光源氏にムカつきつつ
ある謎が解けた。玄関先にセンサーライトを設置してある。センサーライトだから、人影が過らないと点灯しない。真っ暗な玄関先に近づくと結構、明るく灯る。だが、時折、わけもなく灯る。来客の気配はないのに。
→ 土佐光起筆『源氏物語画帖』より「若紫」。飼っていた雀の子を逃がしてしまった幼い紫の上と、柴垣から隙見する源氏。(画像は、今日(木曜日)現在、読んでいる「源氏物語 - Wikipedia」より)
気になるので、開けてみるが、やはり、いない。誰か子供が悪戯している? あるいは、木立の揺らぎに反応しているのか。でも、風が強い日でも点灯はしないのだが。やがて雪の日々。庭には雪が積もっている。人が来たら、足跡が残る。十メートル以上の庭を飛んで玄関に達することは考えられない。その謎が、たった今、解けた。
つい先ほどもトイレに行った際、玄関先のセンサーライトが灯った。気になる。こっそり、玄関を開けると、そこに見えたのは、猫だった。
玄関の戸を開けた途端、猫が慌てて逃げて行ったのだ。
そうか、野良猫たちだったのか。今朝、見た猫の影は初めて見る姿。雪が積もると、猫は大概、縁側から玄関先を過って裏のほうへ軒下伝いに通り過ぎていく。今朝は、前夜からの積雪が数センチで、玄関から庭のほうへ、遠ざかるように逃げることができたので、吾輩も猫の姿を垣間見ることができたわけだ。
センサーライト。以前は、軒灯を終夜灯していたが、電気代が勿体なくて、今は来客の際以外は消灯したまま。暖房のため、電気代が嵩む。軒灯をセンサーに替えたからって、どれほど節約になるとも思えないけど、まあ、気休めである。さて、今朝のことで、センサーライトの思わぬ点灯の謎は、全て解けたと思っていいのか……な。
車の自動走行。センサーや高性能のGPSなども使って、やがて、実現するんだろうけど、素人の吾輩としては懸念することも多々。人の仕事が多く、奪われていくんだろうってこともだが、例えば、路上に石が転がっているとか、穴が開いているとか、そんな予想外な事態に対応できるのか、なんてふと不安の念が過る。
銭湯へ。気持ちいい! 銭湯では、入浴前、必ず体重を量る。先週初めまでほぼ順調に体重が減っていたのに、先週の半ばから増えてきて、今日の体重は、先週初めに比べ1.5キロも増えた。なぜ? これだけ毎日のように(ほとんど降らなかった今日も汗を流した!)雪搔きしているのに。今日こそは減るかなと期待していたんだけど。
与謝野晶子訳の「源氏物語」を昨日から読み始めている(水曜日)。除雪の疲れで日に10頁も読めない。気長に楽しみます。でも、光源氏の身勝手さに、むかむかする。式部は意図的にこんな人物像を描いたのか。女性はこれで良しとしている? 身分が高くてハンサムなら強姦もOK? 自分の言いなりにならない女性をバカにする奴なのに。こんな感想を抱く吾輩は、だから女性にバカにされる。
式部はどういう意図があって書いたのか。男尊女卑の絶対階級社会の貴族の世界。横暴に従うか、尼になるか、死に至るか、女性には生きる上での選択の余地は限りなく乏しい。何か、式部(のこの作品)には道長ら男どもへの怨念が籠っているように感じられてならない。でも、少なくとも女性から非難の声は少ないんですよね。女心を知らない吾輩だからなのか。とにかく、自制して気長に読みます。
相変わらず、少しずつ与謝野晶子訳の「源氏物語」を読んでいる(木曜日)。昨日、初めて20頁以上を読んだ。ようやく夕顔の巻。昨日からはほとんど雪が降らなかったので。
けれど、光源氏の行動がやはりムカつく。ほとんどかどわかすようにして連れ去ってきた女が、急死。すると、世間にばれないようにと、茣蓙に巻いて、人里離れた尼寺に遺棄させる。しかも、自分はさっさと館へ雲隠れし、家来に汚れ役を負わせる。これって、あり? でも、金持ちで身分が高くて、ハンサムだったら許されるんだろうなー。
持てる男、持てる女は、夜ごと日ごと、こんなドラマを内緒で繰り広げているんだろうなー、すました顔をして。
← 『カラー版日本文学全集2 源氏物語 上巻』(与謝野 晶子 訳 河出書房)
日々、スーパーやコンビニのお世話になっている。便利だし、機能的だし、顧客のニーズに寄り添おうと努力されている。だが、そうした大型店が繁栄することで、地域が活性化するかというと、ちょっと疑問。確かに地域の人を雇ったりするし、安いものを提供してくれるのだが、大型チェーン店の資本って、大概、地域外。県外どころか、関東か関西か名古屋など。
つまり、地域(地方)で得た利益は中央へどんどん吸い込まれていく。結果、地方が疲弊するとまでは言わないが、少なくとも地域が豊かにはならない。地元に落ちるのは、(多少の税金と)パートさんらへの給料くらいか。
ホントに地方が活性化するには、昔ながらの小さな個人商店(小さな八百屋、魚屋、パン屋、肉屋、衣料品店、文房具店などなどが立ち並ぶようでないと活発な地方が再現することはありえない。
昔は、地元の爺ちゃん婆ちゃん、小父さん、小母さんらが店を商っていて、子供が買いに来ると、オマケしたりして、交流があった。年配者の活躍の場が地元にあったのだ。別に今更、グローバリゼーションをとやかく言うつもりはないが、コンビニやスーパーの営業努力に水を差すつもりもないが、何か方向が違う気がするのだ。
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