短編集を自費出版した
← 『源氏物語 (一) 桐壺―末摘花』(柳井 滋/室伏 信助/大朝 雄二/鈴木 日出男/藤井 貞和/今西 祐一郎 校注 岩波文庫) 幾度か現代訳に(英語訳にも)挑戦したことがあるが、通しては読んだことがない。新版刊行なので、これを契機に読もうかと思うが、迷いも。この本がいいか、角田さんのがいいか、与謝野晶子がいいか、橋本さんがいいか、桑田さんがいいか、玉上 琢弥さんがいいか、円地文子さんがいいか、谷崎潤一郎さんがいいか、田辺聖子さんがいいか、瀬戸内寂聴さんがいいか、林望さんがいいか、選択によって印象が随分と違ってきそう。
新著を出版した。本というより冊子。東京在住時代に書き溜めた短編を幾つか集めたもの。自費出版。
定年を迎え、今は嘱託の身となったので、一種の記念に出した。
8月29日に入手した。来週にも、書店に置かせてもらえるよう、交渉に行くつもり。
メルヴィル 作の 『幽霊船 他一篇』を読了した。
この「物語はデラーノ船長(フランクリン・D・ルーズベルト大統領の遠い祖先に当たる、実在の人)の航海日誌にある実録からとられている」。「反乱奴隷たちもスペイン船長も実話のまま」だとか。
← メルヴィル 作 『幽霊船 他一篇』(坂下 昇 訳 岩波文庫) 「デラーノ船長はチリ沖を無残な姿で漂流するスペイン商船に遭遇した.病みほおけた船長セレーノ,片時も離れずかいがいしくつき従う黒人の従僕.船内にたちこめる異様な気配の源は何か.表題作のほか,事あるごとに雇主に「僕,そうしない方がいいのですが」と言う奇妙な男の物語『バートルビー』を収めた.傑作ゴシック小説二篇」だとか。
本書は、『白鯨』で一躍寵児になりつつも、次作の『ピエール』の不評で評判がガタ落ちしたメルヴィルが、一般向けにと、彼独自の神秘性や哲学性を控え、推理小説風に書いたもの。
が、随所にメルヴィル風な、衣の下の鎧が現れて、『白鯨』に魅せられた我々には興味深い作品。『バートルビー』も、何処かカフカ風な不条理さもあって、なかなか印象的な作品だった。
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