椿説弓張月 「ちんせつ」か「ちんぜい」か
← 須藤 斎【著】『海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化』(ブルーバックス) 「約3390万年前、南極の環境が激変したことを契機に、生存に不利な時期を「休眠」戦略で生き延びた微生物が大繁栄した。やがてクジラやアシカ、ペンギンなど、海洋生物の体構造や種数の進化を促したその生物は、陸上で暮らす馬や植物とも共進化を遂げていた ! ?」
実に地道な研究。どんな研究成果があるか分からないままに、テーマにしてしまった。幸いにして、一定の成果を得た。時代のキーワードである共進化。生物同士だけじゃなく、環境と相関しての進化。
ただし、著者も強調しているように、まだ仮説の段階である。
現政権は、目先の結果ばかりを求める。著者のような地味な研究は彼等の責任と自覚、工夫、指導する教授らの理解に支えられている。
さりとて、こうした研究に何の応援も出来ないのが歯がゆい。
せめて、著書を買って読むのもささやかな応援のあり方だよね。
ということで(?)、本日、読了。著者には今後も頑張ってほしい。
→ ヘッドルーペ ホームセンターへバイクを駆って買い物へ。スーパーでは買えない品物を各種。さすがに、バイクなので、トイレットペーパーや砂利など大物は買えない。これは衝動買い。他のものを物色していて目についた。夜間、車中での待機中、本を読みたい。ラジオも、クラシックやジャズは、あまり流れてこない。無為に過ごすのは、時間が惜しい。車には、ルームライトがあるが、暗い。このヘッドルーペには、照明付き。今度、夜間の仕事の際、使い勝手を確かめるよ。
曲亭馬琴作・葛飾北斎画の読本『椿説弓張月』(ちんせつ ゆみはりづき)がNHK教育で紹介されている:
「日曜美術館「シリーズ北斎 めくるめく読本挿絵の世界」」
吾輩は、ずっと、「ちんぜい ゆみはりづき」と読むのだと思ってきた。なので、テレビで「ちんぜつ……」と読まれているのを聞いて、NHKさん、間違っているって思った。
でも、「椿説弓張月 - Wikipedia」で確かめたら、「ちんせつ ゆみはりづき」でいいらしい。ああ、吾輩の間違った思い込みだった。
ただ、「「椿説」は、「ちんぜい」という読みが可能で、この「ちんぜい」が、読みが同じ「ちんぜい」の「鎮西」こと鎮西八郎為朝に掛かっている」とか。「古くから『椿説弓張月』は歌舞伎の外題風に「ちんぜい ゆみはりづき」と読まれることも多かった」とも。
そうか、吾輩は、中途半端な理解で覚えていたんだ。
← 片山 杜秀 著『音楽放浪記 日本之巻』 (ちくま文庫) 「山田耕筰、橋本國彦、伊福部昭、武満徹、坂本龍一。近代日本が生んだ精神の最高のものが、彼らの音楽にあらわれている―」。
明治になって、科学技術や医学、工学、建築、土木、教育……あらゆるジャンルで日本の近代化、つまりは欧米化が急ピッチで進められた。道路交通法など法学(刑事・民事)や哲学も音楽も。西洋哲学を咀嚼するとは、つまりは翻訳すること。抜き日本語で思索することは、仏教用語を駆使する営みに他ならなかった。西田哲学の絶対矛盾の自己同一なんて、禅問答に限りなく近い(門外漢には区別できない)。
本書を読んで、日本の作曲家が独自の交響曲を創る、悪戦苦闘が片山氏らしい巧みな筆致で描かれている。が、さて、日本オリジナルの交響曲といって、一般人が直ぐに思い浮かぶ曲があるだろうか?
本書には、数々の(片山氏曰く)なかなかの曲があるらしい。作曲家も多士済々。全く初耳の曲ばかり。語り口が上手いので、思わず聴いてみたくなります。可能なら、昭和日本の交響曲特集をNHKさん辺り、特集してくれないかしら。演奏は当時のものか、現代の指揮者や演奏家たちにするか、悩ましいですが。
ところで、黛敏郎には「立山」と題する交響詩があると知った。どんな曲なのか、富山県人としては気になる。ふと、YouTubeで聴けるかもと、調べてみた。
ある! 音的に難があるかもしれないけど、まるで聴けないのでは気になるばかり。実に便利だ:
「黛 敏郎 作曲 交響詩 「立山」」
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