赤の女王を横目にアンズ酒作り
やってみたら、三つの瓶どころか、一本分足りず、明後日にも瓶を一本、リカー酒、蜂蜜を買ってこないといけない。
4本もアンズ酒を作ってどうする。ジャムという手もあるのだが、自分にはそんな技術も意志もない。
← 丹波 康頼著『医心方〈巻28〉房内篇』(槇 佐知子 (翻訳) 筑摩書房) 丹波 康頼は故丹波哲郎の先祖。だから、あの人間離れした人物だったのか……なんて。「かつては性愛の秘本として医心方の代名詞にされ、伏せ字本や抄訳、訓読本が世に出た」という本。平安時代に天皇に献呈された、体にいいハウツーセックス本。一日に十人以上の(違う)相手とする、幼女とする、同じ相手とはあまりしない、など。宮中での、やんごとなき方々のノウハウ本。真似たいけど、ダメですよ。今、読んでいる本の中で紹介されていた。少なくとも、平安時代は、天皇など皇族関係の方たちは何でもあり。孫娘を愛玩する、強姦して相手が嫌な顔をすれば、躾がなっていないとこきおろす、などなど。「源氏物語」を読むと、光源氏も、気に入った子がいると、幼女の頃からしつけたいなどと。『カーマスートラ』共々、いつかは読みたい本の筆頭の一冊。
← 大塚 ひかり【著】『日本の古典はエロが9割 ちんまん日本文学史』(日本文芸社) 「古典文学の神髄は、性愛にあり!神々はセックスで国を生み、貴族たちは不倫乱倫にうつつをぬかす。バチ当たりな坊さんたちの弾けた性…底抜けエロス、フルスロットルの文学史」って本。与謝野晶子版源氏を読んで、源氏物語を筆頭に平安の世の文学…というよりやんごとなき方々の性愛の実相に好奇の目が改めて見開かされた。今後とも、関連の本を読んでいくつもり。
← マット・リドレー著『赤の女王 性とヒトの進化』(長谷川 眞理子訳 ハヤカワ文庫NF) 「「同じ場所にとどまるためには全力で走り続けなければならない」(キャロル『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王の言葉)。生物の種も、生き残るためには常に環境の変化に対応し進化し続けなければならない。そもそも人間にはなぜ性が存在するのか」といった内容。 大隅典子氏(東北大学大学院医学系研究科教授)によると、『性』は進化問題の女王である! 自然淘汰は全生命の進化に関わるとすると、人間がある時点で急激に脳が肥大化したのは、人間の人間に対する軍拡競争があり、生きる糧を求めての生存闘争もあるが、男性女性を問わず、性に絡む戦術戦略が深く関わっている。数少ない卵子を肝とする女と、際限のない精子…数打ちゃ当たる男との鬼気迫る戦い。いろんな説が紹介されていて、主に性を巡っての頭の体操になった。遅きに失したけれど、いつかは読みたいと思ってきた本。読了。
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