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2018/05/30

不染鉄の存在を今になって知る

 R・ダグラス・フィールズ著の「もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」」 (ブルーバックス) と 「平家物語」 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09) とを並行して読む日々。最新科学と古典。頭がまた裂き状態。これがいいんだなー。
 明日(水曜日)には、ここにバタイユの本が加わる。車中での待機中に読むつもり。

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← 《廃船》昭和44(1969)年頃 京都国立近代美術館蔵 (画像は、「『不染鉄(ふせんてつ)展』をレビュー 独特の視点に思わず唸る – grape [グレイプ]」より)

 録画で、「日曜美術館「芸術はすべて心である~知られざる画家不染鉄の世界~」」を観て、不染鉄なる画家を初めて知った。 なかなかいい。今までなぜ気が付かずに来たんだろう。
 きっと東京在住時代だったら、展覧会へ行ったはず。

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2018/05/28

ハゼの木や漆取らずも目立つよね

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→ 表の庭の夾竹桃、開花寸前。これから秋口までは、白い花が咲き続けるはず。

 畑に植えた野菜の苗もほぼ定着したようだ。大方の春の庭仕事も目処がついつきた。この頃は、表や内庭の落ち葉拾いに取り掛かることが多い。雑草むしりも兼ね、落ち葉を拾うわけである。
 面倒なのは、松葉だ。大概の落ち葉は竹箒でサッサッと掃ける。が、松葉は少々厄介で、殆どは掃けるとしても、どうしても多少は残る。それも、大切な苔の地に刺さったり、潜り込んだりする。箒で強引に掻くように掃き取ることも出来なくはないのだが、それでは苔たちを痛めつけることになる。

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2018/05/27

フランシス・ベーコン 凶暴なる肉塊

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← ジル・ドゥルーズ 著『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』(宇野 邦一 訳 河出書房新社) 「ドゥルーズが美術を論じた唯一の書にして80年代で最も重要な著作のひとつが新訳で復活。「器官なき身体」の画家としてのベーコンとともに新たな哲学をつくりあげる名著」とか。

 ジル・ドゥルーズ著の『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』を読了。ほとんど理解できなかった。
 フランシス・ベーコンを巡ってではないが、生皮が剥がされ、剥き出しの感覚が無慈悲なる現実に、一切の緩衝帯もなく晒されている、そんな類のアートを巡って、あれこれ書きなぐったことがある:

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2018/05/25

赤裸の心で

平家物語』(古川 日出男 訳 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 河出書房新社)を一昨日から読み始めている。

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→ 鈴蘭の花壇に落ちていた枯れ葉を拾おうとしたら、鈴蘭の葉っぱの一枚が白っぽい。見ると、それは蛾(か蝶)。撮影しようと間近に近付いても、微動だにしない。睡眠中? 折々、蝶の姿は見かけるのだけど、カメラを持参していなかったり、撮影に成功していない。ま、蛾も蝶も似たようなもの……かな?

 その日の日記にも書いたけど、「註釈付きの翻訳本を読んできたんだけど、物語の流れに乗れない。やはり、まずは現代語訳で物語を楽しむことが先決だ」というわけで、本書に手を出した。

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2018/05/23

ハエ取り壺からハエを導き出す

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← ダニエル・C.デネット【著】『思考の技法  直観ポンプと77の思考術』(阿部 文彦/木島 泰三【訳】 青土社) 「数多の哲学者や思想家が編み出してきた有益な道具と有害な道具を仕分けながら、意識の迷宮を解き明かし、もっともすぐれた思考ツール「直観ポンプ」へ導く」とか。 

 バイクを駆って書店へ。ちょっとだけ買うつもりだったのに、(おそらく)二か月分の本を買ってしまった。快晴微風に誘われたんだな、きっと。
 自分の読解力はともかく、読書量は月に十冊がやっとの自分。読んだ本は一冊ずつ。読みたい本は、少なくともその倍のペースで増えていく。読みたい……どころか、読まなきゃというプレッシャーもなかなか重いものがある。憂鬱に近いかも。

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2018/05/21

「アートハウスおやべ」へ!

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→ 「アートハウスおやべ」は、「クロスランドおやべ」なる、市の広大な敷地の一角にあり、文化・芸術・経済の交流拠点たることを目的に作られた。ゴルフ場(パターだけ?)や温泉場、さらに市の施設なのか分からないが、目の前にはホテルも。(画面に、スマホのストラップが写り込んでしまった。)真ん中に聳え立つのは、クロスランドのシンボルである「展望タワー・ダ・ピンチテクノミュージアム」である。おもしろ自転車やミニ鉄道もある。

 今日は微風の晴れということで、朝からそわそわ。やはり、ツーリングするなら今でしょ!である。 富山県内(の平野部)を走り回るぞ。
 午前や夕方からは読書。大部な哲学書を今夜中には読み終えたい。「平家物語」は、今月中に第一巻を読了できるかどうか。
 庭仕事はほんの気まぐれ程度。

