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2017/11/30

宮沢賢治「ポラーノの広場」再び

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→ 題名不詳「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より。

 私は融け去っていく。内側から崩壊していく。崩れ去って原形を忘れ、この宇宙の肺に浸潤していく。私は偏在するのだ。遠い時の彼方の孔子やキリストの吸い、吐いた息の分子を、今、生きて空気を吸うごとに必ず幾許かを吸い込むように、私はどこにも存在するようになる。私の孤独は、宇宙に満遍なく分かち与えられる。宇宙の素粒子の一つ一つに悲しみの傷が刻まれる。


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2017/11/28

宇宙をアメリカを思いつつ雨晴へ

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→ 雨晴海岸にある「女岩」 晴天とはいえ寒風の中、バイクを駈って雨晴海岸へ行ってきた。先週は雨続きと風邪のため、バイクには乗れなかった。一週間ぶりのミニツーリング。やっと乗れた。今冬は寒いので、年内は乗る機会も限られるだろう。岩場を歩き、もち、石を一個、記念に(?)持ち帰ったよ。

 公私とも忙しい。暇なのは仕事のほうだけ。10月26日の台風21号で屋根瓦などが傷み、その補修の見積もりや修繕を業者に依頼。
 今冬は積雪が寧年通りにはありそうなので、とうとうカーポートを玄関前に設置することを決断。その話も進めている。

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2017/11/26

キウイフルーツ収穫 文学の収穫

 カレーライスを自分で作るようになっている。昨日も。前回までに感じることがあった。いざ作ってみて、何か物足りない。色合いに肝心なものが欠けている。そうだ、福神漬けだ。ってことで、付け足して食べたよ。こうでなくっちゃ。

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→ 本日、キウイフルーツ収穫。昨年の倍ほど。豊作だ。知り合いに強制的に割り当てだ。これから、どうやって食べればいいのか、調べないと。あ、リンゴ、買ってくるの、忘れた。

 本は、(当たり前だが)やはり、自分で書店で見て買わないと。このところ、忙しさを口実に、読書メーターの感想などを参考に購入する本をリストアップし、書店でリストを提示してまとめ買い。自分の考えでは買い方として邪道なのだが、近所には大きな書店がないし、大きな店は駐車場に止めるのが難儀。だが、このリストでのまとめ買いは問題点が幾つも。

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2017/11/24

ケルト幻想

 今日は雨の中、久しぶりに書店へ。二か月分の本をまとめ買い。

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← ジャン オーギュスト ドミニク・アングル「オシアンの夢」(1813 Oil on canvas フランス、モントレーバン、アングル美術館) 「ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル-オシアンの夢-(画像・壁紙)」など参照のこと。

 今朝、やけにうるさい音で叩き起こされた。パチンコの玉を屋根などに落とされたような、バラバラという音。慌ててカーテンを開けて外の様子を窺うと、なんと霰だった。氷雨が朝方、雪じゃなく、霰になったんだ。真相が分かって安心したけど、寒い!

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2017/11/23

富山にゆかりの作家たち(東部編)

 先月末、待望のバイクを入手した。オートバイではなくスクーターなのだが、年齢(実は、停車時足が付くかどうか)を考えるとやむを得ない選択かもしれない。
 当初は、思い付きでミニツーリングを重ねてきたが、ややバイクにも慣れてきたので、本願に戻り、文学碑ツーリングをメインにバイクを楽しもうと考えている。 
 既に柏原兵三の「長い道」ツーリングを実行している
 以後、(実際には来春以降となるが)文学(芸術)家ツーリングを行っていくに際し、富山にはどんな作家らがいるか、まずはネット上などで総覧してみる。
 まずは、富山県の東部を中心に。

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2017/11/21

忙中 賢治あり

 今日は雑用が多い。まず、月に一度の通院。数値、思わしくない。洗濯物の乾燥(コインランドリー)。30分乾燥しても、毛布乾かず。スーパー。灯油購入へ。庭の手入れ少々。タイヤの交換したかったけど、今日はパス。降雪は待ってほしい。

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← 庭の紅葉がすっかり晩秋の装い。

 宮沢賢治著の『ポラーノの広場』を相変わらず牛歩ながらも、読み続けている。
 この再読を始めた頃、こんなことを呟いている:

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2017/11/19

氷雨の今日は読書三昧

 今日(土曜日)は、雨。冷たい雨。明日にも雪に変わりそうな氷雨。
 さすがにバイクを駆って何処かへ、というのも辛い。風邪は治りきっていないし。
 となると、読書三昧。居眠り三昧である。

