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2017/08/19

苔寺は夢の夢かよ黴の池

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→ 今日の富山は昨夜来の雨。午後には一時、雷雨にも。車道から庭への入り口付近に咲いていたテッポウユリ。花びらが強雨によってか、それとも通り過ぎる車のためか、すっかり落ちてしまった。花びらを拾って、今や雨受けと化している臼に浮かべてみたり。でも、水に浸っても蘇りはしない。花は、花だけで生きているわけではない。
  

命なる水にミレーとユリ寝入る

 相変わらず天候不順の日々。今日(金曜日)も雨、折々雷雨ということで、外仕事は自制。ほとんど家の中で過ごすことに。

 車中ではこれまた相変わらず、ジョージ・オーウェル作『一九八四年(新訳版)』(高橋和久訳 ハヤカワepi文庫)を読んでいる。
 昨日(木曜日)は仕事が暇で、車中での待機中に120頁余りも読めてしまった。前にも書いたけど、本書、小説として出来がいい。設定こそ、奇をてらうというか、危うい時代を予言するようでもあるが、解釈の余地がいろいろ可能のようで、実に面白い。
 自宅では、日中のしばしばの居眠りの合間に、『李賀詩選』(黒川 洋一 編  岩波文庫)やリルケ著の『マルテの手記』(大山定一/訳 新潮文庫)の二冊を牛歩のごとくに読み進めている。中国の古典とドイツの近代作家の古典と、世界の両極に跨りつつ、惰眠を貪っている。
 
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← A・シャンボン 著『仏レジスタンスの真実 神話・伝説・タブーの終わり』(福元 啓二郎 訳 河出書房新社) 「第二次世界大戦でドイツ軍の占領下におかれたフランス。苛烈な占領軍に抵抗する官民の運動=レジスタンス。戦後共産党やドゴール派によって歪められた歴史の虚偽を暴く。現代史への証言」だとか。フランスには、レジスタンスといったナチスに対する抵抗運動があった。でも、日本では、とんと聞いたことがない。何事も、受け身、考えるのは、お上の専権事項ってことか。自分ではリスクを取らない。今も? 日本では、軍部独裁の国家を顛覆させようという(地下)運動は全くなかったのか? ただ、流れに身を任せていただけ? 戦時下、軍国主義日本に抵抗する組織は共産党だけだったのか。というか、抵抗した勢力は左翼と呼称されるってことか。

トランプ大統領への批判 政財界に拡大 NHKニュース」:

アメリカで白人至上主義などを掲げるグループと、これに抗議するグループが衝突した事件をめぐるトランプ大統領の発言に対して、与党・共和党からも批判が強まるなど、政財界で大統領と距離を置く動きが広がっています。

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→ 我が家の内庭。苔庭にしたいのだが……。左手のほうは築山風になっているが、すっかり藪に。
  

苔寺は夢の夢かよ黴の池

 昨日(木曜日)の朝、夢で目覚めた。登場人物になんと県知事が。忙しく活動的な知事は、自前の部屋など無く、広いエントランスフロアーの真ん中辺りのカウンターに面して、机や椅子、キャビネットが並んでいる。職員のみならず、通りがかりの誰もがその机を覗き見ることができる。すごいなー、さすがだなーと思って眺めていたら、そこへ顔見知りの素敵な女性が顔を私の眼前ににゅーと出してきて……そこで目覚めた。あの女性は一体誰なのか、知りたいが(知っているはずなのに)誰なのか分からない。折々すれ違うあの人なのか……。ああ、もどかしい。

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