これは川ではない 滝だ
→ 富山県にある一級河川の中でも一番の急流と言っていい(これは河ではない滝だ! とデ・レーケが驚いたとされる)常願寺川。その河原に行ってきた。対岸は、常西公園。「ヨハニス・デ・レーケ - Wikipediaによると、 ヨハニス・デ・レーケは、オランダ人の土木技師。いわゆるお雇い外国人として日本に招聘され、砂防や治山の工事を体系づけたことから「砂防の父」と称される。
← 本願でいえば、富山県ゆかりの文学者や芸術家らの史跡や碑を訪ねたかった。風邪を引いているし、出かけるか迷っていたこともあって、せっかくの晴天なんだしと、急にツーリングを思い立ったので、ちゃんとした場所が分からず。余儀なく、今日は石拾いツーリング。ちなみに、富山県には、黒部川、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川という5つの一級河川がある。
→ 河原に立ち、下流や上流の風景を眺める。河原の石を観察してみた。さすがにヒスイ海岸の浜辺の石のような綺麗な石は見あたらない。もっと川に流され磨き抜かれて、丸くて見映えのする石に変貌するのだろう。あるいは、砂に成り果てるのか。なお、帰路は常願寺川の西岸を走った。常西公園に初めて足を踏み入れた。
ザック・クライン編の『Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる』を読了した。
読んだというより、数多くの事例写真などを眺めため息をついたというべきか。
本書を読み始めた頃、「昨日、テレビで、自分(たち)で小屋を作って住むってのが、一部で静かなブームだという特集をやっていた。田舎の投げ売りの土地に手作業で小屋を作ってミニマムの暮らし。本書はアメリカの情報だけど、日本でも実践している人が結構いるんだね」などと呟いたことがある。
これは9月下旬のことなので、読了までに二か月近くを要したことになる。
いな、むしろ、この間、ずっと座右の書、枕頭の書であり続けてきたのだ。
← ザック・クライン 編『Cabin Porn 小屋に暮らす、自然と生きる』(グラフィック社) 「人里離れた山中の小屋や仲間と楽しむツリーハウス、小説から飛び出てきた「ホビットの家」など、(中略) 10人の建築秘話と世界の選りすぐり200軒を写真で紹介といった本。
そうはいっても、当然ながら欧米の書だし、アメリカのやたらと広い土地でのこと。
何エーカーもの土地(森や原っぱ、あるいは荒れ地)のほんの一部に隠れ家的な小屋を建てる。
多くは手作りだし、機械に頼るのは最小限にとどめている。電力ですら自前だったり。
森の中の小屋といっても、大方の日本人がイメージする、西行や兼好や良寛や一休さんなどが棲むならこんなところだったろうと思う、隠棲の四阿といった趣きとは無縁に近い。
あくまで、都会の喧騒を離れて敢えて自流に生きるというポリシーの選択の在り方が示されている。
中には、やや隠棲的な雰囲気の漂うものもあるが、やはり、感覚的に違和感が拭いきれない。
次は、日本人の手になる隠れ家的な四阿の特集の書を手にしてみたいと思った。
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