『生物はウイルスが進化させた』は衝撃的
最近、テレビやラジオでこんなプロジェクトの話題に接した:
「日産:#猫バンバンプロジェクト 猫も人も安心して過ごせる社会のために。」
→ 50匹の個性あふれる#「猫バンバン ロゴ」のうちの一匹。(画像は、「日産:#猫バンバンプロジェクト 猫も人も安心して過ごせる社会のために。」より)
「寒くなると街の猫たちがエンジンルームやタイヤの間に入ってしまうことがあります。気づかずにエンジンをかけてしまった…そんな悲しい事故を防ぐのが、猫バンバン」だとか。
ネッ友の呟きで、こんな情報を知った:
「南太平洋に沈没した大陸「ジーランディア」の謎に迫る(石田雅彦) - 個人 - Yahoo!ニュース」
「地球上には現在、6つの大陸(※1)があるが、オーストラリアの東方、現在のニュージーランドを含む海域にかつて「ジーランディア(Zealandia)」という大陸があった。いわゆる「失われた大陸」であり「沈没した大陸」である」とのことで:
地球の大陸はプレートの上に乗っている、というプレートテクトニクス論では、かつて地球の大陸は一つ(ゴンドワナ)だったが、プレートが分割されて引き裂かれ、現在の大陸の配置になった、ということになっている。南極大陸とくっついていたオーストラリアとジーランディアも約1億3000万年前から引き離され、やがてオーストラリアとジーランディアに分かれた(※2)。それぞれのプレートは複雑に乗り上げたり潜り込んだりしているが、ジーランディアを乗せていたプレートは少しずつ沈みはじめ、約2300万年前に現在のニュージーランドなどを除く約94%が海中に没した。その理由は謎である。
詳しくは上掲のサイトを見てほしい。最初、トンでも情報化と眉唾に思っていたが、それこそ自分の無知だった。
← 「ジーランディア南部分の地図」 (画像は、「ジーランディア - Wikipedia」より)
ラブ、ラブ、ラブ♪ は、ELTの歌の一節……じゃなく、それぞれ違う英単語をカタカナ表記したもの。ラバー、ラバー、ラバーもそう。それぞれの英単語を示すと、泥棒「robber」、ゴム「rubber」、恋人「lover」。吾輩には、ちゃんとした発音はできない。英語が苦手な日本人がラブって歌っている時、英語のプロパーの方は、どう聞いているのだろう。
武村政春著『生物はウイルスが進化させた』を読了した。
同じ著者の本は2冊め。巨大なウィルスの発見はウィルス観、更には生物観の大変貌をもたらしつつある。暗黒物質の発見が宇宙像の大変貌を求められている。バクテリア観の転換なども含め、自然科学の大転換の渦中に今、あるとして読みだした。
本書の要諦は、「数十億年前、いま最も注目を集めるあるウイルスの祖先が誕生した。ヒトや細菌とは遺伝的系統を異にする彼らが、私たちの“共通祖先”に感染し、生物の発展・繁栄に不可欠なDNAや細胞核をもたらした」という主張にある。
著者はまだ定説に至るには道があると謙虚に語っているが、著者自身は確信しているようだ。
← 武村政春著『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』(ブルーバックス 講談社) 著者による本書の狙いについては、「生物はウイルスが進化させた 武村政春|ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部」が参考になる。
そうした著者の主張(仮説)は、第四章で示されている。
以下は、ネット上で見出した本書からの引用:
「ウイルスが作り出すウイルス工場が、私たち真核生物の『細胞核』を作り出したとなると、ウイルスの生物界における重要性は俄然、その意味を増してくる。一方で、そもそも最近の研究によって、ウイルスが私たち生物の進化にきわめて重要な役割をはたしていることが明らかになってきてもいるのだ」
「進化の歴史を紐解くと、ウイルスと細胞性生物との間には、時として、ウイルスから細胞性生物へと、遺伝子が水平移動することがあることがわかっている。ヒトゲノムのじつに40パーセントを超える部分がウイルスなどに由来するとなれば、長い進化の歴史の中で、遺伝子の水平移動が数えきれないくらいたくさん生じてきたことが示唆される。要するにウイルスというのは、私たち細胞性生物の進化にとって、それほどまでに重要な存在であり続けてきたということである」。
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