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2018/07/07

初めて清少納言の「枕草子」に感心

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← これは過日読了した、ボリス・ヴィアン著の『お前らの墓につばを吐いてやる』(鈴木 創士【訳】 河出文庫)の表紙装画。絵のセンスが気に入ったので、改めて紹介。制作者のホームページ:「JUN TADA」 ただじゅん氏の初作品集:『Dear , THUMB BOOK PRESS』(SUNNY BOY BOOKS)

 それにしても、豪雨の被害が甚大だ。我が家で濁流が襲ったら。我が家には二階がない。屋根裏部屋が辛うじてあるけど。じゃ、屋根の上に上る? そこが西日本とは違う。屋根が瓦葺きだし、そもそも屋根が急傾斜。怖くて、追い詰められても屋根には上れない。屋根の雪下ろしをする際は、命綱が必要なほど。逃げ場は我が家にはない。まあ、近所の小学校へ逃げるか。

 録画で、NHKドキュメンタリー[ドキュランドへ ようこそ!・選「ロボットがもたらす“仕事”の未来」」を観ている。テーマは、容易に想像できるように、「工場や倉庫などで働く労働者たちの仕事は急速にロボットに奪われ、資格や学歴がない人たちは失業状況に追い込まれている。新聞記事を書くソフトや自動車の無人運転など、複雑なアルゴリズムが可能となり、「ロボットにはできない」とされてきた職種は急激に減っている。ロボットやAIが大半の仕事をこなす時代、我々人間は何をすればいいのか?」というもの。
 子供の頃、産業用ロボットを観て衝撃を受けたのを思い出す。しかし、AIの指数関数的能力向上は、その比ではない。単純作業(労働)だけじゃなく、新聞の記事作成など事務職すらもロボットがこなす。翻訳や通訳。サービス業も。人間は創造的なこと、遊びに徹すればいい? そんな創造的な人ばかりじゃないよね。
 最低保障制度の是非はともかく、想像を絶する数の人びとの失業が現実の問題になりつつあるってことは否定できないのかも。

 山本 淳子著の『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』を昨日、ゲット。
 年初、与謝野晶子版「源氏物語」を読んだ。その関連本ということで、山本 淳子氏の本を読み友に推薦された。ようやく、入手したわけである(これまで書店へ何度か足を運んだけど、同氏の本は見つからなかった)。

 最初は、車中での待機中に読もうと思っていたが、今日は仕事を風邪で休む。
 となると、次に読めるのは、二日以上先となる。待てない。
 ってことで、昨日の夕方から読み始めてしまった。

 恥ずかしながら、本書を読んで初めて、清少納言の『枕草子』の意義やすばらしさを教えられた気がする。
 これまでは、古典だからとにかく読んでおこうという程度。尖がった才能や美的センス、などなどは感じても、それほどまで感心できなかった。
 清少納言の男気や、どん底に追い詰められた、そんな逆境で書き始めたってことに尊敬の念さえ(今更だけど)覚えてしまった。

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← 山本 淳子著『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』(朝日選書) 「『源氏物語』が生まれた一条天皇の時代は、紫式部、清少納言、安倍晴明など、平安朝ではおなじみのスターが活躍した時代。「叡哲聡明の帝」といわれた一条天皇の後宮には、清少納言が仕える藤原定子、紫式部が仕える藤原彰子というふたりの后がいた」とか。

 真夜中過ぎにふと目覚める。山本淳子さんの本を少々読み、口寂しくなり、冷蔵庫を覗く。昨日、収穫し冷やしておいたミニトマト。大きめのお茶碗一杯分。マヨネーズをかけて食べた。美味かった。これだったら、何も味付けは不要だ。……ところで、台所の流し台でまたまたナメクジ発見。どこから侵入するのか疑問だったが、発見場所で分かった。やはり、流しの排水口だ。奴は(オスかメスかは分からない)その排水溝のパイプを伝って、真夜中のうちにせっせと這い上がって来るんだ。流しにある生ごみ受けから発する匂いが奴を誘っているんだろう。

 先月から今日にかけて、発見は四回目。いつも、発見次第、割りばしでつまんで、台所のドアを開けて、外にポイッしている。たぶん、死んだりしないだろうから、同じ奴がやってくるんだろう。仲間を引き連れて集団できたら、怖い。ナメクジって、殻のないカタツムリみたいだなって感じる。そういえば、カタツムリ、この頃、見ていないなー。カタツムリが好きそうな植物がいっぱい、我が家の庭にはあるんだけど。吾輩が気づかないだけか。それにしても、ナメクジがカタツムリに変わるってこと、ないよね。仲間ってことはあるのかな。
 読書の合間の、真夜中の淋しい呟き。あと少し、本を読んだら、寝落ちするかな。

 風邪(たぶん)が治らない。明日、仕事、休む。ジッとしていると咳は出ないが、車に乗り、シートベルトすると、ベルトの胸での擦れが咳を誘発する]と、昨日、呟いたが、今日、やはり休んだ。
 休んでよかった。未だに胸のあたりがゴロゴロする。

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