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2018/06/26

読む本がなくなってパニック ? !

Elegant

← スコット・フィッツジェラルド作『グレート・ギャツビー』(村上 春樹【著訳】 村上春樹翻訳ライブラリー 中央公論新社) 「村上春樹が人生で巡り会った最もたいせつな小説を、あなたに--新しい日本語で現代に甦る、哀しくも美しいひと夏の物語。満を持しての訳業」とか。

 車中での待機中に読んできた本を、あまりの仕事の暇で、お昼過ぎまでに読了。読む本がない。パニック。慌てて自宅に向かい、本書スコット・フィッツジェラルド作の『グレート・ギャツビー』と交換。村上氏訳の本は、三冊目かな。さて。
 折角なので、水筒に冷やしたお茶を継ぎ足してきた。あまりの暑さに、昼過ぎまでに400ccほどを飲んじゃったんだ。

 ワールドカップ観戦と、連日の庭仕事で、暑さもあって疲労気味。昨日は前夜の疲れや笹の原退治作業も加わり、本を読み始めたのが、10時過ぎ。が、あっという間に寝落ち。夜中の2時頃に目覚め、しかも目がさえ(頭は冴えない)、朝の六時前には起きないといけないのに読書。プルーストとソートイを70頁ほど。日中にチョビチョビ読んだ分と合わせ、日に100頁ほどというノルマを辛うじて達成。28日のポーランド戦までは、穏当な読書が出来そう。

 ワールドカップ。日本、(予想外の)善戦。ただ、テレビや新聞などの報道を見聞きして感じるのは、特定の選手ばかりを持ち上げすぎ。点を取るのは大事だし、そうでないと勝てないのは分かるけど、もっと視野を広げた着眼を示して欲しいと感じた。

 富山、昼前に既に30℃超え。予想は35℃だって。仕事にも、気温制限が欲しい。35℃を超えたら、以降は仕事禁止。消防と警察と病院は例外。あ、コンビニも休まれると困る。バスや電車、タクシー、飛行機も動いてないとダメ。電話やスマホも使えないと困る。食堂も開いてなきゃな。薬屋も。 となると、休んでいいのは、どんな仕事かな。

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← フアン・ルルフォ 作『燃える平原』(杉山 晃 訳 岩波文庫) 「現代ラテンアメリカ文学における最重要作家フアン・ルルフォによる,強い喚起力に富む傑作短篇集」とか。

 書店で見つけ、パラパラ捲って、読むに値するとゲット。まさか、ガブリエル・ガルシア=マルケスをも驚かすような、こんな凄い作家、作品だとは! いい作家と出会ったよ。
 殺伐とした世界。乾いた世界。銃や鉈、手など、どんな武器をも使って、殺しが日常の世界。
 人の命はあまりにあっけなく生まれ、呆気なく消されていく。

 作家自身、祖父も親なども殺されている。殺しが当たり前の世界というと、昔、何冊か読み倒した、トマス・H・クックの『心の砕ける音』や『沼地の記憶』などを想ったりする。
 が、本作品では、死があまりに日常的で、時に死をもたらした懊悩もあったりするが、あまりに苦しすぎて感情が麻痺してしまった登場人物たちのオンパレードなのである。

 肉が削ぎ落され、骨と皮だけと成り果てたような文体。これは非難しているのではなく、必要最小限の言葉で成っている、稀有な作品だということだ。
 人は、荒漠な砂漠の土埃のように地上に瞬時、姿を現し、気が付くと、風が止んだ砂漠の土埃のように消え去っていく。
 重々しいはずなのに、麻痺した心には悲しみも怒りも刻みようがないのだ。

 ところで、同作家の「燃える平原」を読んで感激。同じく岩波文庫に本書フアン・ルルフォ 著の『ペドロ・パラモ』のあることを知った。ゲットする。読む!

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