三度目のフローベール「ボヴァリー夫人」
フロベール著の『世界文学全集 (17) ボヴァリー夫人・聖アントワヌの誘惑・三つの物語』(菅野 昭正 (翻訳) 集英社)所収の「ボヴァリー夫人」を読了した。
今回で三度目。読むたびにフロベールの凄みを感じさせられる。
主人公のはずのボヴァリー夫人が自殺を遂げたあと、さらに上下二段組の本書で20頁も叙述されることに、改めて驚き。厳粛なはずの死、しかも、自殺なのに、現実は厳粛と貪欲と陳腐過ぎる日々が諧謔的に描かれる。そこにこそ、リアリズムの残酷さを感じた。
← ヨゼフ・チャペック 著『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』(飯島 周 編訳 平凡社ライブラリー ) 商品説明によると、「ロボットという言葉の創案者による「人造人間」やチェコの文化、政治や戦争に関するエッセイ26篇とナチス収容所で書かれた詩9篇」。今日(金曜日)から車中での待機中に読み始めていた。
ヨゼフ・チャペック 著の『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』を読了した。
著者は、ロボットという名称を創案した人物。小説の「ロボット」を書いたカレル・チャペックの兄。弟のカレルは、小説で有名にした。この点、クイズ番組でも間違えていることが多い。
反骨の士。画家、作家、舞台芸術家、童話、詩、且つジャーナリストと、多彩な人物だったが、政治的発言も避けなかった。1939年にナチスにより政治犯として逮捕される。囚人生活を送り、連合軍による解放目前に、チフスのため病死と推定されている。
本書はエッセイ集だが、著者の多才ぶりを反映して、死刑論や人造人間論など話題も豊富。
→ 画像は、ネーブル。苗木を植えて2年目なのに実がいっぱい。
今年は、不作の秋。柿、ミカン、キウイフルーツ、梅、などはダメだった。昨年まで、バケツいっぱいの収穫だった柿やキウイフルーツの不作はショックだ。春には杏が昨年に続き豊作。栗もかなり生っていたみたい。だけど、先月からパラパラと落ちて、そのうち栗拾いしようと思っているうち、タイミングを逃して、収穫なしに。惜しいことをした。今年は、6月末から、ここ数年溜まってきた剪定した枝葉の片付け作業に追われ、収穫作業の余裕がなかった。来年こそは!
← イサク・ディネセン 著『アフリカの日々』(横山 貞子 訳 河出文庫) 「北欧の高貴な魂によって綴られる、大地と動物と男と女の豊かな交歓」だとか。
イサク・ディネセン 著の『アフリカの日々』を読み始めた。ところが……
おかしいな。既読感があるなと思っていたら、「アフリカの日々/やし酒飲み」(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集)で僅か1年ほど前に読んでいたんだ。書店でこの文庫本を手にしたとき、題名や著者名が馴染みあるなーって感じたんだけど、有名な本だから…と買ってしまった。ま、読みだした以上は、最後まで読むけどね。なんだか複雑な気持ち。でも、やはり、惹かれる作家作品なんだろうなー。
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