命懸けの庭仕事 ? !
それが、九月の下旬ころには、徐々に作業の開始時間を五時前に、四時半頃にと速めていき、先週からは四時には始めるようになった。五時半には真っ暗。
というか四時近くには、明るいのだけど、影の足が随分と長くなっている。なんだか、早く始めないと暗くなっちゃうよと、せかされている気分。
もう、数日で十一月だ。
← 農作業小屋にまた一杯、枝葉が溜まった。今度は先週からの剪定作業で新規に出たもの。作業は延々と続く。70リットルの袋3つ分だけ、明日の燃えるゴミの日に出す。
イサク・ディネセン作の「アフリカの日々」 (河出文庫)を読み続けている。
確か、一昨年、もしかすると昨年、読んだはずなのに。印象が残ってない。今、読み返して、筆者の文章に魅了されている。欧米人(こういう表現はしたくないのだが、白人)と、この紀行文(?)の旅先のアフリカ人との、まさに彼女でなければありえなかっただろう、稀有な化学反応がここにある。特に静まり返った夜、本書を手にすると、読書する至福の時を今、味わっていると実感する。
それにしても、最初に手にした時、何を読んでいたんだろう? やはり、出逢いには、時の運もあるのかな。
→ 今日も庭仕事。泰山木の剪定。脚立2台に跨がり、過日、高枝切り鋏では伐りきれなかった、高いところの幹の太い箇所を、チェーンソーで。ギュィーンと作動する最中は顔を背け、眼を閉じて。切った枝葉がでっかくて、落ちる際は我が身もろともの勢いでのし掛かってくる。恐い! 危ない!
ホグベン 著の『洞窟絵画から連載漫画へ 人間コミュニケーションの万華鏡』を(火曜日)読了。
題名から、人類の絵画表現の歴史を辿る、軽めの本かと思って入手した。
が、むしろ、副題の「人間コミュニケーションの万華鏡」が内容を示している。洞窟絵画も、単に表現衝動に駆られ描かれたのではなく、人に伝える意志こそが意味を持つという。そのコミュニケーション上の表現方法(手段・道具)が時代と共に、ドンドン変わっていく。
その道具の洗練度合いが、コミュニケーションの洗練と表裏一体なのである。その典型が数学の記号。そもそも1,2,3……という表記方法の確立が計算の容易さをもたらしたし、0(ゼロ)の発見の意義の大きさは、どれほど強調しても足りない。あるいは、+や-、=などの記号の標準化の意義。
最後は連載漫画が扱われている。いろんなベストセラーがあっても、連載漫画の影響力には敵わない。毎日、(アメリカだけでも)数千万人の読者が漫画を見るのだ。
← ホグベン 著『洞窟絵画から連載漫画へ 人間コミュニケーションの万華鏡』(寿岳 文章 訳 , 林 達夫 訳 , 平田 寛 訳 , 南 博 訳 岩波文庫) 「先史人の残した洞窟絵画からはじまって紋章,暦,アルファベットと数字,紙と印刷術,広告,漫画,はては映画,テレビにいたるコミュニケーションの発達が,歴史の進歩にいかに貢献してきたかを解き明かす」といった本。
本書(原書)は1949年の本。当然ながら、この先の科学や技術などの進展は展望の中に入っているはずがない。
ただ、漫画というコミュニケーションツールは、テレビや映画、さらにはネットへ息つくだろうことは(我々には)容易に辿っていくことができる。
想像を超えるのは、ネットの発展の先には何が待っているのか、だろう。AIが何処かでターニングポイントを超えるのだろうか。今のところ、見えない。一体、何が待っているのだろうか。その答えは、AIのみがもたらすのかもしれない。
ネット上では、「ホグベン『洞窟絵画から連載漫画へ』」が詳しい検討を加えている。
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