秋色深まる中 読書の秋
→ 過日、チェーンソーで天辺をカットした、憐れな姿松の木。冠雪すると手前の電線に被さるので。カッとする辺りが下から(遠くから)は見えないよう、枝葉を残したかったのだが、梯子に上ってチェーンソーを使うためには、やや広い範囲で刈り落さざるを得なかったのだ。この上は、枝葉が繁茂しれくれることを期待するばかり。
← 堀田善衛著『若き日の詩人たちの肖像 〈上〉』(集英社文庫) 「北陸の没落した旧家から骨董を学費がわりに持って上京した少年は、その夜雪の東京の街に響く銃声、血ぬられた2・26事件に遭う。暗い夜の時代をむかえる昭和初年に目覚めた青春の詩情と若者の群像を描く長篇」とか。
堀田善衛著の『若き日の詩人たちの肖像 〈上〉』を読了。
やはり、稀有な作家だったと痛感。もっと評価されていい。生まれが代々の回船問屋だったこともあるが(視野が広い)、育ちが金沢ということも大きかったようだ。三味線や箏曲、古美術への造詣、これは偶然かもしれないが、若くして英語に堪能となったことなど。上京し大学生となった時点で、並の若者じゃない。上京直後に226事件に遭遇したことなど、彼を社会性国際性をも高めた。
読むほどに、感心する。次の仕事の日には早速、下巻へ。
← マーティン・フォード著『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』(松本剛史 訳 日本経済新聞出版社) 「ロボットの脅威 日本経済新聞出版社」によると、「シリコンバレーのソフトウェア開発ベンチャー創業者としてITに通暁する著者がAI、ロボットの普及と、人間の職、雇用との関係、ロボット時代の経済についていち早く警鐘を鳴らした名著。関心を集める「AIと人間との関係」についてじっくり考えるうえで役立つ視点を提供」といった内容。
マーティン・フォード著の『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』を本日から読み始めた。再読である。
過日、以下のように呟いた:
書庫を漁っていたら、本書が見つかった。僅か2年前に読んだ本だけど、ええ、こんな本、読んでいたんだとびっくり。テレビでもシンギュラリティの話題が特集されたりしている。多くの人が関心を抱いていると思う。自分にしても危機感がある。ホント、ロボット(車もロボット化する)、つまりはAIの脅威は、避けがたいのかも。
ということで、今日からの再読。吾輩は、タクシードライバーである。自動運転やウーバーの脅威など、少なくとも経営者視線からすると、ドライバー不要の時代が近いのではないか。労働者の不平不満もないし、24時間、働いてくれる。
ブルーカラーもホワイトカラーの仕事も、それどころか、放射線技師など医療や弁護士などの高度な知的技術者らも窓際に追いやられる勢いをますます感じている。
本書は僅か(日本では)3年前に刊行された本。小生は2年前に読んだばかり。この2年だけの情勢の変化にも加速する脅威を感じるのである。
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