植物は成長し運動している
← ステファノ・マンクーゾ/アレッサンドラ・ヴィオラ[著]『植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム』 ( [訳] 久保耕司 NHK出版) 「動けないからこそ、植物は植物独自の“社会”を築き、ここまで地球上に繁栄してきた」。
3時半から5時半まで二時間、草むしり、落ち葉拾いに、今日はおまけに溝浚い。
隣家の畑との境に細い用水路がある。昔は、今は隣家の畑になっている土地は我が家の田圃だった。用水路は、だから、農業用の水路。今となっては雨水などの排水路になっている。
田圃(今は隣家の畑)はなくなっているし、埋め立てるのは至難として、暗渠にしたい。今のままだと、落ち葉や畑の土やゴミが溜り、水草も生えるし、手間がかかる。
あるいは、今はコンクリートで護岸されているが、昔のように泥や水草、苔などを蔓延らせて、蛍の舞うような虫の天国に変えるか。我が家が固定資産税を払っているということは、我が家の土地。用水路は今は、不要のはず。
二時間のウンチング姿勢での作業。
運動とは云えないかもしれないけど、下半身の鍛練にはなっているよね。
ステファノ・マンクーゾ/アレッサンドラ・ヴィオラ著の『植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム』を読了した。
本書については、読み始めた日、以下のように呟いた:
人間を含む動物は、植物なしで生きられない。動物の回りには植物がおり、そのベースにはバクテリアがいる。そのまたベースには、ウイルスという半生命体が。宇宙観も生命観も、今、大変貌を遂げつつある。
不思議だけど、哲学が変貌する現代でもある。
世界の政治地図も根底から揺らぎつつある。アメリカと中国の覇権争いと、喧伝されているけど、AIの爆発力は想像を超えるものがありそう。既に導火線に火が。世界の構図が一変しそう。
本書によると、地球上のバイオマス(生物の総重量)のうち、多細胞生物の99.7%(平均値)は、植物が占めている。地球は、植物が支配している生態系。
ダーウィンは、植物の適応能力に刮目していた。自説(進化論)を批判から守ることに忙しく、植物研究関連のメモを残すだけだった。植物学に捧げた六冊のうちの一冊は、実験データに溢れた、革命的な著作。「植物の運動力」。読書メーターで探したけど、見つからなかった。
…なんて呟いたら、ありますよって、教えていただいた。
← C. ダーウィン (著)『植物の運動力』(渡辺 仁 (翻訳) 森北出版)
「ダーウィンが71歳(1880年)の時に出版した(中略) 植物の生長生理学の古典であり原典である.植物が動かぬ物と考えられていた当時に,あらゆる植物のすべての部分は生長している限り運動していることを明らかにした画期的な本」だとか。
やはり、ダーウィンは凄い洞察力の持ち主だ。
テニスの大坂なおみ選手の快進撃。いよいよ決勝。
先日、肌の色のことで、何やら話題に。大坂選手の大人の対応に感心した。
ところで、大坂選手は、日本の選手であると同時に、ハイチ系アメリカ人。彼女自身は日本、アメリカ、ハイチという3つの国を代表していることを誇りにしているとか。
スポーツニュースを観てると、日本人初だとか何とか、騒いでいる。そんな日本の報道ぶりを大坂さんはどう感じているだろうか。彼女のことだから、大人の対応に徹していくのだろう。
我輩は日本のマスコミの報道ぶりには、やや顰蹙ものだなと思う。誰しもルーツは大事だし、誇り。
学生時代、友人らと、アバートで、レコードを聴きながら、いつものごとく徹夜談義。誰かが、英語で一番気になる(自分を表現する)動詞は何、と問い掛けた。自分は、be と、即座に。自分への違和感が、哲学(存在感)の源泉であり発端だと思っていたから。
← 『唐詩選 (上)』(前野 直彬 注解 岩波文庫) 「中国・明代に編まれ,江戸時代から今日まで,長らく日本人に愛誦されてきた唐詩のアンソロジー.王維・李白・杜甫ら盛唐期の詩人を中心に,128人,465篇の名詩が選ばれている」。
「懐風藻」のぎごちなさに比べ、なんと伸びやかな! 雄勁であり、細心である。脳裏に浮かべるべきは、水墨画、果てしない砂漠、底抜けの青空、険しい崖道、地平線。数知れぬ人々、民族、孤影、動物たち、見棄てられた砦、廃墟と化した宮殿……。多くの詩人は、出世争いに敗れた役人。ていたんとしているようで、どこかしら未練がましい。だから、人間臭い。一方、「懐風藻」の懸命さ。指導者たちが、国家作りの一端として、文芸においても、一気に最先端に達しようと、必死。
その真剣さは、明治維新の英傑群像の心意気に重なるところを感じた。日本はずっと、中国を朝鮮を見倣ってきたんだ。我輩、思うに、きっとこれからも。日本の独自性は、まだまだこれからも探していくことになる、そう思う。
明治維新というか、明治の人々の錯覚は、当時、衰退したり状態の悪かった露西亜や清に勝ってしまったこと。遠く遙々からやってきた露西亜の艦隊だったのに。英吉利などのために疲弊混乱していた中国だったのに。国家やマスコミの顕揚に、安易に乗っかっちゃいかん。
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