堀田善衞を自分の中でも再評価へ
昨日、朝、いつも通り車で出社しようと、キーのボタンを押した……が、光らない。うんともすんとも言わない。まさか……バッテリー上がり? 余儀なく、キーを差し込むという昔風なやり方でドアを開ける。
キーを運転席のキー穴に差し込んで回すも、やはり反応なし。絶命状態。若干のパニック状態。諦めて、歩き出し、大通りに出てタクシーが来ないかと振り返りながら歩いていく。
自宅から歩いて5分ほどの場所にタクシーの営業所がある。早朝に営業しているか分からないが……。すると、後方からタクシーが。でも、空車かどうか分からない。ジッと目を凝らす。回送だ。でも、ダメもとで手を挙げてみる。すると、止まってくれた。ということで、贅沢にもタクシーでの出社と相成った。が、トラブルはそれだけではなかった。
やはり、パニクっていたんだろう、仕事に必要な制帽などの小道具類をマイカーの中に置き忘れている。一旦、出社後、舞い戻って道具を取って来る羽目に。が、さらにドジ。仕事に必須な道具のないことに気づく。吾輩は老眼。老眼鏡がない。これじゃ、仕事にならない。ああ、なんてことだ。
それにしても、なぜ、車が動かない? バッテリー上がり?
公園の公共の施設で緊急の用を果たした。久しぶりに昔ながらの姿勢で。途中から足がガクガクしてくる。苦しい……早く済ませないと。そのうち、辛くて、もう立ち上がれないかも、とまで思えてくる。日頃、草むしりで鍛えているはずなのに。さて、用は済ませた、立ち上がるか……なんとか、スクッと立ち上がれた。昔は、この伝統的な仕方が当たり前だったんだナー。昔の人はえらい!
思えば、しゃがむ格好での用足しは、高齢者にはきつい。昔の方が60歳くらいで亡くなったりするのは、案外とこうしたきつさが耐えられなくなったことにあったのではないか、などとまで妄想してしまう。
← 『堀田善衞を読む 世界を知り抜くための羅針盤』(池澤夏樹 吉岡 忍 鹿島 茂 大髙保二郎 宮崎 駿 高志の国文学館編集 集英社新書) 「南京虐殺事件を中国の知識人の視点から記した『時間』、時代を冷静に見つめる観察者を描いた『方丈記私記』『ゴヤ』などの評伝、『インドで考えたこと』『上海にて』などアジア各国を歴訪して書いた文明批評など、数多くの優れた作品を残した作家、堀田善衞(一九一八〜一九九八)」という内容。
本書は、過日、訪れた高志の国文学館で開催されている「堀田善衞―世界の水平線を見つめて」を見てきた、そのショップで入手した。
本書を読んで、池澤夏樹が福永武彦の息子だと初めて知った。手軽に、気軽に手にしたけど、なかなか面白いし、参考になる。堀田善衛生誕百周年。再評価しないと。などと呟いてきたが、昨日(土曜日)車中での待機中に、一冊を読み切ってしまった。
あまりに暇だったのだ。同時に、記述が面白かった。堀田は、視野が広い。複眼的思考のできる人。視野……空間的'(インドや中国、アメリカ、スペインなどを股にかけて)にも時間的(歴史を横断する学識と洞察)にも。ベトナム戦争でも、かなり行動的な方だった。
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