カーポートを玄関前に
それにしても、自分が風邪を引く引き金は、大概、外の冷たい空気を喉から吸って、喉を傷め……とか、運転中、窓を少し開けていて、冷たい空気が額に当たり(そのことに気づかないまま運転を続け)額の痛みから次第に喉や気管支を傷めて、症状が次第に悪化するというパターンが多かった。
それが、今回は、家にいて。しかも、ソファ風な椅子に腰かけ寝入って、朝、起きてみると、喉が痛い……これはやばいとなったのだった。
ちゃんと毛布を被っていたのだが、いかんせん、部屋の暖房が弱すぎる。石油ファンヒーターを使うのがなんとなく怖くて、昨年からは電気の暖房器具便り。昨年はエアコンのみだったが、少なくとも二十年は経過しているので、電気代が凄まじい。
今年は、師走に入ってからもオイルヒーターを使っているのだが、晩秋くらいまでは何とか寒さを凌げたけど、本格的な寒波が襲ってくると、もう誤魔化しが効かない。電気代をケチったばかりに風邪を引く羽目になった。
床暖房とか、窓を二重にするとか、いろいろ対策はあるのだろうが、我が家は築60年以上だし、天井も床(畳)も、さらに襖もガラス戸も隙間風がすごい。
夏は生温かな風が吹き抜け、冬は冷たい風が容赦なく吹き過ぎていく。
むろん、晩秋からはとっくに部屋でも厚着している。
足には靴下は欠かせない。
よほど、家を売り払って、密封性(気密性)の高いアパートにでも引っ越したい気持ちだ。
上で、冷たい空気を吸って風邪を引くことが多いと書いた。これは鼻が悪く、口呼吸を強いられるが故の悲劇である。
大概は用心しているのだが、仕事で丑三つ時などに帰宅し、雪が敷地に積もっていると、ほんのちょっとのつもりで、除雪作業をする。十分くらいで切り上げれば、なんてことはないのだ。
が、つい夢中になってしまう、そんな性分なのである。
30分が一時間も、それ以上も除雪に躍起になっている自分がいる。
ふと我に返った時はもう手遅れ。喉が傷み始めている。もはや、部屋に飛び込んで汗ばむ体を癒し、部屋を暖めても手遅れなのだ。
飴を嘗めようが、暖かいお茶を飲もうが、梅酒を呑もうが、喉だけじゃない気管支の痛みは本格化してしまい、朝までには風邪引きさんである。
← 我が家の庭の秋の色……冬の色。今年は富山らしい雪景色になりそう。
退職金を全て費やしてカーポートを設置したのも(退職金はカーポート一台分程度の雀の涙で、もらって半年もしないうちにもうすっからかんである)、今秋買ったスクーターの駐車場所という意味もあるが(動機としては一番)、玄関先にカーポートを設け、夜中に帰宅しても雪搔きなどしなくて済むように、という切なる願いがあるからだ。
今日のように氷雨が降っていても、車はカーポートに止められ、当然雨は屋根でしのげるし、そのままぬれずに玄関に飛び込めるのがちょっとうれしい。
今冬は、少なくとも平年通りの降雪を覚悟しないといけないようだ。このこともカーポート設置の大きな動機になった(この数年、考えてはきていたのだ)。
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