高輪ゲートウェイ駅に違和感
← ラス・カサス著『インディアス史 (一)』(長南 実 訳 , 石原 保徳 編 岩波文庫) 「ラス・カサス(1484-1566)がその後半生を通して書き継ぎ,改訂を加えた同時代史」とか。「クリストバル・コロン(コロンブス)による新世界の発見から説き起こし,自らもその一員であったスペイン人植民者によるインディオに対する圧政と残虐の実態を明らかにする」とも。
体のバイオリズムと仕事や休日とのリズムが合わない。夜は早めに寝るのだが、目覚める時間がやたらと早い。余儀なく、少し読書するけど、仕事に支障がでてはと、毛布をかぶり目を閉じ、寝ようとするけど、眠れない。悶々。寝不足で出社。あの悶々タイムを読書に振り向けられたら、月にあと2冊は読めそう。クソッ、どうしたらいい?
ラス・カサス著の『インディアス史 (一)』を読了した。
圧縮版とはいえ、ラス・カサス 著『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(染田 秀藤 訳 岩波文庫)に比べるまでもなく、圧倒的に詳しい。なんたって7巻本なのである。
よほど強い関心がないと、冗長に感じられるかもしれない。
けれど、コロン(コロンブス)らの言動が実に詳しい。
ラス・カサスは、褒めるべきは褒め、非難すべきは苛烈に指弾する。
コロンブス本人はともかく、部下たちはよくて半信半疑。
そういった部下を引き連れ、何度も失望落胆を繰り返し、船員の反乱の危機をも乗り越えて、陸地を発見した、そのドラマは、映画化されるに十分である。
同時に、現地の人々をだますようにして本国に連れて行くなど、言語道断だろう。
それにしても、現地の人たちの天真爛漫さ。そのおおらかさに漬け込むコロンブスたち。
金などの財宝に目がくらみ、スペイン人らは次第に牙を剝いてくる。
その辺りの詳細は、今後の巻の記述に譲るしかないが、読むのが辛い気がする。
富山。一週間は天気がぐずつく。晴れマークは、来週末だって。洗濯、どうする。
…と昨日、呟いたが、今日、敢えて洗濯決行。
浴室乾燥機の出番だとばかり、風呂場に干したが、6時間、経過しても生乾きの状態である。
ああ、早く、外干しがしたい。
なんて、昨夜、今冬の初雪が降ったばかり。先が長い。
映画「日日是好日」が評判らしい。日々是好日っていいな。吾輩の場合、日々是口実になりがち。言い訳ばかり。日々是後日だと、なんでも先延ばしってことか。年末になると、日々是工事中で困るな。日々是恋中って暑苦しいね。
東京は山手線の田町駅と品川駅の間に、新駅ができた。その名前も公表された。名称については多数の応募があったが、なんと130番目の名前が選ばれた。
その名は、高輪ゲートウェイ駅だって。
吾輩は、高輪泉岳寺駅だと思い込んでいた。だって、「新駅は泉岳寺駅から300メートルほど南東の場所に位置する」し、泉岳寺というと、「赤穂事件で有名な浅野長矩と赤穂浪士が葬られていることで知られ、現在も多くの参拝客が訪れる」し、義士祭が催されることでも有名。
新駅が作られたのは、広い敷地があったこと、「2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催にあわせて暫定開業させる計画」があったことなどが理由。
実際、田町と品川駅の間隔は、山手線で一番長い。まあ、これからはともかく、これまでは、少なくとも埋め立て地側(海側)は閑散としているというイメージが自分にもある。
というのも、小生は、81年から89年まで高輪(三田近く)に居住しており、そこから山手線を超えて、芝浦側へ、さらに海岸に向かい、そこにあった倉庫の中の会社に勤めていたことがある。
三田から旧東海道(というより古代の東海道)である小高い丘の連なりを超えて降り、さらに山手線を超す必要がある。
初めて海岸(これが町名である)にある会社へ向かうのに、近道が分からず、首都高速道の下などで道に迷い、かなり遠回りしたのを覚えている。
トラックなどが駆け巡る、倉庫ばかりが目立つ、寂れているわけではないが、何処か殺伐とした雰囲気の一帯だった(この辺りのことは、拙稿「東京は坂の町でもある」に詳しい)。
泉岳寺へも、居住する団地からは十分ほどの土地。一人で、あるいは訪ねてきた両親らと、何度となく見物に行った。いつ訪れても線香の煙が立ち上る。寺の前には土産物店があり、取っ手付きのマグカップを買ったものである。
さて、まるで出来レースのような新駅名の決定過程だが、そこはここでは論じないとして、自分は繰り返しになるが、高輪泉岳寺が最適だと信じている。
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