日々是好色は願望かも
← D.H.ロレンス【著】『無意識の幻想』(照屋 佳男【訳】 中公文庫)
ちょっと落胆、驚き。今日の朝刊の読書欄。識者30人がそれぞれ今年の三冊を挙げていた。落胆したというのは、この30冊で読んだのは一冊だけ。こんな本が出ていたっけと感じた本さえ、数冊。それなりに読書はしてきたはずなのに、時代の傾向から浮いているってことなのか。まあ、自分なりに読書は楽しんでいるけどね。
このところ、シュールな夢で目覚めることが多い。理解不能。
さて、昨日から、D.H.ロレンス著の『無意識の幻想』を読み始めた。
出版社の内容案内によると、「森羅万象の土台を成しているのは生である、とロレンスは信じていた。とくにアメリカでは、観念が生の土台となってしまい、教育や育児のみならず、親子、男女、夫婦などあらゆる人間関係に大きな歪みが生じている。フロイトの無意識理解を拒み、常識に大胆に挑むロレンス。現代社会の悪弊を衝き、人の生き生きとした生を激しく希求した超問題作」だとか。
迂闊ながら、ロレンスにこんな著作があるとは、まったく知らなかった。不勉強ってことか。
ロレンスは、若いころ、(ほとんど)助兵衛心というか、好奇心で伊藤 整訳の『チャタレー夫人の恋人』を読んだ。何年かして、完訳版で読み、その後、『息子と恋人(息子たちと恋人たち)』も読んだ。
← 深井克美作「1977 オリオン」 (画像は、「~ 命を削って ~ 深井克美の描く世界 漂えど沈まず、風に訊け つれづれがたり」より) 深井克美については、拙稿「深井克美 あるいは 愚よ、愚よ、汝を如何せん」など参照のこと。冒頭のロレンスの文庫本の表紙絵から連想してしまった。
「ローレンスの作品は性を大胆に描写し、また、近代文明が人間生活にもたらす悪影響を主題としているものが多い」(「デーヴィッド・ハーバート・ローレンス - Wikipedia」より)というが、聖書論『黙示録』も書いていて、彼の小説(作家)活動の根っこは、想像以上に執拗なものがあると感じる。
とはいいつつ、ロレンスの本著は、かなりパセティックな叙述が続く。バタイユの著述に接しているような、高踏派過ぎるものを感じてしまう。ついていけないような気もする。発想の根っこを掴めるかが要諦かもしれない。
座右の銘は、と聞かれて、思わず、日々是好色と書きそうになって、慌てて自重した。願望が…出たか。
好色の色は、表向き、色即是空の色だと思ってください。
現実は、日々是好空です。空即是色。色は求むべくもないので、読書で世界を豊かに味わうのさ。
過日の呟きに以下のものがある:
その銭湯の体重計が故障したのか。
今日、行きつけの銭湯が定休日だったので、別の銭湯へ。計ってみたら、一昨日の測定結果を裏書きする数値だった。
メタボ気味なので、減るのは嬉しいが、わずか三日で1.5キロというのが、どう受け止めていいのか戸惑っているのである。
← D・H・ロレンス/著『完訳 チャタレイ夫人の恋人』(伊藤整/訳、伊藤礼/補訳 新潮文庫) 久しぶりに読み返したい。
今日も銭湯で体重測定してみたら、やはり、2キロ減。
体重が急減するのではなく(実は、体重がどんどん急激に減っていくことが心配だった)、今の水準で安定しているということか。
希望でいえば(あわよくば)、漸減するのが望ましいのだが、思い通りにはいかないか。
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