「土の話」から「うらめしい絵」へ
→ 勝川春英「蚊帳に入る女幽霊」 田中 圭子著の「うらめしい絵: 日本美術に見る 怨恨の競演」(誠文堂新光社)にて再会。うらめしい春画。
ショック。今日(火)は30日に一度の通院の日。血糖値の検査の数値が思わしくなく、薬がまた強いものに。ああ! 気を取り直 し、今日も夕方、庭仕事。溜まった庭木の片付け。汗だく。健康とリフレッシュのため、プール通いを再開したいしたいけど、あと数ヵ月は難しそう。
スマホ契約を変更するにあたって、そもそも自分のデータ使用量がどれほどか、分からずにいた。ネットで確認の仕方を調べたら、なんと簡単にわかるのかって、驚いた。分かったことは、自分はYouTubeやテレビやゲームなどを一切しないので、契約している上限をはるかに下回るってことが分かった。知らずに、随分、損な契約していたんだ。勿体ないこと。
デイビッド・モントゴメリー著の『土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話』を25日(火)未明に読了。
感想めいたことは、既に、何度か呟いている。
← デイビッド・モントゴメリー著『土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話』(片岡 夏実 築地書館) 「文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、 土の健康と新しい農業をめぐる物語」とか。「ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論」。
同氏の本は、共著だが、昨年、『土と内臓 微生物がつくる世界 』(片岡 夏実 [訳] 築地書館)を読んでいる。
細菌(微生物)関連の本は、一昨年暮れからずっと読んできた。
その中でも、この『土と内臓 微生物がつくる世界 』は一番、視野が広いと感じた。
本書は、その視野を一層、広げている。著者は一貫して、「土」を研究してきている。
モントゴメリーは、調査研究の結果として、以下の三原則を大事と主張する:
第一に、微生物の定着を阻む土壌の攪乱の抑制。つまり耕さないこと。
第二に、土を覆い水分を保持する被覆作物を栽培すること。
第三に、多様性のある輪作で、土に栄養を供給しつつ病原菌を排除すること。
それぞれの土地の特徴に即しつつこの三原則に従うべきと主張する。
多くはアフリカやアメリカ、南米など、多雨だったり少雨だったり、化学肥料や殺虫剤、除草剤を多用する、大規模な(その結果、土地が痩せこけてしまった)農地にこそ、有用だろう。
超えた土壌になることで、二酸化炭素を蓄えることにもつながるという。牛(放牧)が超えた土作りに資するという指摘も世の農業関係者や政府関係者も耳を傾けるべきだろう。
今日(月曜日)、バイクを駆って書店へ。過日、買いに行って店頭在庫がなく、予約した本が届いたとのことで。 予約した本は数千円なのだが、せっかく書店に立ち寄ったのだからと、物色して、気が付いたら、一万円分も余分に。レジで、持参した財布を慌てて隅々までカネを探しまくる羽目に。 この書店は、たぶん、富山で一番、在庫が豊富。岩波文庫が充実しているのがいい。
本を物色。今日は美術書のコーナーを重点的に。読みたい、眺めたい本が多々あって、目の毒だった。小生は、読んだり眺めたり買ったりした美術書が数百冊になる。おカネに(生活に)窮して手放した、展覧会の図録だけでも300冊。何が悲しいって、これらの図録を失ったことが何より辛い。写実絵画が近年、人気が出ているみたい。抽象絵画人気への反動なのか。アウトサイダーアートも素晴らしい。古典もいいけど、気鋭の画業もいい。目移りして困る。
← 田中 圭子著『うらめしい絵 日本美術に見る 怨恨の競演』(誠文堂新光社) 「負の感情を描いた絵に秘められた物語をひもとき、画家たちが描いた恐ろしくも人を惹きつけてやまない「うらみ」の世界を紹介」とか。
書店でパラパラ捲って購入。幽霊や怨霊画って感心大。幽霊の存在は信じていないけど、幽霊を感じる心は理解できる。この世に恨みつらみを残して死んで行ったものは少なからずいるだろう。生も不可思議だが、死も不可思議そのものだ。
ちょっと残念なこと。冒頭の章は、円山応挙の「返魂香之図」で、愛する者の死を受け入れられない現世の人の執着が出現させた幽霊の画。さすがに素晴らしい、残念なことというのは、題名に付せられた読み(ふりがな)。正しくは、「はんごんこうのず」。それが、「はんごんうこうのず」とある。我輩は漢字表記をどう読んでも違和感が拭えない。本文中にてもフリガナが振ってあって、やはり、「はんごんこうのず」である。章の表題だけに、目立つ。
ところで、「返魂」は、「反魂」とも表記する。李朝の傾城の美女の伝説に由来する。なんと、越中の売薬で有名な腹痛の薬「反魂丹」も、あの世に行きかけた人も呼び戻せる妙薬との謳い文句で売られていたとか。
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