眼を凝らさなければ見えてこない世界へ
→ 仲秋の名月とか。晴れの夜なので、月見がしたくて、夜、台所から外に出てみたら、母屋の先に照射されたような明るい光り。手前は真っ暗。明かりの正体を確かめに明るい辺りに立つと、なんとそれは月光。東の低い空に満月。名月を撮りたかったが、スマホでは朧な月にしか写らない。チャンスだったのに。
ラブ、ラブ、ラブ♪ は、ELTの歌の一節……じゃなく、それぞれ違う英単語をカタカナ表記したもの。ラバー、ラバー、ラバーもそう。それぞれの英単語を示すと、泥棒「robber」、ゴム「rubber」、恋人「lover」。吾輩には、ちゃんとした発音はできない。英語が苦手な日本人がラブって歌っている時、英語のプロパーの方は、どう聞いているのだろう。
← ロビン・ウォール・キマラー[著]『コケの自然誌』(三木直子[訳] 築地書館) 「シッポゴケの個性的な繁殖方法、ジャゴケとゼンマイゴケの縄張り争い、湿原に広がるミズゴケのじゅうたん―― 眼を凝らさなければ見えてこない、コケと森と人間の物語」とか。著者は、「ニューヨーク生まれ。ネイティブアメリカン、ポタワトミ族の出身」。
ロビン・ウォール・キマラー著の『コケの自然誌』を読了した。
上掲したように、著者は「ネイティブアメリカン、ポタワトミ族の出身」である。別に出身が珍しいとかではなく、その出自が彼女の観察眼に生きているからである。この世に生きるものはすべてそれぞれの世界を持ち、遺志を持っているという世界観が何代も前から伝わってきている。
目を凝らさないと見えないコケの世界も、ただの科学的観察や研究の対象にとどまるのではなく、共生する生き物の世界として愛情をもって接する。
文中、ある大金持ちが、カネの力を使って、自然に生きる苔の群生を岩場ごと、重機などを使って強引に削り取り(業者らは、コケに水を絶えず灌ぐなど、それなりの対応をしていると自負しているらしいのだが)、金持ちの好みの場所に移植しようと画策する。
その手伝いをしろとか、アドバイスを寄越せと言う。
だが、コケが何処であれ群生するには、それなりの理由があり、長い歳月を費やしての結果なのであり、人間の勝手な思惑で場所を変えても、群生は涸れ果てていくだけだと怒る著者。
むろん、アドバイスを繰り返し求められたが、そんな話は蹴ってしまった。
古い文献を漁って、あるコケは、昔、赤ちゃん用のオムツに使われたり、女性の整理用ナプキンとして使われた事実をあぶりだす。
それは、コケが水をたっぷり吸収する能力があるから、その力を援用したわけである。
本書は、単なる科学的研究と観察の記録ではない。むしろ、時に哲学的瞑想、時に文学的でもある誌的叙述そのものが魅力となっている。
コケの生態を学ぶために読んでもいいが、それ以上に、「眼を凝らさなければ見えてこない、コケと森と人間の(情感溢れる)物語」の書として読める本である。
→ 「コケの自然誌」なる本を読んでいるので、松川沿いの桜並木を観察。どの桜もコケがびっしり。よほど、桜の樹皮が居心地いいのだろう。桜もコケで守られているのだとか。
昨夕、入浴しようとバスに湯を満たし始め、溜まる間にシャワーを浴びようとした。が、次第にお湯が水に。バスへのお湯も水に。ってことは……ああ、灯油切れ。灯油がボイラーのタンクの指標以下。バスに溜まった僅かなお湯で頭を洗い、体を洗い流す。楽しみな入浴タイムがなくなったよ。これが冬だと大変だった。
← 昼下がりに外出。せっかくなので、例のスポットへ。アオサギはいなかったが、案の定、水鳥たちがいるいる。みんなして日向ぼっこ。まさにスウィートスポットだ。
中村 雅俊さん。役者としてもいいが、歌手として好き。BSでの特集を録画して視聴。歌、いいね。ところで、お話の中で、学生時代(慶応大学)は外交官になってソ連(今のロシア)に行きたかったとか。ジョージ・ハリソンの自宅に招かれ、長時間、お喋りしたとか、興味深い話題で面白かった。
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