越中素通りの「風土記」は物足りない

←　『新版　平家物語（一）　全訳注』（杉本　圭三郎訳　講談社学術文庫）　「12世紀末、日本が古代から中世へと大きく転換した時代に頭角を現した平家は、たちまちに権力の座に就くものの永く維持できず、東国の源氏勢によって急速に滅ぼされる。この平家一門の栄華と滅亡を軸に、歴史過程を物語った」もの。

　ようやく、念願の「平家物語」を読み始める。今年は、「源氏物語」、「風土記」と読んできた。源氏となると、平家だ。「古事記」は何度か読んだけど、「日本書紀」はまだ。日本の古典は一通り読んでおきたいのである。

　「万葉集」も、関連の本も含め、岩波文庫版で読んだ。だって、大伴家持ゆかりの富山だもの。
「源氏物語」はともかく、「平家物語」は、いつか原文で読みたいな。「源氏物語」ほど敷居は高くなさそうな気がする。それにしても、「源氏物語」を原文で読める人は尊敬する。

→　長く活躍してくれた石臼。納屋の奥に死蔵するのも勿体ない。それにしても、……　くそ！ 今日は終日の雨って予報を知っていたのに洗濯しちゃって、乾かないし、臭くなるだけじゃないか！ こうなったら、意地でも、乾くまで物干しざおに吊り下げておく。

　近所の人に酒でも飲まないかって誘われるけど、酒はともかく、彼はヘビースモーカーなんだよなー。わざわざ紫煙にまみれたくない。吾輩の友達は、みんなどんどん非喫煙派に。そいつは、我が家に来ても勝手にタバコを吸う。家でタバコを吸うなって！
　吾輩はタバコが嫌いなだけじゃなく、体（肉体的事情）が受け付けないって、恥を忍んであれほど丁寧に説明したのに。それでも、平気で吾輩の前でタバコを吸うって、嫌がらせなのかな。

　数日前から風邪で元気がない。そのようすをたまたま（？）見かけた彼が声をかけてくれた……。
　思いやり？　ありがたいことだけど、何か無神経なところが我慢ならない。そもそも風邪なんだから元気があるはずないって。
　明日も風邪で仕事を休む。昨日、風邪気味なのに敢えて庭仕事したから、ちょっとこじらせたかな。動いてる最中は咳が出ない。椅子に座って、さあ、読書だとなると、咳が出る。もしかしたら、寒さ除けに使っている毛布（の毛）が原因で咳が出る？

←　『風土記　下　現代語訳付き』（監修・訳注 中村啓信　 角川ソフィア文庫）　「編纂当時の生きた伝承・社会・風俗を知ることができる貴重な資料」で、下巻には、「現存する５か国の中で、豊後国・肥前国と後世の諸文献から集められた各国の逸文をまとめて収録。

『風土記　下　現代語訳付き』を本日、読了。
　下巻を読み通すのに、一か月以上を要した。
　地名説話が多い。大和政権が日本各地に勢力を広げていく過程が垣間見える。古くからの呼称があったのだろうが、そこに大和政権の言葉で命名したり、読みかえたり。
　それにしても、北陸…越中の風土記がないことに物足りなさの念。

　古代、継体天皇はヒスイの産出を前提にした越の勢力が推した、そんな大事な越路なのに。何が口惜しいって、逸文とはいえ、佐渡を含む越後や気比神宮などの越前、敦賀などの国々の断片はあるのに、越中だけがないってこと。

　我が富山は、「男はつらいよ」の寅さんも、風土記も、素通り。かの芭蕉さんも、ほとんど素通り同然。存在感が薄いなー。