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2019/02/25

「とどのつまり」の「とど」って?

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← トルーマン・カポーティ/著『冷血』(佐々田雅子/訳 新潮文庫) 「現実に起きた殺人事件を克明に描いたノンフィクション・ノヴェル」

 トルーマン・カポーティ作の『冷血』を入手した。
 いつかは、一度は読もうと思いつつ、果たせずに来ている本が、大概の読書好きには、何冊かはあるのでは。我輩も例外ではない。高名なのには、理由があるはず。
 ま、そんな御託はさておき、早速、今から!

 昨日の朝、ひょうんなことから、「とどのつまり」という言葉の中の、「とど」の意味や語源が気になり始めた。
「結局は」…とか…「行きつくところ」「要するに」といった意味に近いことは、知らないではない。
 ほとんど元の木阿弥に近い意味合いか、似て非なるか。

 用法はともかく、語源を知らないままでは、チコちゃんに叱られる!

 その時は、手近にはスマホしかなく、検索はできるだろうが、続いて読書メーターのサイトを検索して開くことができない(連続しての検索は、格安スマホだと苦手のようだ)。
 夜、パソコンを開いて、ブログを更新する際に、調べようと思っていたが、例によって、あとでと思って出来たためしがない。すっかり忘れてしまう。
 忘れるなら忘れたでいいのだが、不意に思い出してしまう。夜も遅くなって、あ、そうだと思い出してしまった。手元にはスマホしかない。
 ということで、今、今日は仕事が休みなので、朝からパソコンを開いている。

とどのつまり - 語源由来辞典」によると:
 

 ボラは成長するにつれて、「ハク」「オボコ(クチメ)」「スバシリ」「イナ」「ボラ」と名前を変える出世魚で、いろいろな呼び名に変化していくが、最終的には「トド」になることから、「トドの詰まり」とする説が一般的である。
ただし、魚の「トド」には「止め」の意味から命名されたと考えられており……「結局」の意味で歌舞伎でも使われている。

 魚ではないが、あの「トド」とは違うようだ。このトドが正解だとしたら、「トドのつまり」とは、トドが糞詰まりしていることになる。便秘症状が治った瞬間、きっと怒涛の噴出となることだろう。

 ちなみに、「とど」で調べると、届く、百々 椴 ToDo 登戸、止め、都道 怒涛、ドッと、などが浮上してくる(一部、吾輩が強引に用例を加えたものもある)。
 このうち、届くや等々力、登戸、轟く、ToDo などは別儀として、「椴」の意味は椴松(とどまつ)である。
「百々」は、「百々さんの名字の由来や読み方、全国人数・順位|名字検索No.1/名字由来net|日本人の苗字・姓氏99%を掲載!!」によると、人名で、「どど,ささ,ひゃくびゃく,ひゃくも,とと,とど,どんど,どうど,どうどう,どんと,もも,ももどう,ももひゃく,ももも,とうどう」といった読みがあるとか。
 また、「現滋賀県である近江国坂田郡百々村が起源(ルーツ)である、宇多天皇の皇子敦実親王を祖とする源氏(宇多源氏)佐々木氏流がある」とも。

 いずれにしても、「とどのつまり」にはつながらないようだ。

 一方、「【とどのつまり】の語源 日本語の語源 〜目から鱗の語源ブログ〜」によると:
 

 漢語にある到頭という熟語は、一音節読みでトウトウと読み、その訛り読みがトドであることにほぼ間違いありません。到頭は直訳では「終わりに到る、最終まで行く」の意味ですが、副詞語としては、「結局、結局のところ、最終的に、結論として」などの意味です。
 一音節読みで、都はツとも読み、満はマンと読み、共に「完全に、すっかり」の意味です。戻はリと読み「到達する」の意味があります。ツマリは、都満戻であり直訳では「完全に到達した」の意味になり、トド(到頭)とほぼ同じ意味になっています。

 上掲サイトによると、「ボラという魚が、幼魚ではオボコ、少し成長してイナ、さらに成長してボラ、最終的な成魚となったのをトドということから、トドノツマリのトドという言葉ができたとの説」は、「魚にトドという名称を付ける際に、その意味が必要であることからすると、順序が逆であって、トド(到都}の言葉があって始めて、トドという魚名を付け得る」ということで、「魚のトド説は、広辞苑などの、新しい辞典によっていいだされたもので、たぶん、コジツケでしょう」という。

 吾輩も、「日本語の語源 〜目から鱗の語源ブログ〜」さんサイトの説明が筋が通っていると考える。

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