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←  シモーヌ・ヴェーユ(著)『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』(石田 久仁子(訳), パド・ウィメンズ・オフィス) 「アウシュビッツからの奇跡の生還…。欧州はもとより世界を舞台に活躍した政治家が綴る歴史の真実、正義、人間の尊厳、女性の自由獲得のための闘いの記録」だとか。

 シモーヌ・ヴェーユ著の『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』を読了した。

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2017/11/17

これは川ではない 滝だ

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→ 富山県にある一級河川の中でも一番の急流と言っていい(これは河ではない滝だ! とデ・レーケが驚いたとされる)常願寺川。その河原に行ってきた。対岸は、常西公園。「ヨハニス・デ・レーケ - Wikipediaによると、 ヨハニス・デ・レーケは、オランダ人の土木技師。いわゆるお雇い外国人として日本に招聘され、砂防や治山の工事を体系づけたことから「砂防の父」と称される。

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2017/11/16

台風の被害は保険で直せる?

 風邪を引いた。それも自宅で寝ているうちに。
 家の中、寒い。築60年以上で、隙間風がすごい。
 寝ているうちにどんどん室温が下がり、冷たい空気に触れ吸い込んでしまい、喉を傷め、ついに風邪を引くに至ったというわけである。

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←  シモーヌ・ヴェーユ(著)『シモーヌ・ヴェーユ回想録 : 20世紀フランス、欧州と運命をともにした女性政治家の半生』(石田 久仁子(訳), パド・ウィメンズ・オフィス) 「アウシュビッツからの奇跡の生還…。欧州はもとより世界を舞台に活躍した政治家が綴る歴史の真実、正義、人間の尊厳、女性の自由獲得のための闘いの記録」だとか。

 情けない! その翌日は仕事。その仕事も、半分で切り上げて退社。
 いつものことだが、会社の誰も、従業員の体を心配することはない。それどころか、この忙しいときに休みやがって……ずる休みかよって対応である。

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2017/11/15

本は読みたしツーリングに行きたし

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→ 帰宅して、庭を見て回った。先月の台風による被害が随所に。ふと、隣家の壁際にひと群の花を発見。キク科の花か。去年までは目にしなかった。

 今日(9日)はお昼前、報恩講があった。一昨日は父の月命日。もしかして、この花を手向けよとの天の声なのか。

 目下の小さな悩みは、ツーリングに行きたや読書はしたし。快晴だと、出掛けたくてうずうずする。でも、次の連休は、幸か不幸か雨模様のよう。安心して(?)読書できる。
 晴行雨読! いいですね。ただ、来春までは畑仕事はしないけど、庭仕事はボチボチしないといけない。雨の日に外仕事はいやだし。つまり、晴れの日、外仕事かツーリングかの二者択一を迫られそうなことが来春以降に悩むかも。

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2017/11/13

柏原兵三・前田普羅の面影を求めて(下)

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← G. メレディス (著)『エゴイスト〈下〉』(朱牟田 夏雄 訳 岩波文庫) 出版社の内容案内によると、「人間の虚栄やうぬぼれに「喜劇精神」の光をあて、そのこっけいな姿に明るい笑いをあびせるメレディスの傑作。初期の漱石に影響を与えたといわれる」とか。

 G. メレディス 著の『エゴイスト〈下〉』を一昨日(9日)、読了した。
 上巻を読了し、下巻に写る際に、以下のように呟いている:
「読むのに手ごわさを感じているが、小説としては(テーマとしても)面白いので、間を置くことなく下巻へ突入。なお、なかなか人には読むことについては、推薦しづらい。チャレンジ精神のある方は、自己責任で読んでもらいたい」。

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2017/11/10

柏原兵三・前田普羅の面影を求めて(上)

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→ バイクにも慣れてきたので、これからは観光地ツーリングじゃなく、富山県にゆかりの文学者(や俳人・芸術家らの碑など)を訪ねるツーリングにしていこうと思う。まずは、芥川賞作家で、疎開のため少年時代を入善町の小学校で過ごした柏原兵三の碑などを訪ねる旅。「『少年時代』の原作・柏原兵三『長い道』 - 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記」によると、「藤子不二雄A先生の『少年時代』は、芥川賞作家・柏原兵三氏の自伝的小説『長い道』を原作にしたマンガであ」り、この「少年時代が映画化されたわけである。

