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2018/11/30

色に出にけり!

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← 色に出にけり!

   しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は
     ものや思ふと 人の問ふまで

           平兼盛(40番) 『拾遺集』恋一・622

 月一(30日に一度)の通院。内科。数値は順調に推移していて、今日の数値もまずまず。先生もご機嫌がよかった。
 まあ、2年ほどの通院と、自宅での庭仕事などの軽作業を通じて、最悪の時期は脱したのは確か。

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2018/11/28

谷崎潤一郎変身綺譚から李承雨へ

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← 李承雨 (イ・スンウ)著『植物たちの私生活』(金順姫 (キム・スニ)訳 藤原書店) 「すべての木は挫折した愛の化身だ…。」

 午後四時から庭木の剪定など庭仕事。僅か一時間で汗が滲む。その後のシャワーが楽しみ。浴室暖房で寒さに悴むことなく浴びられる。勢いで、風呂場の流しを掃除。栓などに髪の毛などが絡んでいる。ヌメリが嫌だね。でも、素手でやる。洗剤も使わない。あとは棕櫚タワシでゴシゴシ。ピカピカ。壁も布地のたわしでゴシゴシ。目地に沿って拭う。その勢いで、浴室マットも布地のタワシでゴシゴシ。普段、お湯で流すだけで、たまに日干しするだけだが、たまにはタワシで擦ってみた。お湯をかけると、結構、濁り水が流れる。
 浴室は、改装するつもりだったけど、予算が都合つかなくて、暖房機だけにとどめた。となると、手作業で綺麗にするしかない!

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2018/11/27

『山海経』に古代中国を観る

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← 玄関の戸を開けると、いきなり!とばかりに、紅葉の鮮烈な赤。もう数日も経てば、裸木になる瀬戸際の、無音の絶唱。周りの常緑樹は、素知らぬ顔でいつに変わらぬ風情を保っている。常緑の葉っぱもまた凄いと感じる。枝からはぐれ落ちても、何日も艶のある緑を失わない。命への執着? 紅葉し、樹木の毒素の排出を兼ねて散らせる生き方もあれば、さて、常緑樹は樹木の中の毒素をどうやって排除してるのだろう? この疑問にネッ友が答えてくれた。常緑樹だって、新芽が生まれ、古い葉は落ち葉となると:「常緑樹は、なぜ緑を保っているのか

 今日は秋晴れ。十月下旬の日より。いつものように、午後四時から庭仕事に汗を流した。
 ほとんど中腰での作業なので、30分もしないうちに汗が滲む。
 五時過ぎには鶴瓶落としとばかりに一気に宵闇が辺りを包む。暗い中、作業を終えて風呂場へ。

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2018/11/26

片雲の風にさそはれ庄川美術館へ

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→ 我が家の庭に錦秋の時。肉眼で見ると、紅葉が目に痛いほど鮮やか。

 自宅では、福永武彦訳(編)の『今昔物語』(ちくま文庫)と『変身綺譚集成 新刊 谷崎潤一郎怪異小品集』(東 雅夫 編 平凡社ライブラリー )とを交互に読んでいる。
 ホント、十頁前後を読むたびに、代わる代わる読んでいるのだ。
「今昔物語」は、変身譚ではないが、怪異譚の類の宝庫である。背景とする時代も世相も違うが、ダブらせるわけではないが、谷崎作品と自然と比べてしまう。

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2018/11/24

メルヴィルから福永訳「今昔物語」へ

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← メルヴィル 著『ビリー・バッド』(坂下 昇 訳 岩波文庫) 「ある日突然,商船「人権号」から軍艦「軍神号」へ強制徴募された清純無垢の水夫ビリー・バッド.その彼が,不条理で抗いがたい宿命の糸にたぐられて,やがて古参兵曹長を撲殺,軍法会議に付され,死刑に処されようとは…….孤絶のなかで沈痛な思索の火を絶やさなかった『白鯨』の作者メルヴィル(一八一九‐九一)の遺作」。

 メルヴィル作の『ビリー・バッド』を読了した。
 本文そのものは180頁ほどなのに、最初は戸惑うことばかりで、日に30頁を読むばかり。途中から小説らくなって、後半は一気に読めた。

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2018/11/23

谷崎潤一郎再び

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← 『変身綺譚集成 新刊 谷崎潤一郎怪異小品集』(東 雅夫 編 平凡社ライブラリー ) 「超自然の怪異を描いた「変身綺譚」系の作品や怪奇幻想文学ジャンルの仲間らについて語った作品を収録する」。

変身綺譚集成 新刊 谷崎潤一郎怪異小品集』を読み始めた。
『痴人の愛 』とか『卍 』とか『瘋癲老人日記』、『陰翳禮讚 』、『蓼喰ふ虫』、『春琴抄』、『さらには『文章読本 』なども、文庫本で読んできた。流石に全集は読めない。こういう世界もあると知りたくて読む。

