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2017/11/19

氷雨の今日は読書三昧

 今日(土曜日)は、雨。冷たい雨。明日にも雪に変わりそうな氷雨。
 さすがにバイクを駆って何処かへ、というのも辛い。風邪は治りきっていないし。
 となると、読書三昧。居眠り三昧である。

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←  シモーヌ・ヴェーユ(著)『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』(石田 久仁子(訳), パド・ウィメンズ・オフィス) 「アウシュビッツからの奇跡の生還…。欧州はもとより世界を舞台に活躍した政治家が綴る歴史の真実、正義、人間の尊厳、女性の自由獲得のための闘いの記録」だとか。

 シモーヌ・ヴェーユ著の『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』を読了した。

 数日前、シモーヌ・ヴェーユ著の『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』を読み始めた当初、以下のように書いた:
 

 カバー(表紙)の美人なシモーヌ・ヴェーユに魅せられて読む……わけじゃないけど。彼女もユダヤ人。彼らの知的能力はなぜに傑出しているのだろうか。

 読み始めて感じるのは、(まだ冒頭の百頁にも満たないのだが)実に平易な表現だということ。ユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われるなど、過酷な体験を経てきたにも拘らず、声高に語ったりはしない。
 尤も、ヴェーユが政治的主張をするなど、込み入った議論に踏み込めば話は違ってくるのかもしれない。


 日本では、女性議員の活躍はまだまだという感が強い。
 それでも、男性のみの議会では、限界があることは歴然としている。
 女性だから何でもOKというつもりはない。ただ、女性が議会に占める割合が一定程度以上に増えないと、影響力を行使するのも難しい。
 その分かりやすい事例が国(厚生労働省)が導入しようとしている喫煙規制。
 昨日(16日)、驚くべき案が世上を賑わせた:「受動喫煙対策:飲食店、喫煙可150平方メートル以下 新規、チェーン除く 厚労省新案 - 毎日新聞
 厚生労働省が受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正について、焦点となっている飲食店は店舗面積150平方メートル以下なら喫煙を認める新たな案を検討していることが分かった。

 とんでもない後ろ向きな案。
 女性の意見が強くないと、相変わらず愛煙家の多い男性社会である議会や官庁では、こんな世界で恥を掻きそうな案が検討される。

 現在、あるいはこれから政界(に限らないが)に進出しようとする人は、本書を読めば励まされることもあるだろう。

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← イサク・ディネセン/エイモス・チュツオーラ 著『アフリカの日々/やし酒飲み』(横山 貞子/ 土屋 哲 訳 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第1集)  「デンマークに生まれ、ケニアの広大なコーヒー農園を営んだ女性作家による、アフリカの人・大地・動物との交歓の物語と、ヨルバ族の英語作家が森の魔術的世界を描く、奇想天外な冒険譚」どのこと。

 読み始め、本書の周辺を調べて初めて知ったのだが、「アフリカの日々」は、かつてR・レッドフォードとM・ストリープのコンビでアカデミー賞7部門に輝いた名画「愛と哀しみの果て」の原作なのだとか。
 本作は、ある意味、ルポルタージュ的作品。アフリカという、未だに混沌の世界を欧米の人たちが分け入って、手探りで、あるいは強引に探究していく。
 まだまだアフリカは闇の世界が残っている。それはそれとして、イサク・ディネセンの淡々とした、決して感情や思い入れに溺れることのない叙述は好ましい限りである。

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