柿が大豊作!
← 千葉 聡 著『歌うカタツムリ 進化とらせんの物語』(岩波科学ライブラリー) 「行きつ戻りつしながらも前進していく研究の営みと,カタツムリの進化を重ねた壮大な歴史絵巻」とか。
柿を収穫しようと、秋の晴れ間に外仕事。
柿は豊作。大きなバケツに二杯分。しかも、冬の鳥の餌ってわけじゃないけど、10個以上、残して。ひもじくなったら、自分の餌になるし。これら、みんな、あげちゃう。
というわけで、今日は庭仕事。落ちていた栗の実を拾ったり、延びすぎた枝葉を剪定したり、落ち葉を拾ったり。ドブ掃除も。
千葉 聡 著の『歌うカタツムリ 進化とらせんの物語』を読了した。
童謡『かたつむり』「でんでんむしむし かたつむり おまえのせなかは どこにある やりだせ つのだせ あたまだせ~♪」を子供の頃、折々歌った記憶がある。今も歌われているのだろうか。というか、昔は家の近隣でも梅雨の季節などよく目にしたものだった(カタツムリと「でんでんむし」は同じ)。といいつつ、本書はそんな童謡を扱った本ではない。また、カタツムリがホントに『カタツムリ』を歌うわけじゃない。だが、「歌うカタツムリ」という本書の題名は伊達につけられているわけではない。
「歌うカタツムリ」なる題名の真意は本書の末尾で明らかにされるのだが、そこには悲しい現実の物語がある。進化の歴史を科学的に、著者の言葉を借りれば、マニアックなまでにカタツムリの進化の様態を研究する意義は、著者が縷々語ってくれるのだが、その研究の過程で、カタツムリの置かれた生息環境の激変に伴う無残な現実が明らかになるのだ。そのことを描くことは本書の目的ではなく、副産物に過ぎないのだが、本書のらせんを描くような叙述を闊達な論調に従っていくことで自然の世界の驚異が自ずから示される。
→ 柿を収穫。一本の柿の木からこれだけ。
何処かの劇場の中にいる。数多くの観客。自分もその一人。俺と彼女。白いドレスの女。寄り添いあう…寄り添いあっていた二人。舞台の上にいる。けれど、俺は彼女を振り切って去っていく。何が何でも去らないといけない。後ろ髪を引かれる思い。俺は振り返ることもせず、観客席の最後尾に立っている。ドアを開けると、閃光のような外の眩い光に呑み込まれそうだ。俺はあの子が好きなんだ! その瞬間、目が覚めた。同時にあの子とは誰なのか、分からなくなった。初恋の人? それとも、眼を背け続けてきた女?
数年ぶりに銭湯へ行ってきた。やはり、広い風呂は気持ちいい! フレッサー(垢すり)を買うために行ったんだけど、客も少なくて、でっかい湯船を独り占め気分。あれで、脱衣場にカフェでもあれば、お風呂を上がってからも本など読んでのんびりするんだけど。
夏だと、火照った体に服を着るのもつらいし、冬だと湯冷めしたくないので、ちょっと体温調整してから帰宅したいけど、脱衣場しかないから、のんびりできない。ま、もっと大きなお風呂へ行けばいいんだろうけど。
← ジェイン・オースティン 著『マンスフィールド・パーク 』(中野 康司 翻訳 ちくま文庫)
ジェイン・オースティン 著の『マンスフィールド・パーク 』を読了した。文庫本とはいえ、解説も含めると、750頁の大作。
本書については、たとえば、「先日来、読み続けている。初めのほうは、やや古典かな、ブロンテ姉妹やエリオットには敵わないなと、730頁の大作が重荷に感じられていたが、だんだん、佳境に。もう、苦しいほどだよ。まだまだ暗転のドラマが待っていそう。主人公の過剰な感受性と相手をおもんばかりい過ぎる気弱さが時に鬱陶しいというか、もっと強く出ろよと、もどかしくなったりするが、そこも作家の想定内だろう。あと200頁余り。どうなる!」なんて感想を綴ったことがある。
主人公の優柔不断とも思える、内気な…他人へ配慮し過ぎる高潔な性格が災いして(著者の意図なんだろうが)、まだるっこしい展開が延々と続く。
主人公への共感は呼びづらい気がする。他のあまりに人間的な欠陥を抱えた登場人物に比べ、内気で大人しいと性格づけられているとはいえ、やや聖人君子過ぎる気がするのだ。
物語の結末も、あまりにご都合主義的な大団円。
と、まるでつまらない小説とけなしているようだが、最後まで退屈せずに読めてしまった、その不思議。
読ませる力が漲っているのはたしかである。
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