 拙稿「今日は「谷崎忌」…『細雪』の頃

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2018/11/21

野間宏『真空地帯』を読了

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← 今日は、雨。昨日(日曜日)は晴れていたのでバイクを駆って巨石見学へ。常願寺川の中流域の土手の周辺に、冬の立山での地震に由来する鉄砲水で流された大小の岩が点在している。殿様林に近い土手に立ち立山連峰を眺めていると、150年余り過去の惨害が夢のよう。運動場では、サッカー大会。

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2018/11/19

富山の象徴:大転石

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→ 内庭にも秋。

 今日は、冬場の地震による鉄砲水によって流された巨石の幾つかを見学に、バイクを駆って当地へミニツーリング。当然ながら、今日では、巨石の半分以上は埋まっている。こんな巨石が数百個も鉄砲水で流され、ついには川の流れさえ変わってしまったという。
 富山の、平野部(その中心近く)に住む自分は、18歳で郷里を離れ、36年後に帰郷した。

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2018/11/17

ナボコフ作『青白い炎』から春と修羅へ?

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← 流しの掃除。古いタワシで流しやタライや、生ゴミ網、ビニールマットなどを擦り洗った。ピカピカ! 洗剤を使うと環境汚染になるからね。但し、月に一度はハイターで殺菌。タワシでは、眼に見えない雑菌は退治できない。食器も、基本的に(夏場は水)お湯。油(脂)が多い時は、ティッシュで拭ってからお湯で洗う。せいぜい、牛乳石鹸をたまに使う程度。洗剤はできるだけ使いたくない。タワシでほぼ間に合いますからね。

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2018/11/16

浴室暖房換気乾燥機の活躍を期待

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→ 城址公園脇のお堀。遊覧船も通う。

 浴室暖房換気乾燥機を浴室の空気口に設置。冬場の入浴のため。同時に、冬場や雨の日の衣類の乾燥のためでもある。
 一度は、浴室の全面改装も考えた。でも、浴室の汚れなどは、自分一人が我慢すればいい。ただ、冬場の寒さは辛い。この数年は、降雪の時期は、車で近くの銭湯に通っていた。

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2018/11/15

虚実皮膜の自伝

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← 篠田 鉱造 著 『増補 幕末百話』(岩波文庫) 「幕末維新を目のあたりにした古老たちの話は想像もつかない面白いことずくめ.日本社会の激変ぶりを語る実話集」、さらに、「明治も半ば,篠田鉱造(1871-1965)は幕末の古老の話の採集を思い立った.廃刀から丸腰,ちょんまげから散切,士族の商法,殿様の栄耀,お国入りの騒ぎ,辻斬りの有様,安政の大地震,道具の投売……幕末維新を目のあたりにした人々の話は,想像もつかない面白いことずくめだった.日本社会の激変期を語る貴重な証言集」とか。

 篠田鉱造著の『増補 幕末百話』を読み始めた。幕末など江戸時代もの、明治や大正、昭和の初期の思い出話や実話風な本を読むのが好き。

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2018/11/13

山茶花が早くも咲き誇る

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← 南天の実。南天は、まともに育つと、4〜5mほどに育つとか。ただ、高さ2メートル……人の背丈ほどに伸びたら、切らないと縁起が悪いと言われている。幾度か親戚の人に言われたことがある。なので、我が家の南天も縁起物ということで、家の四方に植えられているが、2メートルほどになったら、せっせとカット。もう、煩く言う人はあまりいないし、そもそも世間の評判を気にしても何もならない。庭には四方以外にも、数本の南天の木がある。一本くらいは、好き放題に育ててみようかな。

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2018/11/11

野間宏『真空地帯』を読み始めた

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→ 庭仕事の成果。……これでもほんの一部。納屋にはまだまだ枝葉が山盛り。撮影したのは、五時過ぎ。もう、真っ暗で、スマホ撮影したら、フラッシュが。それにしても、秋晴れの今日、庭仕事だなんて、野暮というか、勿体ない過ごし方だ。こんな日は、日中に読書するのも、何か間違っていると感じたりする。

 昼間だったか、トイレの窓を開けたら、何やらザーという音。雨音? でも、空は雲が多いとはいえ、青空も垣間見られる。天気雨ではなさそうだ。洗濯物も、今の内と、干したし。この音、茶の間で、ポットで湯を沸かす音にも似ている。でも、外から聞こえる。

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2018/11/10

「ロボットの脅威」と移民問題

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← マーティン・フォード著『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』(松本剛史 訳 日本経済新聞出版社) 「ロボットの脅威 日本経済新聞出版社」によると、「シリコンバレーのソフトウェア開発ベンチャー創業者としてITに通暁する著者がAI、ロボットの普及と、人間の職、雇用との関係、ロボット時代の経済についていち早く警鐘を鳴らした名著。関心を集める「AIと人間との関係」についてじっくり考えるうえで役立つ視点を提供」といった内容。

