一進一退じゃなく 半歩前進二歩後退
スーパーへ行ったら、ミカンが売ってなかった。一昨日まではいっぱいあったのに、なぜ。代わりにオレンジが山積み。うーむ。オレンジも悪くないが、ミカンが食べたいの。
せっかく、野菜嫌いの小生が、冬限定で食べられる数少ない果物なのに。
← オリバー・ストーン/ピーター・カズニック著『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 2』 (熊谷 玲美/小坂 恵理/関根 光宏/田沢 恭子/桃井 緑美子 訳 ハヤカワ文庫NF) 「第二次大戦後の冷戦も、通説とは異なりアメリカが主導していた。むしろアメリカは核戦争の瀬戸際にたびたび世界を追いやっていた。そして軍事介入という形で混迷する南米やアジアの諸国を操り、帝国の版図を広げていた――ベトナム戦争で泥沼にはまり、世界にその素顔をさらすまでは。不世出の指導者ケネディはなぜ死なねばならなかったのか」とか。
2月16日の健康診断の結果票が昨日、渡された。
一進一退と言いたいが、実際には半歩前進二歩後退である。
オリバー・ストーン/ピーター・カズニック著の『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 2』を、いよいよというか、ようやくというか、昨日(木曜日)から読み始めた。
赤裸々なアメリカを知ること。そこから今までと違う日米関係が生まれる……かも。第二次世界大戦で一番犠牲を払ったのはロシア。
第二次世界大戦で一番犠牲を払ったのはロシア(ソ連)。犠牲は少なくて一番得をしたのがアメリカ。そこにソ連のアメリカへの不信感が生まれたのだし、戦後の米ソの齟齬の発端があった。
ついでながら、オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の感想で、以下のように書いている:
戦争末期、アメリカはロシア(ソ連)より原爆製造、さらには実戦での使用を急いだのだが、ソ連はとっくに開発に着手していた。
が、ソ連は、アメリカが実際に原爆を投下したことに驚愕する。降伏の意思は示しているし、日本列島の随所を空襲で焼け野原にした以上は、軍事的には原爆投下の意味はないってことは、ソ連もだが、アメリカの多くの軍事当局者も知悉していた。トルーマン大統領に投下はやめるよう進言していた。
が、人種差別主義者で特に日本人を軽蔑していたトルーマンは聞く耳を持たない。
つくづく、先の大戦の末期にアメリカは愚かな大統領(やその取り巻き)に指導されていたものだ。
本年2月の読書メーターを金曜日のブログにアップした。
そこでも書いたが、2月の読書は、冊数こそ少ないが、結構充実していると(我ながら)思う。
28日と日にちが少ないのはともかく、何と言ってもメインは、与謝野晶子訳による「カラー版日本文学全集2 源氏物語 上巻」である。読みだしたのは当月の上旬で二月中の読了を目指した。
末には、数か月棚ざらしし読了させた、一休宗純の「狂雲集 (中公クラシックス)」や、圧巻は、今福龍太著の「ハーフ・ブリード」も、感銘深い。パスカルの「パンセ」などの古典も読み返したい。
しかも、ここ数年なかった積雪で、除雪の日夜が続いたのだ。そのうえでの10冊。自分としては頑張ったほうだと思いたいのだ。
← タリス・オンストット 著『知られざる地下微生物の世界 ―極限環境に生命の起源と地球外生命を探る』(松浦俊輔 訳 青土社) 「放射能を利用する微生物、火星から来た生物、地下三千メートルに棲む線虫… 気鋭の地質学者が、地下生命の謎を解き明かすために行ったさまざまな命がけの調査を、ユーモアを交えつつ語るサイエンス・ノンフィクション」のようだ。
タリス・オンストット著の『知られざる地下微生物の世界 ―極限環境に生命の起源と地球外生命を探る』を水曜日から読み始めた。
注釈が充実し過ぎている。本文と注釈を行ったり来たりで忙しい。
まさにサイエンスの現場の苦労ぶりを描くノンフィクション。肝心の知られざる地下微生物の世界の記述が乏しい気がする。と言いつつ、まだ冒頭の50頁ほどなので、今後の記述に期待。
さて、近年、地下数千メートルのところでも極限微生物が生息していることが分かってきている。それも、かなり多種多様に。岩盤の中にも。日本でも、放射能汚染物質を地下深くに何万年も埋めてしまおう、なんて話もあるが、そんな地下の固い岩盤にも微生物が生息しているのだとしたら、臭いものに蓋方式は論外となる。
← ウォルター・アルバレス/著『ありえない138億年史 宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー』(山田美明/訳 光文社) 「歴史は必然ではない。偶然が重大な役割を担っている。宇宙、地球、生命、人間の各領域において、この世界が実際にたどった道とは異なる道をたどる可能性は無数にあった。その結果、今日のものとは異なる人間世界が生まれる可能性もあれば、人間世界がまったく生まれない可能性もあったのだ」。
ウォルター・アルバレス著の『ありえない138億年史 宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー』を一昨日、読了した。
著者のウォルター・アルバレスは、「1940年アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー生まれ。地質学者。(中略)ノーベル物理学賞を受賞した父親のルイス・ウォルター・アルヴァレズとともに、隕石の衝突による地球上の生物(恐竜を含む)の大量絶滅の理論を発表したことで知られる」とか。
「今あるこの世界を理解するには、物理学や化学を超えて、地質学や古生物学、生物学、考古学、天文学、宇宙学などの歴史科学の領域から人間の歴史へと目を向けるべきだろう。これらの歴史科学や歴史学が、今あるこの世界の歴史について学びつつあることを知る必要がある」という、ビッグヒストリーの発想は、まさに自分が求めていたもの。
学際の典型と言うべきか。こうした本を読んでいきたい。
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