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2018/09/25

ゴーゴリからハイスミスへ

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← パトリシア・ハイスミス 著『見知らぬ乗客』(白石 朗 訳 河出文庫) 「妻との離婚を渇望するガイは、父親を憎む青年ブルーノに列車の中で出会い、提案される。ぼくはあなたの奥さんを殺し、あなたはぼくの親父を殺すのはどうでしょう?」だって。

 久しぶりにエンターテイメント系の小説、パトリシア・ハイスミス作の『見知らぬ乗客』を今日月曜日から読み始めた。『太陽がいっぱい』の作者の小説。たまには、楽しみの読書もね。
 なんの偶然なのか、今日(火曜日)、同じハイスミスが原作の映画『太陽がいっぱい』がNHKBSで。せっかくなので、録画した。

 今日(月曜日)、バイクを駆って書店へ。過日、買いに行って店頭在庫がなく、予約した本が届いたとのことで。
 予約した本は数千円なのだが、せっかく書店に立ち寄ったのだからと、物色して、気が付いたら、一万円分も余分に。レジで、持参した財布を慌てて隅々までカネを探し回る羽目に。

 居間と隣室や廊下など(玄関への通路)を久しぶりに掃除した。掃除機を使って。この間、掃除したのは、いつのことだったろう。多分、7月の半ば頃か。墓参りのため、親戚が来る可能性があったので、雨ざらしの墓地の墓も含め、大童になって。お彼岸なので、先週中には済ましておくべきだったが、とうとう今日になってようやく。
 使ったのは我が家伝来の掃除機。20年……30年もの。実は、東京在住の頃から使ってきた新しい掃除機もある。まだ、買ってから20年は経ってないはず。ところが、数年前、掃除中、靴下を吸い込み、なんとホースの中に詰まってしまった。取れない。先ほども棒を突っ込もうとしたが、途中で突っ掛かる。マシンは壊れてないのに使えないなんて、悔しい。勿体なくて処分はもってのほか。

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← ゴーゴリ 著『ディカーニカ近郷夜話 後篇』(平井 肇 訳 岩波文庫) 「いま,近郷夜話を読み終えた.これは素晴しいものだ! これこそ真実の面白さで,とり澄ましたりもったいぶったりしない自然のままの天真爛漫な面白さだ!」プーシキンの評である。

 今朝(月曜日)未明、読了。
 ゴーゴリの若書きの作品。彼の故郷であるウクライナの、古き風俗や伝説の類いをいかにも彼らしいユーモアタップリに描いている。郷里や郷里の人々愛が感じられる。我々はやがて、「鼻」「検察官」「外套」「狂人日記」、さらには「死せる魂」「ヴィイ」などを書くに至ることを知っているので、その根っ子、原石を嗅ごうとしがち。取材を重ねて創作したんだろうが、どんどん描き込んでいく作家魂を窺えて楽しい読書体験になった。

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