全共闘運動のリーダーだった方の本を読む
← 山本 義隆 著『近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻』(岩波新書)
「西洋近代科学史の名著から全共闘運動,福島の事故をめぐる著作までを結ぶ著者初の新書」ということで、入手。同氏の他の本も、何度となく手を出しかけたが、理解できるかと、躊躇ってしまった。
「なんとか今日から読みたいけど、暗くなってきた。老眼にはきつい」などと金曜日の夜に呟いた。その後、「手を付けた。昔からの我がヒーロー。何かしら一冊、読みたかった。本書は、何とか手が出せる」などと呟いている。
この数日、フェイスブックにて、友達申請が急増した。しかも、全て若い女性。吾輩が女性に持てるわけがない。申請した女性のうちの何人かのサイトを覗いてみると、自分で書いたとは思えない内容。しかも、画像をクリックすると、怪しいサイトへ飛んでいく。案の定だ!
今日も雨。外仕事はできない。洗濯もダメ。掃除はしたくない(二か月に一度くらい)。となると、居眠りと読書だね。
数日のうちに、携帯電話(スマホ)の会社を変更する。格安に。今の会社に相談に行ったら、対応の悪さに呆れた。あんたの対応の拙さで、客を一人、失ったよ。痛くも痒くもないだろうけどさ。
← 小谷野敦 / 著『文豪の女遍歴』 (幻冬舎新書) 「文学者の異性関係を知るのは楽しい。彼らが当時の姦通罪に怯え、世間の猛バッシングに耐えながらも不義を重ねたり、人間の痴愚や欲望丸出しで恋愛し、破滅と蘇生を繰り返し、それを作品にまで昇華させるタフさに畏怖すら覚える」。
小谷野敦著の『文豪の女遍歴』 を車中での待機中に読んできた。昨夜、ほぼ読了なので、残り30頁ほどを自宅で読んだ。
筆者は作家の伝記を書くのに熱心。伝記では、男女関係の話題が面白い。異性(同性)関係が作家の文業の理解につながるかどうかは、作家それぞれで違う。実際、本書を読んで作家の理解に資したかどうかは、かなり怪しい。あくまで車中での待機中の暇つぶしに、皆さん、お盛んだなーと思うだけ。扱われる書き手もかなりが忘れられた存在。吾輩が辛うじて覚えている程度か。生前は世上を賑わせたりもしたものだが。生きている間にさえ、話題の渦中になればと思うのなら、スキャンダルを巻き起こし、それを自らネタにするのも一つの手段ということか。
大概の作家の本は若い頃に読んでいる。代表作ばかりだけど。教養主義があって、味読できないと、自分の読解力が足りないんじゃないか、なんて。堀辰雄の「風立ちぬ」なんて、2度も読んだけど、作品の世界に入れなかった。今、思えば正解かも。小林秀雄は、高校時代に見限った。大学生になって、友人が小林秀雄に惹かれたので、再読しようとしたけど、自分の評価に自信を深めただけ。
本書を半ばまで読んだ段階で、漱石(「坑夫」など)はともかく、島崎藤村、谷崎潤一郎、円地文子、有島武郎、永井荷風、川端康成、大岡昇平などは今後も読んでいく。
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