鬼の霍乱でしょうか
鬼の霍乱というのか、風邪。仕事、休んで静養です。折からの雨。無理して出かけなくてよかった。tりあえず食欲はある。本を読むのも支障がなさそう。
← イサベル・アジェンデ 著『パウラ 水泡(みなわ)なすもろき命』(菅啓次郎 訳 国書刊行会)
夏風邪は治りにくいとか。症状としては、鼻水とセキ。熱はないみたい。
雨も降ってきたし、今日は外仕事はサボります。
イサベル・アジェンデ 著の『パウラ 水泡(みなわ)なすもろき命』を読み始めた。
出版社の内容案内によると、「遺伝性の代謝異常で病床についた最愛の娘パウラ、意識の戻らぬ彼女にあてて、看病の合間に綴った手紙は、一人の母親の感動的で鮮烈な苦悩の記録として読者の心を打つ。天性の語り部によるノン・フィクション」だとか。
同じ作者による、『精霊たちの家』を読んで、傑出した作家だと知り、早速、二冊目に取り掛かる。十頁ほど読んだけど、素晴らしい語りがあるよ。
彼女の『精霊たちの家』は、ほとんどガルシア・マルケスの『百年の孤独』に比高しえるほどの傑作。言えるのは、マルケス作品はほぼ一通り、一度か二度は読んだが、『百年の孤独』とほかの作品群とは、出来が雲泥の差だということ(といっても、並の作家とは違う次元での話だが)。
一方、アジェンデ作品は、まだ二作目で、結論を出すのは早すぎるとは思うが、このノン・フィクション作品も素晴らしいということ。語りのち密さは、『精霊たちの家』と比べても遜色ない。
これからじっくりゆっくり読んでいきたい。素晴らしい作家に出会えたと、つくづく思っている。
← 鹿島茂 著『大読書日記』(青土社)
鹿島茂 著『大読書日記』を読了した。こうした読書記録ものは、車中の友にするつもりでいた……のだが、600頁以上の浩瀚な単行本。とてもじゃないが、仕事の車の中には持ち込めない。
出版社の内容案内によると、「純文学、人物伝、世界史・日本史、ビジネス、サイエンス、絵画、マンガ、エロティシズム……。激動する時代には、ありとあらゆる本が人生の導き手となる! 神保町やパリの書店を探訪し、古今東西の膨大な知見を渉猟する稀代の愛書家が、万巻の書との出逢いを綴る」とか。
驚いたことに、数百冊の本が紹介されているのだが、このうち、小生が読んだのは、二冊か三冊。
小生だって、そんな軽薄短小な本は読んでいないつもりなのだが、この事実はどう理解すべきか。
関心領域や専門性が違うから?
それでも、何冊かは入手し読みたいと思わせる本があったのは、収穫として少なすぎるけれど、まあ、読んだだけのことはあるということか。
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