冷血と情の世界とを往還
← アレクサンドラ・ホロウィッツ 著『犬であるとはどういうことか その鼻が教える匂いの世界』(竹内和世 訳 白揚社) 「犬の認知行動の権威がユニークな観察をとおして、匂いで世界を知ること=「犬であるということ」を明らかにする」
本書については、過日、以下のように書いている:
アレクサンドラ・ホロウィッツ 著の『犬であるとはどういうことか その鼻が教える匂いの世界』は、、新聞の書評で知った。犬についての本は、読みたくなる。ワンちゃんとの散歩の代わり。高校時代以来、ショーペンハウエルの本は繰り返し。で、厭世家とされる哲学者が愛犬と散歩しつつ、思索を重ね深めたと知って以来、ワンちゃんとの散歩は夢。
犬と散歩する光景は、羨望するばかり。環境が夢を阻んでいる。せめて、読書でワンちゃんと寄り添う(寄り添ってもらう)。
アレクサンドラ・ホロウィッツ……聞いたことのある名前だと思ったら、案の定だった。同氏著の本を既に読んでいる:
「『犬から見た世界』へ!」
その日記では、以下のように書いている:
犬を飼えない一番の障害は、正直、自分にあるようにも感じる。
犬に心底の愛情を注いで、気紛れじゃなく、飼えるような人間じゃないと自覚するから…のようにおもえてならない。
でも、犬や猫が好き。
見るのも触るのも、一緒に遊ぶのも、きっと一緒に暮らすのも!いずれにしろ、当面は飼えない。
となると、せめて、犬に関する本を読む。
犬および嗅覚関連拙稿:
「嗅覚の文学」
「「匂い」のこと…原始への渇望」
「ガス中毒事故余聞」
「犬が地べたを嗅ぎ回る」
← 片山 杜秀 著『音楽放浪記 日本之巻』 (ちくま文庫) 「山田耕筰、橋本國彦、伊福部昭、武満徹、坂本龍一。近代日本が生んだ精神の最高のものが、彼らの音楽にあらわれている―」。
家では、トルーマン・カポーティ/著『冷血』と、上掲書を代わる代わる読んでいる。冷血の世界と、熱い情の世界とを往還しているわけである。
この一週間、仕事の車中で本書片山杜秀著の『音楽放浪記 日本之巻』を読んでいる。
音楽を聴くのもだが、音楽関連の本だって、少しは読んでいる。
でも、書いてある内容の99.9%は、初耳の話。我輩の預かり知らぬ現代音楽の脈動。日本だし、映画などで、耳馴染んでいたはずなのに、なんと奥深いことか。
片山氏の語り口の上手さに圧倒されている。
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