麻生財務相の愚かな発言にムカつく
ダニエル・C.デネット著の『思考の技法―直観ポンプと77の思考術』を読み始めているのだが、すんなり理解できるところもあれば、簡明なはずなのに、まるでチンプンカンプンだったり。
コンピューターのプログラムソフトの初歩の説明の下りがあるのだが、今、その理解が及ばす読書がストップしている。
ラス・カサス著の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』を読了した。
5年前、文庫本が刊行された直後に購入し読んだが(拙稿「コンキスタドール」参照)、その時同様、スペインの無法者たち(ホントに無法者なのだろうか、それが当時の植民地主義者らの普通の姿だったのではないのか)の蛮行にむかむかする思いの連続だった。
← ダニエル・C.デネット【著】『思考の技法―直観ポンプと77の思考術』(阿部 文彦/木島 泰三【訳】 青土社) 「数多の哲学者や思想家が編み出してきた有益な道具と有害な道具を仕分けながら、意識の迷宮を解き明かし、もっともすぐれた思考ツール「直観ポンプ」へ導く」。
感想は、前回のブログで書いた(拙稿「北米や日本には<ラス・カサス>がいたのか」参照)ので、今日は改めて書かない。
当時のスペインの政治状況の中で、よくぞこれだけの記録を残し、当局に報告したものだ。身の危険も相当にあったようだし。
本書の解説が非常に詳しく、本文もだが、解説も読みごたえがあったことは付記しておきたい。
麻生財務大臣の愚かな発言が止まらない:
「麻生氏「セクハラ罪はない」再び発言 「事実を申した」:朝日新聞デジタル」
というか、愚かな言動の連続である。
外遊時の、あの一時代前のギャング映画の登場人物のような格好の滑稽さ。当人はお洒落だと思っているのだろうか。時代錯誤の極みだ。
← ラス・カサス 著『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(染田 秀藤 訳 岩波文庫) 「キリスト教化と文明化の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだスペイン人征服者たちによる搾取とインディオ殺戮が日常化している植民地の実態を暴露し,告発した書」。一方で、「1552年に印刷に付されたこの「報告」は,刊行直後から十九世紀末まで,スペインと敵対する諸外国により反スペイン宣伝の格好の道具として使われ続けた」という側面も。拙稿「コンキスタドール」参照。
毎日新聞の社説にもあるように(「社説:「セクハラ罪はない」発言 麻生氏の非常識いつまで - 毎日新聞」参照)、セクハラは重大な人権問題なのだ。
この社説の最後に、「このまま放置すれば、「女性の活躍をうたいながらセクハラに寛容な安倍首相と自民党」という見方が定着するだろう」という指摘は、至当だ。
ホント、人権意識の薄い日本の首相も財務相も、日本の恥、世界の恥だ。恥さらしのツートップだ。
ラス・カサス著の『インディアスの破壊についての簡潔な報告』を読んで、胸がむかむかする思いの連続だったが、あんな連中が我が日本のトップだなんて、ムカつく!
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