ルソー『告白録』から『セックス・イン・ザ・シー』へ!
今日は、風もない、雨も降りそうにない、穏やかな朝だった。現代、は、天気予報もあるし、襲来する台風の天気図もテレビなどで観ることができる。今から数時間後に富山に台風が近づいているなんて、昔の人は予想できたんだろうか。穏やかな空模様に、何かを嗅ぎ取ることができたんだろうか。
← ルソー著『告白録 下』(井上究一郎訳 新潮文庫) 画像は、手元にある所蔵本。
我が家は、ブロック塀などはない。全て生垣である。一昨年、農作業用資材置き場(小屋)を壊した。が、この小屋がないと風の直撃を受けると感じた。そこで、畑を野菜畑から、徐々に果樹の畑に切り替えていった。今では、野菜の畝は二列だけ。あとの数列は、果樹。栗6本、アンズ2本、キュウイ3本、ネーブル1本など(ほかに古くからの柿や梅、ミカンなのの木が1本ないし2本ずつある)。これらの果樹の収穫も期待だけど、実は生垣であり防風のためというのが植えた理由。
築65年の農家の建物を、杉や松やカエデやアオキ、夾竹桃、棕櫚、泰山木、南天、椿数本、山茶花数本、柘植、十数本、ドウダンツツジ一本、増殖中の笹竹(あるいは竹かな)、(名前の分からない樹木が幾つも)などなどの木々と共に守ってくださいね。
さて、ルソー著『告白録 下』を読了。上中下巻を通して読んだのは、40年ぶりかもしれない。
悲しいかな、読んだ印象がまるで残っていない。何かしらの嫌悪感ばかりがあるばかり。
若いころ、体力というか馬力で、『百年の孤独』や『白鯨』『夜のみだらな鳥』『特性のない男』『告白録』『精神現象学』などなどを読み倒していった。ドストエフスキーやカフカ、セリーヌ、ゴーゴリ、チェーホフ、ヘッセ、モーパッサン、太宰、埴谷、川端康成、小泉八雲など、若い自分も読み浸った作家作品群もあれば、まるで素通りしてしまった作家作品もある。
ルソーは、『孤独な散歩者の夢想』のように、高校時代以来、何度となく読み返した作品もあれば、『エミール』や『告白録』のように、一度読んで、敬遠してしまった作品も多い。
久しぶりに、ひょんなことから『告白録』を読み返して、ルソーの人間性に辟易したりすること多いが、被害妄想じゃなく、彼の住む家に煽られた民衆に石を投げつけられ、窓ガラスも破れたりした体験もあって、あながちルソーの妄想ともいえないことも分かった。
文章を読んでいて、ルソーの天才性の閃きを感じることもあったが、それ以上に、当時の世の中に対し、危険を顧みず、敢えて批判的著作や言動を為す、向こう見ずな性分も垣間見ることができた。
やっちゃダメ、言っちゃダメなのに、やっちゃうし、言ってしまうルソー。
→ 我が家の生け垣(庭木)の一角。表の庭、左半分。藪のような庭木が防風の役に立つんだよね?
吾輩は猫である。名前はまだない。そもそもまだ生まれていない。これは困った。この世に居ないのでは話にならない。そこで吾が輩がこの世に生まれるべく雄猫と雌猫を出逢わせることにした。そう、まだ我が親たる雄と雌とは出会してもいないのだ。話以前のお粗末ぶりで、面目ないことこの上ない。だが、それは不都合ばかりとも言い切れない。なぜなら、これから最上の親を、極上の雄猫と雌猫とを探し出せばいいのだから。さすれば、至上の吾が輩が日の目を見ることになるではないか!
が、ここでまたはたと困った。一体、我が輩は猫であるとして、雄なのか雌なのか。かの先達は察するところ、多少欠陥が目立つのは気になるものの立派な男児、雄であったようだ。子孫たる我輩も、惰性というか安易にも我輩などと自称しているのだが、雄でないかもしれない、素敵な雌かもしれない! 困った。まず、自称からして我輩などと決めつけるのも拙速の謗りを免れない。ああ、我が輩は一体、雄なのか雌なのか。いや、わたくしは男なの女なの、神さま、教えて!
いかん、いかん、つい弱気になって神頼みしちまった。我輩、もとい! わたくしは雌雄不明では、親探しなんて論外じゃないか。ん? 関係ないか。雌雄を決するのは親に決めてもらえばいいだけのけと。それこそ、杞憂だ。ということで、いよいよ我が親探しの旅が始まったのだった……というところで目が覚めた。
夢の話というより、ただの想念。
← マラー・J・ハート著『セックス・イン・ザ・シー』(桑田 健訳 講談社選書メチエ) 「海の生物たちがどんなセックス・ライフを送っているのか」 「サンゴ礁の専門家が書いた本書では、さまざまな海中生物の性生活がドラマチックかつロマンチックに描き出され」るとか。「私たちが魚を食することができるのは、その魚の餌になる微小な甲殻類が短い周期で繁殖してくれるおかげだ。……――その豊かさの源にあるのが、たくさんのセックスなのだ」。「海における性の営みが破綻すれば、人間も破綻する。水中で何が起きているのかを知ることが、地上の私たちにとって大切なのはそのためだ」。真面目な関心というより、ひたすらな好奇心で今日から読み始める。
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