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2017/11/09

梨木香歩作の『家守綺譚』は「いえもり」でした

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← 梨木香歩/著『家守綺譚』(新潮文庫)

 梨木香歩作の『家守綺譚』を一昼夜で読了した。
 読みやすいこともあるが、淡々とした叙述で派手な劇的場面やドラマもないのに、なぜか飽きが来ない。

 読み始めた当初、小生は、「初めての作家。当然。作品も初。題名の「家守」を「やもり」と読み、我が家にヤモリが折々出没することもあって、「ヤモリ綺譚」と思い込んで手を出した。だが、「イエモリ」と読ませる! ま、手をつけた以上は、読むよ」などと書いている。
 さらに、「不思議な味わいの小品集だ。漱石の「夢十夜」を柔らかくしたような。日常的な理屈をすっ飛ばして、不思議でも、現実がそうなんだから仕方ないじゃないと、あるがままに人間界と動物界が交錯している」とも。

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2017/11/08

原石を探しにヒスイ海岸へ

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→ 秋晴れのもと、立山連峰を眺めつつ、富山県の東、もう少し行くと新潟県との県境なる地、朝日町の宮崎海岸へわが愛車を駆って行ってきました。通称、ヒスイ海岸。ヒスイと言えば糸魚川が有名だけど、こちらも有名。「東西約4kmに連なる砂利の美しい海岸」で、ヒスイの原石が見つかる……かもしれない:「宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)|観光スポット|とやま観光ナビ」参照。

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2017/11/06

神通峡ミニツーリング(後編)

 中上健次 作の『千年の愉楽』 を相変わらず車中で読み続けている。

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← 中上 健次 著『千年の愉楽』 (河出文庫―BUNGEI Collection)

 いそがしいわけじゃないけど、なかなか読み進められない。作者の圧倒的なパワー、生命力に自分の貧弱な感受力が負けてしまうのだ。時に下手なエロビデオなど敵わないようなエログロ、そして殺人(大概、女が犯され殺される、自殺願望があるかのように)の自暴自棄とも取れる鉄火場的場面が頻出する。

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2017/11/04

神通峡ミニツーリング(前編)

 先週末にバイクを入手して以来、新品タイヤの慣らし、自分自身の慣らしを含め、市街地周辺を巡ってきた。

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→ 神通挟の絶景をバイクで愛でて回るツーリングへ。今日は予想外の秋晴れ。これは出掛けなきゃね。これは、神通川を海辺から30キロほど遡った景勝の地にある神通川第二ダム(神二ダム)。「神二ダム - Wikipedia」参照。 

 三連休の最後の今日(金曜日)も、好天気に恵まれた。庭仕事は昨日(木曜日)に一段落させているので、今日は心置きなく、今のバイクでの初めてのミニツーリング。向かうは、神通峡である。

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2017/11/02

買い物ツーリングのち庭仕事

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← 我が家の軒下に住だしていた母子三匹の猫たち。仔猫の一匹が、僅か数ヶ月でこんなに大きく育っていた。ノッシノッシと歩いていて、風格すら感じさせる。バラバラで生きて久しいのか、三匹での姿は見ていない。

 昨日は、バイクで浜のほうにあるカフェへ。
 今日は、バイク用のカバーを買いにオートバイパーツの店「南海部品」へ。一時は、バイク用の車庫を買おうかと迷ったが、我が家には設置するスペースがない(地面をコンクリートにすれば、不可能ではないが、そこまではやる気になれない)こともあって、最終的に断念。
 やはり、バイク用の大型のカバーに落ち着いたわけである。

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2017/11/01

スカイウェイブでカフェへ

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→ 「common天下堂」 わが愛車スカイウェイブ650LXで初めて立ち寄り入店したカフェ。

 先週末、カレー(と粋な紳士グッズの)店「common天下堂」の前にバイクを停めたにも関わらず、その日の朝、自作のカレーを食べた(夕食にも予定)ばかりなので、さすがに三食続けてのカレーはないだろうと、店内を覗いただけで立ち去ったのだった。

 今日は、朝は焼きそば。二階のカフェでカレーを食した。洒落たカフェ。写真好きなのか、カメラの雑誌や有名カメラマンの写真集がカウンターなどに並べられている。壁には、写真はもとより、ロートレックなどの絵が展示されている。窓際には気圧計(温度計)や古風な単眼鏡などが置いてある。ご主人と暫しの閑談後、ご主人にお客さんが来たこともあり、店を出た。
 

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