旧優生保護法・ハンセン病・出生前診断
アメリカのトランプ政権も、下げ止まり。30%台の後半ほど。一部の保守的な宗教層やユダヤ人たち、石油産業関係者、金融資産層には支持されているみたい。
安倍内閣も、同じ。支持しているのは、アベノミクスで恩恵を受けている自動車など輸出企業、株高で儲かっている連中、経産省に牢固として根付いている、原発推進派の連中(この中には電気労連なども)、憲法を彼ら好みに改変したい連中(政治的な腐敗には関心を持たない)、強固な自公支持層、自民党の中の倒閣する根性のない連中、ふがいない野党、就職率が高くて、今の政治はいいんじゃないと思っている若い政治に無関心な層。
どうみても、安倍内閣は盤石だ。
日本の今も将来も真っ暗だ。
→ キウイフルーツの花が満開。いっぱい咲いている。今年も豊作になりそうだ。みんな人にあげているので、自分では一個も食べたことがない。
「旧優生保護法:政官の「不作為」問う 強制不妊賠償、一斉提訴 - 毎日新聞」といった報道が昨日(木曜日)あった。
「「子どもを産み育てるかどうかを決める権利を侵害された」とし、「幸福追求権」などを保障する憲法に違反していると主張。政府や国会が手術を受けた人を対象とする救済制度の創設を怠った「不作為」の状態が現在も続き、精神的苦痛を被ったと訴えている」というもの。
「旧優生保護法では、優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命健康を保護することを目的とすると記述されていた」という。
実際には、戦後の急激な人口増加を抑えるための措置の一環だったようだ。当時は役人も医者も躊躇うことなく協力したと聞く。
実際、知的障害をもって生まれた女性が、地元の若者に玩具にされ、何度も妊娠したというケースが、戦後、各地であったと聞く(我が富山でも)。
驚くべきは、戦後の混乱期はともかく、この法律が1948年に成立し、96年になってようやく廃止となったこと。
欧米はとっくに廃止になっても、日本はずっと野放し状態だった。
しかも、国としての間違いは未だに認めていない。当然、謝罪や補償もしていない。
国の政策に間違いはないってことなのか。ハンセン病予防法のように、頑張る政治家がいなかったのか。
こんな法律を放置していた国やこの国の国民に、「相模原障害者施設殺傷事件」の犯人を責める資格などありはしない。発想が同じではないか。
それとも、殺人と同じで、個人がやったら犯罪で、国家(の法の下で)やったら、褒められるということなのか。
さらに深刻なのは、「出生前診断」という制度だ。
どうみても、優生学上の問題点があるとしか思えない。
健全な肉体に健全な精神が宿る。健全とは、優生学的観点から見て問題がないってことか。
← ジャレド・ダイアモンド著『若い読者のための 第三のチンパンジー』(訳:秋山勝 編:レベッカ・ステフォフ 草思社文庫) 「著者の最初の著作を読みやすく凝縮」とあるように、編集された本。これでも370頁ある。こういった話題は大好物。文学にも哲学にも、考える世界を深め膨らませる材料となる。
車中では、ジャレド・ダイアモンド著の『若い読者のための 第三のチンパンジー』を読んでいる。
突っ込み所がいっぱい。遺跡や遺伝学、人類学などに裏付けされている記述と、今日的な常識感とがさりげなく混在している。うっかり納得してちゃいけないね。
本書の冠題に、「若い読者のための」とあるように、本書は編集されたもの。相当程度に本文が割愛されている気味がある。妙に結論を急ぎ過ぎている(論旨が飛んでいる)と感じるのは、随所で論述されている下りが割愛されているからなのだろうか。
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