高岡・伏木の芥川賞作家 堀田善衛
→ 画像にあるように、三日(火曜日)、「堀田一族と伏木」展へ。堀田善衛は、富山県高岡市出身の芥川賞作家(『広場の孤独』)。小生は、『広場の孤独』や『方丈記私記』『ゴヤ』などを読んできた。でも、彼が、高岡市とはいえ、富山県出身の作家だとは、十年ほど前、『方丈記私記』を読んでようやくだったような気がする。
「両親が富山県出身 ノーベル医学生理学賞に本庶佑さん チューリップテレビニュース」によると、ノーベル医学生理学賞された本庶佑さんは、両親が共に富山県出身だとか。
去年8月、富山市で講演をした本庶さんは自らのルーツについて次のように語りました。「先祖が富山県ということで、私の先祖は中老田村。祖母は県庁で薬事行政に携わっていました。現在も親戚は高岡から黒部まで散在いたしておりまして」。本籍地は富山市の西田地方町に今もあるとか。
ホントに偶然だが、その旧中老田村の辺りを通りかかった。富山市から高岡市にある高岡市立博物館へバイクで向かったのだ。
上掲のチューリップテレビの番組の中では、本庶氏の先祖は代々、専称寺の住職をされていたとか。
← 「堀田一族と伏木」展へ。高岡市立博物館にて。
本庶佑さんの強調されていた、「教科書に書いてあることは真に受けるな」は、含蓄がある。
さもあらん。
だけど、では、この貴重な教訓を我々(少なくとも自分)が真に受けるわけにはいかないだろう。あの教訓は、教科書に書いてあることを完璧に覚え且つ理解できる有能な一部の人達にこそ有益なのではないか。
教科書を懸命に勉強し復習し宿題をこなし……それでも、試験では平均点を辛うじて越えて、安堵の胸を撫で下ろす我輩には当てはまらないと、悲しく思うしかない。まあ、言うまでもない、悲しい現実ではある。
→ 高岡市立博物館は、高岡市の中心にある、「高岡古城公園」の一角に位置する。この公園は、加賀前田家二代の利長公の居城だった。高山右近が設計(縄張)したとも。東京ドームの4.5倍といえ巨大な自然公園の3分の1が水郷。
久しぶりにプールへ。天気晴朗 風もなし。バイクを駆って久しぶりのプール。
数年ぶり。やや古びた? 変わらない?
組合の役員となって、庭仕事など私生活がかなり犠牲に。刈り取った枝葉は、通常なら燃えるゴミの日に出すのだが、庭の奥に溜めるばかり。その山を今年の6月末からようやく整理に着手。三か月で峠は越えた。あとひと月くらいで片付くか。
ということで、頑張った自分へのご褒美と気分転換、健康の保持も兼ねてプール。さすがに体力が落ちている。泳ぎ方は忘れていないものの、息継ぎにやや戸惑う。でも、数往復して勘は戻ってきた。
← フロベール (著)『世界文学全集 (17) ボヴァリー夫人・聖アントワヌの誘惑・三つの物語』( 菅野 昭正 (翻訳) 集英社)
フロベール著の『世界文学全集 (17) ボヴァリー夫人・聖アントワヌの誘惑・三つの物語』を久々に読み始めた。
書棚の奥にひっそり収まっていた。読んだのは86年か87年頃。
「ボヴァリー夫人」は、本書を手にする前に文庫本で既読だったはず。記憶では、所収の「聖アントワヌの誘惑」を読みたくて入手、
当然ながら、かのサルトルを含め、世評の高い「ボヴァリー夫人」を含め、全作品を読んだ。30年ほどぶりに手にする以上は、今度も全部読む。新しい小説を読むのもいいが、折々に古典を読みたくなってしまう性分なのである。
← ニール・シュービン著『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』(垂水雄二訳 ハヤカワ文庫NF) 「進化史上重要なミッシングリンクである、腕立て伏せのできる魚ティクターリクの化石を発見した著者が、古生物学から進化発達生物学(エボデボ)、ゲノムサイエンス、解剖学に至る成果を駆使し、生命進化の謎を探究する営みのスリリングかつ意外性に満ちた面白さを明かすポピュラー・サイエンス」とか。
ニール・シュービン著の『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』を読了した。再読である。在住30年の東京より帰郷した、その翌年に図書館で発見。手に取って面白そうなので即、借り出した。
面白いし、分かりやすい(訳もいい)。当時は無理だったが、いつかは入手し、再読したいと思ってきた。文庫本が出たので、ゲットし、再読したわけである。
その後、2014年に刊行された、同氏著『あなたのなかの宇宙 - 生物の体に記された宇宙全史』(早川書房)も、数年を待たずに文庫本が出るのは見え見えなのだが、早速入手し読んだものだった。
本書はまず、進化史上重要なミッシングリンクである、腕立て伏せのできる魚ティクターリクの化石を発見した著者の発見に至るドキュメントの面白さがある。
次いで、訳者のせつめいを借りると、「動物の体のつくり(ボディプラン)の発展を人体の構造と結び付けて論じている点」である。魚類や爬虫類、両生類はもとより、極めて原始的な特徴を残す生物、さらには単細胞に至るまで、そのボディプランを示してくれる。
さらに面白いのは、「現代の人間が悩まされている生活習慣病のほとんどは、人類の進化の過程に由来するのも興味深いのだが、なんと、たとえばしゃっくりが魚類の水中での呼吸法に淵源することを解き明かしてくれること。
再読してよかった。
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