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2018/05/20

「セクハラ罪という罪はない」決定の罪深さ

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← 象さんの描いた絵、実物を見てみたいなー。画像や情報などは……「絵を描くゾウ - るなの月詠」 「(147) 凄い絵を描く象 - YouTube」「信じられない! ゾウが描いた絵が目を疑うレベル - NAVER まとめ」 「アジア象芸術・保護プロジェクト(AEACP)」 

 前川 喜平 さんの講演会が富山(小杉)であった。誘われたし、そうでなくても聞きに行きたかったけど、体がゆうことを利かない。夜半過ぎに仕事から帰宅し、昼前には一旦は目覚めたけど、寝不足。その後、二度寝してようやく起き上がれた。
 応援の意味もあるし、励ましも欲しかったのだが、わが身が情けない。


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2018/05/19

旧優生保護法・ハンセン病・出生前診断

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← ネーブルの花。開花。撮影のタイミング、外した。開花したから、実もなるね。

 今日は曇天。不穏な空模様で、外仕事はできそうにない。なので、今日は、月に一度の通院と床屋さんへ。
 血糖値は相変わらず高い。血圧だけは良好。採血されたので、血液検査するらしい。どんな結果が出てくることやら。

 安倍内閣。支持率は一時期の高さからは下がったものの、どれだけ叩かれても、もう支持率は下げ止まりのようだ。

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2018/05/17

駅員は北口には無関心?

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→ 裏庭に続く苧環の小道。いよいよサツキなどの開花と相俟って、花の小道になりつつある。今日は30度超えの午後、草むしりに枯れ葉落ち葉拾い。かなりハードな作業だった。汗だく。冷たい水やお茶が美味い。

 腱鞘炎、十日以上経つのに、いまだに治らない。その腱鞘炎、車の運転でハンドルを握る手に力が入りすぎてかなと思っていた。でも、原因は意外なところにあったのかもと思えてきた。それは、ダイコンおろし。知り合いの家で食べて病み付きに。
 この頃、ダイコンを買ってきては、ダイコンおろしに精を出す。いっぱい食べたくて、むきになってすりおろす。今も冷蔵庫に半分のダイコンが。さて、残りをどうする?
 今日はやや腱鞘炎の症状が和らいだので、ダイコンをおろし金でおろした。まだあと二回分は残っている。

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2018/05/15

名の知れぬ小花にも謂れあり

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← D.H.ロレンス 著『D.H.ロレンス幻視譚集』(武藤 浩史 編訳  平凡社ライブラリー) 「SF、幽霊譚、不条理譚に詩――様々に綴られた理想と自由を求める人々の物語」だとか。

『チャタレー夫人の恋人』や『息子と恋人』も面白かったが、D.H.ロレンスには、『黙示録論』や、さらにはこの『D.H.ロレンス幻視譚集』もあるってことをしらされている。
 いや、それとも、長編のロレンスとは延長線上にあるのだろうか。まだ、判断はつかない。

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2018/05/13

犯人には早く捕まって欲しい…

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→ 北陸自動車道の小矢部インター付近にある「自由の庭」に立つ「自由の像」 「彫刻の里づくり事業(1980年より宮島峡にヴィーナス像を設置)の一環として、昭和59年に造られ」たとか。 (情報や画像は、「☆自由の庭☆ ☆ブログでおやべの情報をお届けします☆」より) 女神像じゃない? 男像? こっそり裾を捲って確かめたい。

 ある人のSNSでの呟きの中で「初戀という字を見て、万葉の昔 「恋」を「孤悲」と書いていたことを思い出した。

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2018/05/12

腱鞘炎を堪えつつ浩瀚な本を読む

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← 数年前まで畑の隅っこに咲いていた植物ギガンチウムこの数年、観てないなー。数年前の春先、雑草退治とばかりに、草むしりに躍起になり、畑や庭の枠外に芽吹いた草の類を片っ端から毟っていた。もう少し待てば、名の知れた花になっていると分かったかもしれないが、気の短い自分には待ちきれなかった。

 クルマ。運転の際の姿勢が悪いのか、座席とハンドルの位置関係がダメなのか、腕が腱鞘炎で傷む。連休中、ずっと。一週間。そろそろ治ってほしい。
 今日(金曜日)でほぼ十日ほどになるけど、今日も相変わらず。治ったかなと感じる瞬間もあるけど、運転したり、困ったことに本を手にすると、痛みがぶり返す。

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2018/05/10

麻生財務相の愚かな発言にムカつく

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← 以前、カレンダーの話題を呟いた。そんなことをそろそろ忘れかけていたら、ネッ友から欲しかった卓上カレンダーというプレゼントが届いた。嬉しい!

