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2019/03/03

昔 電車のトイレって垂れ流し

 子供の頃、初めて列車に乗り、揺れるトイレで用を済ませた。子供心に、済ませた何はあと、どうするのか疑問に思った。溜まる一方だろうし。
 誰だったか忘れたが、尋ねた。
 彼曰く、「それはね、走りながら撒き散らしていくんだよ。ほら、ご覧、線路って、どこまで行っても茶色いだろ。」
 素直なボクは信じた。その日から、線路を見る目がかわった。
 丁寧に教えてくれた彼、今頃どこにいるだろう?

 一時は、さすがに冗談だと思った(思いたかった)。信じられなかったし。もしかしたら、鉄道員だった父に教えられたのか。父は、きっと、昔はそうだったという話をしたのかもしれない。
 列車のトイレから線路の砂利が見えたとも。いずれにしろ、昭和30年頃までの話。
昔電車のトイレって垂れ流しでしたよね?便器の中から砂利が... - Yahoo!知恵袋」によると、驚くことに、「JRグループでは、2002年3月に北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両を最後に垂れ流し便所付車両の運行を終了した」とか。
 2002年なんて、つい最近じゃないか!

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3258
ナイス数:2629

音楽放浪記 日本之巻 (ちくま文庫)音楽放浪記 日本之巻 (ちくま文庫)感想
感想など、おこがましくて書けない(「おこ」が気になる)。巻末の参考音源ガイドが充実。というより、リストアップされている各音源全て付してある片山氏の短い紹介文だけでも、音楽音痴の我輩が読んでも面白い。芸達者だ。
読了日:02月28日 著者:片山 杜秀


海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化 (ブルーバックス)海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化 (ブルーバックス)感想
実に地道な研究。どんな研究成果があるか分からないままに、テーマにしてしまった。幸いにして、一定の成果を得た。時代のキーワードである共進化。生物同士だけじゃなく、環境と相関しての進化。
 ただし、著者も強調しているように、まだ仮説の段階である。
読了日:02月24日 著者:須藤 斎


外套・鼻 (岩波文庫)外套・鼻 (岩波文庫)感想
「外套」はやはり傑作。改めて、本作が小説(の主人公)の転換期を画すことを確認。市井の(他人には)全く目立つことのない人物。ただただ、浄書という地味な仕事を愛し、上司からの出世の計らいを断ってまでも、愛する仕事を続ける。そんな彼にも脚光を浴びる日がやってきた。外套を新調したのだ。職場の皆が目出度いとばかりに、祝宴の場を設ける。ただ、それだけのことだったのに……。「狂人日記」では、市井の人たまが、まだ貶められていても、己れの高いプライドを持て余し狂気に至る人物が主役。
読了日:02月18日 著者:ゴーゴリ


狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1)狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1)感想
学生時代に読んだ本の再読。『狂人日記』は、さすがのゴーゴリ作品。貶められている下級役人。溜まる憤懣。しかしプライドは踏みつけにされればされるほど、エネルギーは溜まり、やがて爆発する……のだが、語り手である本人は、自分はホントはとんでもなく偉い人なのだ、たまたま屈辱的な地位にあるが、やがて外国から俺を迎えに来る。そうしたら、見下していた連中を見返してやれる…はずなのだが…。諧謔と当時のロシア社会を描く執拗な叙述と。併載の『羅馬(ローマ)』などは、詩文。読み手を選ぶかも。
読了日:02月17日 著者:N.ゴーゴリ


中国名詩選〈上〉 (1983年) (岩波文庫)中国名詩選〈上〉 (1983年) (岩波文庫)感想
本書、(素養のない我輩には)読みやすい。各作品(乃至作者)ごとに、略伝など大まかな説明。本文。読み下し文、(意訳に近い)翻訳。最小限の注釈。あまり詳しい厳密な注釈は、漢詩を窮めるより、楽しみたい初学者には反って煩雑で敷居が高い。読み下し文とザッと示される訳文を対比して、難解な(未知の)語彙の意味を察することができる。馴れてくると、熟語(?)の字面からその意味を想像したりするようになる。
読了日:02月15日 著者:


書くことについて (小学館文庫)書くことについて (小学館文庫)感想
再読。キングは、本書の途中でペンが止まり、一旦は原稿を引き出しに仕舞った。その時期に重大な事故に遭遇。生死をも危ぶまれた。なんとか一命をとりとめ、本書の執筆を再開。再開した時、書くことが自分の生きがいなのだとつくづく自覚し、本書を書き上げることができたとか。読むことも、書くことも孤独な営為。書いている最中は、周りの何もかもを締め切って没頭する。 本書は車中で読んできたが、頁をめくる手が止まらない。さすがにベストセラー作家らしく、読み手を飽きさせない。読むこと、書くことが何より好きってことが大事。
読了日:02月15日 著者:スティーヴン キング


現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1)現代の英雄 (岩波文庫 赤 607-1)感想
レールモントフ は、27歳で決闘で死んだ。早熟の天才だった。反権力の姿勢を貫き、政府に警戒され、迫害され、僻遠の地で軍務につく。帝政ロシアで時代閉塞の状況にあり、将来への望みを持てない。
 乗馬も射撃も得意な主人公のペチョーリンは、己の道を見いだせない。かといって権力や出世の道に活路を見出す柔軟さなど皆無。何かが彼をむしばむ。愛も恋も出世も彼の心を満たさない。自らの命をもてあそぶかのように、親友との銃による決闘の場に立つ。親友を射殺してしまう。こんなはずじゃなかったのに。
読了日:02月10日 著者:ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフ


唐詩選〈上〉 (岩波文庫)唐詩選〈上〉 (岩波文庫)感想
偽書という説も。中国でより、江戸時代の日本で、寺子屋などで学ばれた。儒者荻生徂徠が宣伝し、その弟子が教科書として流行させる。古代日本形成期の英傑たちが、やや背伸び気味ながらも、漢詩などの素養を身に付けようとしていた、懸命さのみなぎる「懐風藻」。これはこれで感じるものがあった。でもやはり、本場だよね。漢詩は、折々読む。背伸びしてもね。やはり、杜甫がいい。馴染んでいるから?
読了日:02月07日 著者:前野 直彬


死者の奢り・飼育 (新潮文庫)死者の奢り・飼育 (新潮文庫)感想
かなり自覚的意図的方法的。才能を存分に発揮。そのあとの成長を読み手の好きなペースで追えるのは、遅れてきた者の特権。楽しむし学ぶ。
読了日:02月06日 著者:大江 健三郎


血の熱血の熱感想
読ませる作品。負のマトリョーシカのような世界。フランスの片田舎の村が舞台。顔見知りの人ばかり。誰彼の素性や人間関係も知悉している。澱んだ空気が息苦しい。今日も明日も同じような日が続く……はずだった、ある死亡事故が起きるまでは。それは実は殺人事件だった。村人たちは、なかった、何も見なかったことにし、平穏な暮らしが続くはずだった。が、
読了日:02月05日 著者:イレーヌ ネミロフスキー


日本人の恋びと日本人の恋びと
読了日:02月03日 著者:イサベル・アジェンデ



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