 マーティン・フォード著の『ロボットの脅威―人の仕事がなくなる日』を読了した(金曜日)。再読である。

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2018/11/09

『テンペスト』……野蛮で奇形の奴隷

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→ 快晴なので、神通川の堤防をドライブしてきた……ま、仕事だけど。立山連峰の眺望、まずまず。あの山々の天辺を誰かしら踏破してるんだなー。父も若い頃、登山を楽しんでいた。登山靴、今も押入れに。この呟きをメモっていて、そういえば、父に登山の思い出などを聞いたことがないと、気づいてしまった。

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2018/11/08

詩とは……マルクスの自殺論

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← ナボコフ【作】『青白い炎』(富士川 義之【訳】 岩波文庫) 「999行から成る長篇詩に、前書きと詳細かつ膨大な註釈、そして索引まで付した学問的註釈書のパロディのようなこの“小説”は、いったいどう読んだらいいのだろうか。はたして“真実”とは?諧謔を好んだ『ロリータ』の著者ならではの文学的遊戯に満ちた問題作」とか。

 今日も格安スマホへ切り替えるため、代理店のある店へ。手続が煩雑だし、店員の説明が雑。
 マニュアルに基づいてぺらぺらと早口で説明する。こちらが分かっているかどうかなど、どうでもいいってふう。
 そのため、余計な手間を取らされる。まだ手続きは完了しない。少なくとももう一度、店へ行かないといけない。

 でも、我慢、我慢。生活防衛のため、ひたすら我慢である。

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2018/11/06

芭蕉に「何もないっちゃ」と答えたわけは

 ようやくというか、スマホを格安に変更。手続、簡単と云えば簡単、煩雑と云えば煩雑。事前に電話で確認しておけばいいのだろうが、電話が苦手なので、ぶっつけでやった。何度か店を往復。とうとう今日一日では手続きは終わらなかった。
 ま、何事も変更には想定外はあり得る。気長に。料金、再来月からは格安だ。

 カンパーイ🍸✨🍸ってあとに、我輩は人生に完敗!ってやったら、自虐的過ぎるね。でも、シーンって納得顔されたら辛いな。カンパイネルラって、苦しい駄洒落で場を誤魔化すか。

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2018/11/04

シェイクスピア『テンペスト』をベートーヴェンと共に

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← シェイクスピア 著『テンペスト』(小田島 雄志 訳  白水Uブックス)

 欧米文学というと、何としてもギリシャローマの古典はもちろん、聖書や、ダンテ、フランソワ・ラブレー、セルバンテスなどの巨人、そしてシェイクスピアは必須だろう。
 学生時代に一年間、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」の原書講読できたのは、貴重な体験となった。
 車中で折々、これ(↓)を聴く。心騒ぐとき、あるいは心を掻き立てるために?
ピアノソナタ第17番 「テンペスト」第3楽章(ベートーヴェン) 横内愛弓 - YouTube
 となると、やはり、シェイクスピアの戯曲を読まないと。

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2018/11/03

浴室に暖房機を!

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→ 今朝は、高枝鋏で夾竹桃の剪定など。これでも、枝ぶりなどは、一回り小さくなったんだけど、通行人には気付かれないだろうなー。秋晴れのもと庭仕事は野暮? 庭が少しでもすっきりすれば、散髪したてのようで、爽快だよね。自己満足かもしれないけど。

 今日、浴室に浴室暖房乾燥機を設置するため、工事関係者が下見に来た。
 年々、冬場、我が浴室で入浴するのがつらくなってきた。一昨年くらいからは、冬場は銭湯へ行く。
 銭湯は、これはこれで気持ちがいい。昨日も、久しぶりに銭湯へ行った(目的の一つは、フレッサーを買うためだったが)。

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2018/11/02

秋色深まる中 読書の秋

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← 秋色、深まる。つい先日までなら、雑草だとばかりに、即座に毟り取っていたものだ。でも、段々、作業が追い付かなくなる。気が付くと、秋が深まって、常緑樹は別にして、多くの樹木や雑草は秋の装いをまといだす。あの小憎らしい雑草(たぶん、ドクダミ)が、こんなに侘びた、深い味わいの色に変わってしまう。となると、毟るのもはばかられるのだ。

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2018/11/01

庭仕事の代わりの運動は…

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→ シュウメイギク(秋明菊) 白さ際立つ。「名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である」とか。本日、朝、撮影。

 食欲の秋、スポーツの秋と、いろいろあるが、吾輩は読書の秋に尽きる……と云いたいが、なかなかそうもいかない。
 6月末から大掛かりな庭仕事をやってきたが、それも、十月の上旬で凡そ終わった(と思いたい)。雨の日も多かったので、夏場のように在宅の日、必ず庭仕事というパターンも崩れた。
 お蔭で十月は自分としては読書量が多い。内容もフローベールや、アメリカの先住民族関連の本、金子 文子の獄中手記など、充実していたと思う。
 ただ、庭仕事でスポーツの秋の代わりにしてきたが、雨などで外仕事も日々とはいかない。どうやって運動不足を解消するかが、吾輩の課題である。

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