 なんだってこんなに寒い。暖房、使うか。外は雨……はあがったようだけど、曇天。予報によると、夕方にはまた雨降り。洗濯しないと、洗濯機がいっぱいだよ。ってことで、洗濯した。外に干した。雨が降る前に、こんな気温で乾くかな。
 結局、乾かなくて、電気ストーブの力を借りた。

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2018/05/08

北米や日本には<ラス・カサス>がいたのか

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→ 雨にうなだれる苧環。せっかくの一帳羅の和服がびしょ濡れで哀れ。明日は晴れるはず。新調なった絹の衣装で輝いてね。

 数年前のこと、スーパーでアスパラガスのベーコン巻きを見つけた。買った。美味かった。で、スーパーへ行くたびに購入していた。なのに! しばらくして、同じ場所で探しても、見当たらない。売り切れ? でも、何度行っても売ってない。なんでじゃ?! 旬の食べ物で、また来年ってことか。が、翌年の春になっても、並ばない。

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2018/05/06

『豊乳肥臀』は莫言版「戦争と平和」だ

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← 莫 言【著】『豊乳肥臀〈下〉』(吉田 富夫【訳】 平凡社ライブラリー)

 莫 言作の『豊乳肥臀〈下〉』を上下巻共に昨日で読了した。
 圧倒的な筆力。史実とほとんど妄想の域にまで至る想像とがないまぜになっている。
 以前、上巻読了時のコメントに、「マルケス、ドノソ、フォークナー。さらに、莫言が本書を書いた時点では、相互共に影響関係はないだろうが、どこかしら、『精霊たちの家』の作家イサベル・アジェンデの作風というか雰囲気をも感じてしまった。こうした、スーパーリアリズム的叙述は現代文学の共通項のようにも感じられる」と書いた。

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2018/05/05

森昌子さんの歌に聞き惚れる

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← 今日はこどもの日だとか。町の祭の御神輿が歓声と共に通り過ぎていく。あとを追うように、こども御輿を担ぐ歓声も遠くから聞こえてくる。そうした声が風に乗って響いてくるなか、野菜などの苗を植えた。ナス、キュウリ、ミニトマト、ヒマワリなど。

 BS‐TBSで「森昌子が歌い継ぐ昭和名曲SP  ~美空ひばりとの知られざる絆と歌人生~」を放映していた。観た。いや、視聴した。いや、聴き入った。
 昨年9月に放送されたものの再放送らしい。見逃してたのか、残念。
 調べたら、再々放送のようだ。さすが、人気者だし、実力者だ。

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2018/05/04

夢心地で音楽を聴きたい

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→ 表の庭から裏庭へ続く苧環の小道。雨上りで、いっそう花の色が鮮やかに。品のいい色あい。

 久しく積読状態だった、ジェイソン・マーティヌー 著の『音楽の美しい宇宙  和声、旋律、リズム』を読了した。
 装丁の好ましさに似合わぬ内容の充実ぶり(吾輩のような音楽音痴が内容について評価するなんて、僭越だと自覚しているよ)。音楽をあくまで音を楽しむだけで済ませている自分には、やや理解が難しい。音楽の奥深さを教えられると同時に、自らの学習や演奏活動に生かせられる人が羨ましいと感じた。

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2018/05/03

音だけが息づいている

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 一人きりの空間。くしゃみでもしない限り、無音の世界。静か過ぎて時計の秒針の音ばかりが心に障る。
 もっと耳を澄ませると、蛍光灯スタンドの灯りの源から、微細な振動音が聞こえるような気がする。気のせいなのかもしれない。でも、一旦、響いてくると感じてしまうと、そう思えてならないのである。
 心とも触れ合えず、肌とも疎遠になり、心臓の鼓動ばかりが友の囁きである。
 机の上のスタンドの灯りは、何も語らず、ただ空虚な心を露わにする。 
 そんな時、十数年も以前に書いた音を巡る夢想風なエッセイを思い出してしまう。
 何も変わってはいない自分。少しも心を豊かにすることなく、ただ眼も耳も肌も嗅覚も衰えていることを思い知るのだ。

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2018/05/02

なにゆえに1万3000年にわたる人類史なのか

 昨日(月曜日)は、薄い雲が全天に掛かっていて、快晴とは言えないが、まずまずの晴れ微風。仕事、暇。休めばよかった。長い待機中は、ラジオと読書。こっそり、居眠り。芝生の上で寝そべって……というわけにはいかない。

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→ サツキに囲まれている桜の木。立派な幹。戦後、植えられた松川沿いの桜並木。すっかり苔むしている。一方、神通川沿いの桜並木も相前後して植えられたが、幹は苔むしていない。何故か。答えは恐らく、湿気。松川沿いは、まさに川沿い。神通川は土手(堤防)沿いにあって、並木と川とは、大きな河原で隔てられている。但し、正解は知らない。

 一方、今日はというと、まさに快晴微風である。上天気。ツーリングなど娯楽日和。
 ツーリングへ行くことも考えないではなかったが、連休中は、何処もいっぱいだろうし、今日は休養……のつもりだったが、庭仕事関連の買い出しへ。

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2018/05/01

4月の読書メーター

 四月は、三月以来読み続けてきた、懸案の古典「風土記」を読了したり、フェルディドゥルケなんて奇天烈な作品に出会ったり、莫言の豊乳肥臀に圧倒されたり、一方、ロレンスの『息子と恋人』を再認識したりと、いろいろ充実していたと思う。
 山本淳子さんの著書を読む楽しみも新たな世界。源氏物語を一層深く楽しめそう。

4月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:4065
ナイス数:1868


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