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2018/10/19

堀田善衞に遭いに行く

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← 「堀田善衞―世界の水平線を見つめて」(高志の国文学館

 高志の国文学館で昨日から開催中の「堀田善衞―世界の水平線を見つめて」展へ、自転車を駆って行ってきた。天気はそこそこにいいが、空模様は安定しているとは言えない。バイクで遠出するのはためらわれた。
 堀田善衛は、1918年生まれで『広場の孤独』で芥川賞受賞。ジャン=ポール・サルトルとも親交 宮崎駿が最も尊敬する作家ということで、「スタジオジブリの宮崎吾朗監督が描いた「路上の人」のイメージボードや絵コンテなどを紹介する特設コーナー」も。

 アガサ・クリスティの『白昼の悪魔』の最初の邦訳者であり、作家の生地は伏木で、吾輩にとっては地元とまではいかないが、富山県人としては少なからず関心を抱いてきた。『広場の孤独』はもちろんだが、数ある著作の中で、『ゴヤ』『方丈記私記』『定家明月記私抄』『時間』『天上大風』などを読んできた。怪獣映画『モスラ』の原作者の一人だとは、今回、足を運んで会場の展示で見て初めて知った。当時、見た記憶がある。

 富山が生んだ作家の中でもかなりシャープな人物という印象がある。世界的スケールの視野がある、富山では稀有の存在だと評価している。この機会を生かし、幾つか再読してみたい。
 ところで、会場で驚いたのは、美術品ショップには、肝心の『広場の孤独』が売られていないこと。
 この本がないなんて、信じられない。文庫本で出ていない? 
 吾輩は、昔、日本文学全集の中の堀田善衞の巻で読んだのを覚えている。書庫にあるはずだが、見つからない。

 拙稿「堀田 善衛 著 『定家明月記私抄』 の周辺」「高岡・伏木の芥川賞作家 堀田善衛」「堀田善衛著の『方丈記私記』を今、読む意味」「土井さん、「超新星発見」から定家のこと」を参照のこと。

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→ 「高志の国文学館

 フロベール著の『世界文学全集 (17) ボヴァリー夫人・聖アントワヌの誘惑・三つの物語』(菅野 昭正 (翻訳)  集英社)所収の「ボヴァリー夫人」を読了し、今は、「聖アントワヌの誘惑」を読んでいる。
 人間の中の妄想の限りを尽くしている。どんな聖人であっても、あるいは逆に聖人であるからこそ、想像の中では、妄想を逞しくするに違いないとは、吾輩の思い込みである。
 そうでないと、宗教人として人を理解し指導するなんてできるはずがない、と吾輩は思っているのだ。

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← ホグベン 著『洞窟絵画から連載漫画へ 人間コミュニケーションの万華鏡』(寿岳 文章 訳 , 林 達夫 訳 , 平田 寛 訳 , 南 博 訳 岩波文庫)

 ホグベン 著の『洞窟絵画から連載漫画へ 人間コミュニケーションの万華鏡』を水曜日より読み始めた。
「先史人の残した洞窟絵画からはじまって紋章,暦,アルファベットと数字,紙と印刷術,広告,漫画,はては映画,テレビにいたるコミュニケーションの発達が,歴史の進歩にいかに貢献してきたかを解き明かす』という内容だとか。
 原書は1949年のもの。訳書の初版は1979年。 古い? でも、展望の骨格がしっかりしてるらしいし、とにかく興味本位で読む。
 ホグベンという名前、何処かで聴いたことがあると思っていたら、『百万人の数学』(日本評論社)の著者だとか。遠い昔、読んだことがあるような。

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