すると、窓外からウグイスの鳴き声。久しぶり。今度は、鳴き声も堂に入っている。部屋に戻り、スマホを手に外へ。相変わらず鳴き声がする。が、四囲を見渡しても姿が見えない。
 今年も今のところ、撮影が叶わないでいる。

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2019/03/15

ミネルバの梟の飛び立つ黄昏 間近?

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→ 黄水仙かな。一昨日、咲き始めているのに気付いた。帰郷して間もない春に、苗を買ってきて植えた。ビオラとか、大概は一年草。その年限り。この水仙やムスカリなど、ほんの数種だけ、毎年、庭のあちこちで咲いてくれる。畑の土を移動させたら、球根もくっついてきたみたい。よくぞ、我輩による、春先の雑草引っこ抜き騒動に負けず、生き抜いてくれたものだ。春、いよいよ我が家の貧相な庭にも彩りの春が来る。

 今日は、30日に一度の内科医院への通院の日。先月、集団検診があり、芳しくない結果を頂いている。その票を持って医院へ。行く前から憂鬱だった。
 先生、この票を見て、俄かに表情が変わった。それなりに改善してきたのが、一部急変。悪化。ああ、やばい!

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2019/03/13

熱き血潮に触れもみで

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→ サザンカじゃなさそう。椿かな。赤紫色のもある。和菓子っぽい。

 TOKYOディープ!「のんびり ゆったり 新井薬師前駅界わい」 哲学堂公園、童謡「たき火」発祥地の垣根」を録画で観ている。懐かしい。上京して最初に住んだアパートの最寄りの駅が新井薬師前駅だった。新井薬師さんにも行ったはずだが、哲学堂のほうが印象的。アパートの名前も哲学堂プリンス荘だってっけ。ただ、当時、同様「たき火」の発祥の地だと知っていたかは、覚えていない。

 サザンカ 咲いた道……じゃなく、今は我が家にサザンカが数本ある。落ち葉だって、溢れるほどに。だけど、富山市では、焚き火は市の条例で禁止されているのが口惜しい。
 遠い昔、焚き火して、サツマイモ、焼いたこともあったが。

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2019/03/11

ジョン・レノン「Woman Is Tne Nigger Of The World」

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← 『ウィトゲンシュタイン・セレクション』(黒田亘 訳/編 平凡社ライブラリー) 「「論理哲学論考」 から最晩年の 「確実性の問題」 まで、ウィトゲンシュタインの主要著作を編者独自の視点で抜粋・編集したアンソロジー」。

 昨夕以来の雨続き。午前中の降り方からすると、終日の雨だろうと思っていた。
 ところが、午後一時頃には止まないものの、霧雨に。これなら、自転車で外出もできる。
 重い腰を上げて、確定申告へ。リッチそう? 僅かな収入なのだが。

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2019/03/10

ウグイスの初鳴き…初聴き

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← アレクサンドラ・ホロウィッツ 著『犬であるとはどういうことか  その鼻が教える匂いの世界』(竹内和世 訳 白揚社) 「犬の認知行動の権威がユニークな観察をとおして、匂いで世界を知ること=「犬であるということ」を明らかにする」

 庭仕事やり過ぎ。銭湯行き止め。シャワーで済ます。土や砂利の裏の道、除草剤散布は嫌だし、さりとてコンクリートも躊躇うし、やはり、日々草むしりなのか。

 毎週、豆腐一丁、配達してもらっている。両親が健在の頃は、二丁。今は一人なので一丁に。一丁だけの配達って反って面倒じゃないかと思いつつ、断れなくて。冬は、味噌汁や鍋、麻婆豆腐など。暑くなると、ガスは一切、使わないので、冷奴オンリー。一丁を2、3回に分けて。火を使わない豆腐の食べ方、冷奴以外に何がある?

