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2018/02/03

まだ間に合うぞエネルギー政策の大転換

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← 寺前直人 著『文明に抗した弥生の人びと 』(歴史文化ライブラリー 449 吉川弘文館) 

 寺前直人著の『文明に抗した弥生の人びと 』を読み始めた。
 出版社による内容説明によると、「水田農耕や金属器といった大陸・半島からもたらされたあらたな技術や思想を、日本列島の人びとはどのように改変していったのか。縄文時代の伝統をひく打製石器や土偶・石棒など信仰遺物に光を当て、文明に抗う弥生の人びとの世界を読み解く。大陸文化の西進という固定観念にとらわれず、「日本」の成り立ちの認識、さらには文明論の再構築に挑む」とか。
 縄文時代像も弥生時代像も大きく転換しつつある。海外(渡来者)による影響もあったのは確かだが、縄文人らによる、あるいは本土にいる弥生時代の人びとによる工夫もかなりあったのではないか。まあ、読んでからの楽しみだ。

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→ 骨折し包帯をグルグル巻きした痛々しい足。ってのは嘘。外の水道管に凍結防止のため布を、更に上から布が濡れて凍結しないようにビニール袋を被せた。富山(北陸など日本海側)に明後日辺りから寒波が襲来する見込み。最低気温がマイナス4℃の日が続くという。雪も嫌だが、凍結はもっと脅威なのだ。余談だが、こうした作業を終えて、いざ、楽しみの銭湯へ。だが、大事なものを忘れてきたことに気づいた。それはタオル! 湯船から上がって、いざ、体を洗おうとして、タオルを持ってこなかったことに気づいた。

 R・ターガート・マーフィー著の『日本‐呪縛の構図 下』 を読了した。
 実に読むに値する本だと、上巻共々実感させられた。
 日本人には、特に既得権益に固執する政治指導者層には耳が痛い意見も多々含まれる。それでも、心ある人には読んでほしいと思う。
 下手な感想など要らない。
 過日、本書からほんの一部を抜粋して示した:
呪縛の構図・ハーフブリード

 今日(金曜日)も特に共感した部分(本ブログでも、以前、小生は同じような主張を何度か書いた。あの東日本大震災は、日本を大転換させる絶好の機会だったはずなのだ。今からでもエネルギー政策を大転換することは可能だと信じる)を(本書にはない改行を幾つか入れて)抜粋転記する:

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← R・ターガート・マーフィー著『日本‐呪縛の構図 下』 (仲 達志訳  ハヤカワ文庫NF) 「応仁の乱から東芝の失敗まで、この一冊で読み解ける! 筑波大学教授を務めた在日40年のアメリカ人エコノミストが放つ、日本論の集大成。  津田大介氏(ジャーナリスト、早稲田大学教授)との対談を特別収録」とか。

(以下、抜粋転記文) 日本の政治は、外部の目にはほとんど絶望的なほど機能不全に陥っているように見えることがある。政府の中心的機能はうまく働いていないか、まったく使い物にならないかのどちらかだ。
 最も近い近隣諸国との関係も(台湾を除き)最悪の状態で、すべて日本側の落ち度でないにせよ、隣国を選ぶことはできない以上、もう少しやりようがあるだろう。
 それらの国々が怒りっぽくて威嚇的な言動をする国であるほど、抜け目のない外交手腕と長期的に信頼の置ける安全保障体制が必要になる。だが、今の日本にはどのどちらも欠けている。
 一方、国内でも、輸出、円安、それに資本と人的資源を大企業が優先的に獲得できるシステムに依存した経済モデルから脱却する必要があることは一世代前から明白となっていた。それでも、日本経済の根底にある慢性的な沈滞が重大な危機として表面化するたびに(それはこの国がこれまで何度も経験したことであり、二〇一二年後半にもそれが起きた)、政治指導者層は必ず依然と同じ使い古された手法に頼ろうとするのだ。
 すなわち、円安誘導、人口減少の激しい地方でさらに景観を破壊するような無駄な公共事業、そして海外市場にさらに大量の日本製品を買ってもらうことなどである。
 さらに前章で見たように、国を支える様々な制度の強度を試す究極の試練(大規模な自然災害)が訪れた際に、日本の国民が逆境の最中に示した行動が世界の称賛を浴びたのとは対照的に、政治は無残なまでに機能せず、無能ぶりをさらしたのである。日本を滅亡の危機に陥れかねないエネルギーインフラに依存するしかない状況を作り上げたのは国民ではなく、日本の政治指導者層だった。
 しかも、その事実が明白になった後でさえ、一年間躊躇した末に出した結論は、従来通りの原子力政策を基本的に維持することだった。
 もちろん、原子力廃止には大きな痛みが伴うだろう。それは貿易赤字の急増を招き、電力不足を引き起こす可能性があるだけでなく、これまで原発施設に注入されてきた何兆円もの投資を切り捨てることを意味するからだ。
 それでも、先見の明のある政府に求められるのは、そうした困難な移行期を乗り越えられるように国民を指導することではないだろうか。
 世界が将来的に持続可能エネルギーに移行することがもはや不可避となった今、世界の「代替エネルギー」関連の特許で圧倒的シェアを占めている日本には、その過程において文化的にも(長年にわたる質素倹約の伝統)地理的にも(太陽光や水力が豊富に得られる)先駆的な役割を果たす絶好の条件が揃っているのだ。明治初期の指導者層に匹敵する器量と先見性を兼ね備えたリーダーたちさえいれば、エネルギー政策の転換に踏み切って国内を再活性化させ、国民の志気を高めることも可能だったはずである。
 ところが実際に起きたのは、原発再稼働を強力に推し進める既得権益者たち(「原子力村」とそれを支援する自民党議員たち)が監視や説明責任を逃れるために到底秘密保護法案を強行採決させ、エネルギー政策で「悪魔との契約に再度乗り出すことを容易にするというまさに正反対の事態であった。
 これは政治の驚くべき機能停止と言えた。(以下、略。引用は本書の p.164-6 より) 

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