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2018/05/23

ハエ取り壺からハエを導き出す

Thinking

← ダニエル・C.デネット【著】『思考の技法  直観ポンプと77の思考術』(阿部 文彦/木島 泰三【訳】 青土社) 「数多の哲学者や思想家が編み出してきた有益な道具と有害な道具を仕分けながら、意識の迷宮を解き明かし、もっともすぐれた思考ツール「直観ポンプ」へ導く」とか。 

 バイクを駆って書店へ。ちょっとだけ買うつもりだったのに、(おそらく)二か月分の本を買ってしまった。快晴微風に誘われたんだな、きっと。
 自分の読解力はともかく、読書量は月に十冊がやっとの自分。読んだ本は一冊ずつ。読みたい本は、少なくともその倍のペースで増えていく。読みたい……どころか、読まなきゃというプレッシャーもなかなか重いものがある。憂鬱に近いかも。

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→ 表の庭のサツキたちが咲きだして、ようやく庭も華やいできそう。

 ダニエル・C.デネット著の『思考の技法  直観ポンプと77の思考術』を読了した。読み始めてから二週間以上を経過した。
 同氏の本はこれで四冊目。
 たぶん、現代アメリカの最高の哲学者(の一人)であると思っている。
 神や意識、精神や生命など、神秘のベールの向こうに秘蔵するか論述を超えると見做しがちなテーマを<解明>してきた哲学者。進化の思想についても、リチャード・ドーキンスと共に、生命の神秘という迷宮に逃げ込ませることを徹底して論難してきた。

 読んでいて(同氏だけではないが)、20世紀最高の哲学者であるヴィトゲンシュタインの(中期から特に後期の思想の)影響がいかに大きいか、改めて感じさせられた。
 哲学を高邁で高踏な、まさに深遠な思想を説くものから、我々凡人にもわかる日常の語り口の中で、縺れた糸を解きほぐす営為とする。有名な言葉を使うと、ハエをハエ取り壺から助け出すのが哲学とする。
(余談だけど、最近はウィトゲンシュタインと濁らず綴るようになっているようだが、吾輩は、高校時代からずっとヴィトゲンシュタインと呼称してきた。これからも!)

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← 『平家物語』(古川 日出男 訳 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 河出書房新社) 註釈付きの翻訳本(『新版 平家物語(一) 全訳注』(訳:杉本 圭三郎 講談社学術文庫))を半ば以上まで読んできたんだけど、物語の流れに乗れない。やはり、まずは現代語訳で物語を楽しむことが先決だ。

 21日のこと、国道8号線をバイクを駆って西へ向かっていた。とある交差点で信号待ちの車の列。車道の端を先頭へ。信号が青に変わり、先頭集団がそろそろと動き出す。
 けれど、何か様子が変。車が何かを避けるようにハンドルを切っている。青になって急に左折しようと思い立ったとかじゃないようだ。いよいよ自分のバイクがその地点に近づいた。そこに何か黒っぽいものが……

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→ キウイフルーツの花が咲き誇って、何かの昆虫が蜜を吸いに。今年も実が豊かに生りそう。

 車が避けた地点に見え始めた黒い影は何だか細長い。不意にカラスが舞い上がった。では地に横たわるものは? それは蛇だった。ニョロニョロ長い胴体を蠢かせている。
 推測するに、蛇を銜えて飛んでいたカラスが車の列の中に蛇を落としたのだろう。慌てて獲物を拾いに行ったのだが、信号が変わって動き出したので、獲物を銜えることもできず、やむを得ず舞い上がり、頭の潰れた蛇は、死にきれずに胴体がのたうっていたらしい。

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← 車道沿いの生け垣にバラの木。開花間際。咲き始めたのも、一輪、二輪と。

 私は何とか蛇の体を上手く躱すことができた。でも、後続の車の中には避けきれず踏んだ車もあったかもしれない。しばらく鼓動の高まりが続いた……

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