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2019/03/08

私の天才は私の鼻孔の中に

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← Jane M. Orient (著)『サパイラ 身体診察のアートとサイエンス 原書第4版』 (監訳:須藤 博 /藤田 芳郎/徳田 安春/岩田 健太郎  医学書院) 「身体診察は文化の違いや時代を超えた臨床医学のアート。筆者から直接回診で教わっているような語り口を通じて、本書にはPhysical Examinationを賢く経験するための英知、箴言がぎっしり詰まっている」。

 今日は雨。週日の雨。風さえ吹いて。お蔭で(?)、庭など外仕事を堂々とサボれる。

 さて、上掲書は、いま読んでいるホロウィッツ著の「犬であるとはどういうことか」にて参照されている。
 患者の息から検知できる匂いの「ブーケ」について一節まるまる割いて述べているとか。

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2019/03/06

「冷血」から「ヒマラヤ探検」へ

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← F.キングドン-ウォード 著『ツアンポー峡谷の謎 植物採集家による東ヒマラヤ探検記』(金子民雄 訳  岩波文庫) 「ヒマラヤ山脈に長い流路を刻むツアンポー川.その流れに沿って,植物採集家たちは,1924年から1年にわたり,東ヒマラヤ,チベットを旅した.(中略) 探検の記録」。

 アメリカのドキュメント風作品から、一気に飛んでヒマラヤ山脈に長い流路を刻むツアンポー川への探検の記録であるF.キングドン-ウォード 著の『ツアンポー峡谷の謎』へ。
 約百年前、東ヒマラヤ、チベットの峡谷を植物探検家たちが1年にわたって旅した。我輩には(大概の人にしても)出来っこない観察と記録と出合いの体験。

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2019/03/05

苔むす庭を夢見る

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→ 庭の一角。苔むしている。苔の面積を広げて、苔庭にするのが、密かな野心。…夢が実現する前に、我が身に苔が生えるってこともありえる……。

 今日は休み。今日は雨。ってことは、後ろめたい思いなく、庭仕事せずに居られる。庭仕事2時間すると、(ほとんどウンチングスタイルなので)作業を終えてから一時間はグッタリ。今日はその分、読書できる!

 雨だし、面倒なので買い物へは行かない。冷蔵庫の残り物を片付ける。で、冷蔵庫のケースの中を覗いたら、どら焼きが数個あった。先日の法要の返礼品に入っていたんだ。ちょっと片付けようとケースに入れたんだけど、すっかり忘れていた。急いで昼食のデザートに食べた。消費期限が書いてないけど、いいのか? いいんです!

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2019/03/04

辺境は辺境にあらず ? !

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→ 数日前、庭仕事してたら、梅の木が開花しているのに気付いた。今日、見たら一層見事に。表の庭の老梅は一厘も咲いていない。今年も梅の花も梅の実も望み薄いようだ。

 それはともかく、昼間、草むしりや落ち葉拾いの遣りすぎで、茶の間に腰掛けたらグッタリ。ウンチングスタイルは体に堪える。一時間余りまでは慣れているが、二時間を超えると、さすがに負担。
 昼食を食べる気にもならず、一眠り。起きたら食欲も出てきた。買い物に行ってないので、冷蔵庫の有り合わせで。ミカン2個、枝豆2パック、和菓子2個、かき餅2個。何故か皆2個ずつ。あとは、ヨーグルトと御茶。

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2019/03/03

昔 電車のトイレって垂れ流し

 子供の頃、初めて列車に乗り、揺れるトイレで用を済ませた。子供心に、済ませた何はあと、どうするのか疑問に思った。溜まる一方だろうし。
 誰だったか忘れたが、尋ねた。
 彼曰く、「それはね、走りながら撒き散らしていくんだよ。ほら、ご覧、線路って、どこまで行っても茶色いだろ。」
 素直なボクは信じた。その日から、線路を見る目がかわった。
 丁寧に教えてくれた彼、今頃どこにいるだろう?

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2019/03/02

口内炎に怯える日々

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← 中井亮佑[著]『追跡!辺境微生物 砂漠・温泉から北極・南極まで』(築地書館) 「研究者の情熱とフィールドワークの醍醐味、驚きに満ちた発見、 研究の最前線もわかる充実の一冊」

 今日は休み。晴れ。なので、お出かけ……じゃなく、草むしりに落ち葉拾い。トングを使って。ウンチング姿勢で一時間余り。下半身の運動になるかな。

 昨日は、大きいのを2回。一昨日はナシ。平均したら日に一度。平均の頻度からすると、順調ってことになるけど。統計の落とし穴、誤魔化しって奴かな。

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